2017年1月27日
池田信夫 ?@ikedanob
天皇は今や有名無実だから、憲法を改正するなら共和制も(論理的には)選択肢だ。
晩年の丸山眞男は「天皇制が無責任の体系を生んでいる」と考えていた。

「自粛の全体主義」をもたらす戦後の国体
「終身在位や男系天皇は古来の伝統だから、守らないと皇室が破壊される」という保守派は、
江戸時代以前の歴史を知らない無知蒙昧。
今の「天皇制」や国家神道は、古来の天皇とはまったく違うキリスト教の模造品。
それをありがたがる安倍首相を初めとする日本の保守派は、
英米のバーク的な保守主義とは違う「ガラパゴス右翼」。
長州藩士も北一輝も、天皇を「ギョク」と呼んでいた。
これは美濃部達吉のような本流と同じで、
天皇が「主権者」だと本気で信じたバカが日本を破滅に導いた。

「明治国体論」を批判した北一輝
キーワードは「貴族」だと思います。
後醍醐天皇も楠木正成などの田舎者が京都の貴族に対抗してかついだ。
この点は中国の皇帝からトランプまで共通。
日本は長州の田舎者が150年前にかついだ天皇というダミーをまだ使い続けている。