>>394
その指摘は正鵠を得てると思う。

そして、小説家に限らず漫画家・脚本家などのあらゆるクリエイターは2つの選択肢を突きつけられる。
1つは、読者層を広げるのは良いことだとして、程度の低い小説を書く。即ち、あえて作品を劣化させる。
もう1つは、いくら読者層が広がっても劣化したら意味がないとして、作品の程度を高めることに努める。

山本は恐らく後者だろうな。実際に山本作品の程度が高いかどうかは別として、少なくとも山本には
ファンを増やすために程度を低くしようなんて気は毛頭ないだろう。

ただ、俺が思うに、山本は自分以外のクリエイターが前者の選択をすることにはわりと好意的だ。
「分かっててやってるんなら」OKという立場で、むしろデタラメぶりを賞賛することさえあったと思う。
ところが、逆に「分かってなくてやらかしてしまった」クリエイターに対しては、途端に強硬になる。

と学会の時でもそうだった。例えば「相対性理論は間違っている」と言うトンデモは徹底的に貶す。
なぜなら、トンデモは物理学を分かってないくせに思い込みで言い張っているいるだけだから。
でも、SFとかで相対性理論を無視していても貶さない。なぜなら、作者は相対性理論は正しいと
分かっててあえて無視しているだけから。一方、そのSFに「物理学に反している」とツッコミを入れる
柳田理科雄のことは、「設定を理解していない」と言って叩く。

で、異世界シャワーの場合なんだが、これは弁解の余地なく「分かってなくてやらかしてしまった」
ケースなんだよね。これが山本に火を付けてしまったんだろうな。