手塚治虫のテーマの一つは日本人とは何か、日本人はどこから来てどこへ行くのか?それを生き残った者の視点で描くこと。
対する水木しげるのテーマは日本人の一生とは何か。それを死者の視点で描くこと。

平井和正のテーマは母親。手を変え品を変え、母親とは何かを追求しようとした。
自分の母親は本当の母親ではないのではないか。
どこか別のところに本当の母親がいるのではないか。
生き別れた母親が再会した時に敵として現れた。
などなど。
アズマとアニマがどうのこうのより、
母性の影と光を子供の視点から描くことだったのではないか?