作品の内容には関係なく、小説家になろうで連載開始した作品は、なろう系って言うんじゃないの?
自分の場合は、Web連載から始まった作品をすべてなろう系と呼んでいる

バカSFってことばがあるけど、自分は「魔法科高校の劣等生」のバカSFぶりが非常に気に入っていて、
科学とは相容れない魔法について、いちいち科学と関連付けて解説する文体にはSF魂を感じている
というか、どう見ても作者が大のSF好きというのが文章からもうかがえる点に、自分は好感を持っている
逆に、SFを読み慣れていないラノベ好きの人間には、そうした作者の解説が読み難いとも言われている

昨夜放送されたアニメの戦闘シーンは、原作では次のように解説されている

  十三使徒アンジー・シリウスの戦略級魔法「ヘビィ・メタル・バースト」。重金属を高エネルギープラズマに
  変化させ、気体化を経てプラズマ化する際の圧力上昇と陽イオン間の電磁的斥力を更に増幅して広範囲
  にばらまく魔法。

  ところで、物質をプラズマ化する魔法ならアンジー・シリウス以外にも使える者は少なくない。しかし原子を
  電離するだけでは、発生したプラズマ全体として見れば電気的に中性なので斥力は生じない。
  アンジー・シリウス以外に「ヘビィ・メタル・バースト」を使えないのは規模や速度もさることながら、プラズマ化
  を維持したまま電子だけを先にプラズマ雲の外へ排出するプロセスが彼女にしか実現できない所為だった。

もちろん、アニメでは戦闘の動きだけが描かれ、こうした原作の解説は省略されているものの、自然科学と魔法
学の境界については、次のよう念入りに説明している

  「魔法はエネルギー保存の法則に縛られない。魔法によってエネルギー保存の法則が否定されているように
   見えるのは、知っているな?」
  「現代魔法の第1パラドックスと言われている命題ですね」
  「そう、エネルギー保存の法則とは、閉じた系の中でのエネルギーの総量は常に一定である、というもの。
   エネルギー総量の変動が観測されたとすれば、それは観測の誤りか、またはその系が閉じていないという
   ことを意味している」
  「魔法が観測されるこの世界は、閉じた系ではない.... 先程の余剰次元理論と繋がっているように思われます」