1行ずつ書いてスペースオペラを完成させる第十四部
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上古モノポール文明の遺物、クラートゥは怪しく光り輝いていた。 シの命より惑星開発委員会が立ち上げられた。しかし自らより前に文明が発生したことを知り委員会は驚愕した! 星々に雨が降り注いだ。この雨は過去スレ銀河からやってきたものだ・・・ 「星星が、哭いているのか……産みの苦しみだ」デスシャドウ級改装型宇宙海賊船デッドリージェネシスの艦橋で、宇宙海賊ハーロック・エメラルダスの独白が始まった。 降りしきる雨の中、前スレ銀河からワープアウトしてきた移民船が次々に惑星に着陸していった。 人々は新たな銀河に昔のように住み、暮らし、生まれ、生きて、死んでいった。何時しか人々は、自分たちが前スレから移民してきたことを忘れた。前スレの人々が前々スレより来たことを忘れたように。 星威大将軍徳川家康が増えすぎた武士を銀河に移民させんがための人と家康との契約、「武家諸法度」を定めてからおよそ四万年。 星威大将軍徳川家康が治める惑星肥ノ素の首都汚穢土は、悪政と汚職と退廃で腐敗の極みに達していた。 四万年の時を経て堕落したノーライフキングである家康>>9-10は物理的にも社会的にも腐っていた。 そしてそれ以上に堕落しているようで実は前々変わっていないのが宇宙大将軍・都督六合諸軍事、侯景万景である。二人は銀河をだいたい二分してるがその影響範囲はまじりあっていてぐちゃぐちゃだ。 「次の停車駅は惑星肥ノ素、惑星肥ノ素・・・停車時間は45レス・・・」独り車窓を眺める鉄郎の前を車掌が通り過ぎて行った。 惑星肥ノ素。一見緑豊かな、しかし少し歩けば様々に混じり合った腐臭が漂う大都市惑星である。 銀河鉄道が指定したホテルは古びた和風旅館だった。「ヒッヒッヒ、ようこそお越しくださいましたお客様。お部屋は我が宿自慢の沼が見渡せるお部屋でごぜえますだ。」客室係の老婆に案内され鉄郎は
部屋に入った。 沼の名前は冥照ヶ沼。このスレ銀河誕生間も無く過去スレ銀河から惑星に降り注いだ雨>>5で出来上がったと伝えられていた。 伝説の中ではこの雨は家康が流した涙であり、全宇宙の生命はこの涙の中から誕生したとされている。 「お客様、夜には外に出ないで区ダセェよ。過去スレ銀河の怨霊が出ますでネェ、ヒェッヒェッ・・・」 一方そのころ、宇宙大将軍・都督六合諸軍事、侯景万景>>12はその側近、阿房宮趙高から何やら悪だくみを吹き込まれていた。 鉄郎「何言ってんだ婆さん>>19、過去スレ銀河なんてあるはずないだろう」 その時鉄郎は沼>>17-19から一人の女性が上がってくるのを見た。女性は黒いコートを着るとこちらに向かってくる。「まさか・・メーテル!?」 「四万年>>9待っていたわ・・・これでまた一緒に旅ができるわね」 蒼白く透き通ったそれは正しくメーテルの面影だったが、濡れた黒いコートの下に見えるものはこの世のものではなかった。膿爛れ腐敗し赤とも青とも言えぬ不気味な蠢めくものが集まり滴り腐臭を放っていた。 「この身を形作っているのはかつてQ.P.を巡っていた海の淫水・・・でも心配しないで、もうすぐ私は光の天使となる・・」 メーテル、伝説の怪異。彼女に魅入られた少年は“鉄郎”の人格を上書きされ、当てのない旅へと連れまわされるという。 だが、彼はすでに“和辻鉄郎”という確固たる人格を持っていたためバグが発生、メーテルとこれ以上関わる必然性はなくなった。 