さてはて、彼が某廃止派君ならば
「た、他国なんて関係ないいいぃ!」と喚くところだろう。
或いは「きょ、共産圏のことは言うなあああっ!」か。


   哀れむべきは、彼が受けた教育だ。
   彼を教えた教師は、彼から「原因を突き止める際に他と比較する」という当然の思考を奪い
   「共産圏への批判は思考停止して遮断せよ」と刷り込んでしまったのだ。


でなければ、
教育勅語が問題だったか否かの検証に他国と比較するという当たり前の思考様式を拒む必然性はなく
単なる比較対象として例示された国がたまたま共産圏でも感情的になる蓋然性がない。
ああ! 教育勅語など比べるべくもない、彼の科せられた思考の足枷よ!

とするならば、彼が馬鹿の一つ覚えのように
「とにかく大日本帝国が悪だったのは事実なんだ他の国なんて関係ないんだ時代なんて関係ないんだ事実なんだ事実なんだ…」と
同じ宣伝文句を繰り返すロボットになれど、彼を責めるべくはないのだろう。
彼は元々ずっと昔にそういうロボットに≪教育≫されているのだから。