だから瀬田貞二の訳は、トールキンの原文にはない日本固有のイメージを付け加えているところが余計なお世話なんだよね
料理で譬えたら、フランス料理に味噌や醤油を加えたような感じで、たとえそれが日本人の口に合うおいしい料理だったとしても、それは創作料理であってフランス料理ではない
そういう意味でも、和風の余計な材料を加えていない、トールキンの西欧の古典や叙事詩をベースにしたナチュラルな翻訳を読みたいというのが自分の希望

トールキンの原文は映画を見ても分かるよう、童話風のです・ますの語りではないし、もっと硬質で透明感のある文章なんだよね