見習い銀河鉄道保安官和辻鉄郎は腰に提げたフュージョンガンを抜く手も見せぬクイックドローで引き抜き、目の前の怪異を撃ち抜いた。 そして和辻哲郎はひとり呟く。「この怪異もまた風土の産物……」 汚穢土>>10南町奉行所では過去スレ銀河で幾多の星を破壊した者が銀河超特急999に乗ってやってきたとの情報に同様していた。「隠密同心の調べによると乗客は星野鉄郎なる男一人。和辻鉄郎と名乗って銀河鉄道グループのホテルに宿泊している。 実のところ和辻鉄郎は星野鉄郎や和辻哲郎とは関係ない人間なのだが、どういうわけか情報が錯綜していた。 その三人は前スレ銀河の邪悪な怨念がムルムルに取り憑き実体化したものであった。それはこの世のあらゆる弾薬武器刀剣の類いを持ってしても滅ぼすことは出来なかった。 さてそのころ、銀河鉄道955号貨物増強型臨時推進運航便は宇宙大将軍・都督六合諸軍事、侯景万景の座する要塞惑星・ユニクロンに来ていた。 銀河鉄道955号>>34に乗車していたエージェント・シットウェルはこの銀河に迫る危機を伝えようとしていた。 さてそのころ、銀河第四帝国辺境にあるモースティア辺境伯領星系にて、皇帝の三番目の妹であるミンク姫がミューラ辺境伯に輿入れしようとしていた。 しかしミンク姫は宇宙大将軍・都督六合諸軍事、侯景万景>>20に恋い焦がれていた ミンク姫の滞在しているシャンパーニュ城を見上げる一人の男。星野鉄郎である。 ミンク姫の心が阿房宮趙高の策略によって乱されていたのは言うまでもない。 「そうなるとやはりムンク姫は叫び出すんでしょうな」 星野鉄郎>>39はシャンパーニュ城に忍び込むとミンク姫>>36-38を押し倒した「一か八かだ!」 のしかかった星野鉄郎を爆烈的な火焔が包んだと思うと四肢がちぎれ内臓が飛び散り脳漿が迸った。「私は先年お前に殺された機械伯爵の娘」ミンク姫は機械銃を仕舞い、微笑んだ。 先ほどまでミンク姫の姿をしていた者が鉄郎だったものの残骸を払いのけて立ち上がると、本物のミンク姫が奥から出てきた。「ありがとうございます。あとはわたくしが大将軍閣下の元に赴くだけ」 そこへミューラ辺境伯>>36が入ってきた「それでは私はどうなるのだ!?」 ミューラ辺境伯>>45はミンク姫に熱戦銃を向けた「貴女を他の男に取られるくらいならいっそ私の手で・・・」 「それには及びませんことよ」ミンク姫の合図で、軌道上のモノポール級宇宙巡洋戦艦タクカニン艦長ティー・ギャンブリング大佐はトラクタービームを照射した。 それに呼応するかのように冥照ヶ沼>>17から二つの人影が上がってきた トラクタービーム>>47はミューラ辺境伯の股間を成層圏に向け釣り上げた!! 辺境伯「姫が、姫が。ナイロン卿なんとかしてくれ!」ナイロン「このスペースシップトラクタネーターで捕まえます。スペースシップトラクタネーター、スタンバイ!。」 スペースシップトラクタネーターによって巡洋戦艦タクカニンは引き落とされた。 引き上げと引き落としの狭間で吹っ飛ばされた辺境伯を優しく受け止めるナイロン卿。「閣下、アンチディスバランスシフターアトラクターをお使いください」 一方ミンク姫は、鉄郎だと思ってた残骸が機械化人間のものであることに気が付いた。コイツも偽の鉄郎だ! 和辻鉄郎>>28は銀河鉄道の無期限パスが無いことに気づいた。>>48 その時ホテルに南町奉行所>>31の岡っ引に同心達がやってきた ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています