1行ずつ書いてスペースオペラを完成させる第十四部
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「次の停車駅は惑星肥ノ素、惑星肥ノ素・・・停車時間は45レス・・・」独り車窓を眺める鉄郎の前を車掌が通り過ぎて行った。 惑星肥ノ素。一見緑豊かな、しかし少し歩けば様々に混じり合った腐臭が漂う大都市惑星である。 銀河鉄道が指定したホテルは古びた和風旅館だった。「ヒッヒッヒ、ようこそお越しくださいましたお客様。お部屋は我が宿自慢の沼が見渡せるお部屋でごぜえますだ。」客室係の老婆に案内され鉄郎は
部屋に入った。 沼の名前は冥照ヶ沼。このスレ銀河誕生間も無く過去スレ銀河から惑星に降り注いだ雨>>5で出来上がったと伝えられていた。 伝説の中ではこの雨は家康が流した涙であり、全宇宙の生命はこの涙の中から誕生したとされている。 「お客様、夜には外に出ないで区ダセェよ。過去スレ銀河の怨霊が出ますでネェ、ヒェッヒェッ・・・」 一方そのころ、宇宙大将軍・都督六合諸軍事、侯景万景>>12はその側近、阿房宮趙高から何やら悪だくみを吹き込まれていた。 鉄郎「何言ってんだ婆さん>>19、過去スレ銀河なんてあるはずないだろう」 その時鉄郎は沼>>17-19から一人の女性が上がってくるのを見た。女性は黒いコートを着るとこちらに向かってくる。「まさか・・メーテル!?」 「四万年>>9待っていたわ・・・これでまた一緒に旅ができるわね」 蒼白く透き通ったそれは正しくメーテルの面影だったが、濡れた黒いコートの下に見えるものはこの世のものではなかった。膿爛れ腐敗し赤とも青とも言えぬ不気味な蠢めくものが集まり滴り腐臭を放っていた。 「この身を形作っているのはかつてQ.P.を巡っていた海の淫水・・・でも心配しないで、もうすぐ私は光の天使となる・・」 メーテル、伝説の怪異。彼女に魅入られた少年は“鉄郎”の人格を上書きされ、当てのない旅へと連れまわされるという。 だが、彼はすでに“和辻鉄郎”という確固たる人格を持っていたためバグが発生、メーテルとこれ以上関わる必然性はなくなった。 見習い銀河鉄道保安官和辻鉄郎は腰に提げたフュージョンガンを抜く手も見せぬクイックドローで引き抜き、目の前の怪異を撃ち抜いた。 そして和辻哲郎はひとり呟く。「この怪異もまた風土の産物……」 汚穢土>>10南町奉行所では過去スレ銀河で幾多の星を破壊した者が銀河超特急999に乗ってやってきたとの情報に同様していた。「隠密同心の調べによると乗客は星野鉄郎なる男一人。和辻鉄郎と名乗って銀河鉄道グループのホテルに宿泊している。 実のところ和辻鉄郎は星野鉄郎や和辻哲郎とは関係ない人間なのだが、どういうわけか情報が錯綜していた。 その三人は前スレ銀河の邪悪な怨念がムルムルに取り憑き実体化したものであった。それはこの世のあらゆる弾薬武器刀剣の類いを持ってしても滅ぼすことは出来なかった。 さてそのころ、銀河鉄道955号貨物増強型臨時推進運航便は宇宙大将軍・都督六合諸軍事、侯景万景の座する要塞惑星・ユニクロンに来ていた。 銀河鉄道955号>>34に乗車していたエージェント・シットウェルはこの銀河に迫る危機を伝えようとしていた。 さてそのころ、銀河第四帝国辺境にあるモースティア辺境伯領星系にて、皇帝の三番目の妹であるミンク姫がミューラ辺境伯に輿入れしようとしていた。 しかしミンク姫は宇宙大将軍・都督六合諸軍事、侯景万景>>20に恋い焦がれていた ミンク姫の滞在しているシャンパーニュ城を見上げる一人の男。星野鉄郎である。 ミンク姫の心が阿房宮趙高の策略によって乱されていたのは言うまでもない。 「そうなるとやはりムンク姫は叫び出すんでしょうな」 星野鉄郎>>39はシャンパーニュ城に忍び込むとミンク姫>>36-38を押し倒した「一か八かだ!」 のしかかった星野鉄郎を爆烈的な火焔が包んだと思うと四肢がちぎれ内臓が飛び散り脳漿が迸った。「私は先年お前に殺された機械伯爵の娘」ミンク姫は機械銃を仕舞い、微笑んだ。 先ほどまでミンク姫の姿をしていた者が鉄郎だったものの残骸を払いのけて立ち上がると、本物のミンク姫が奥から出てきた。「ありがとうございます。あとはわたくしが大将軍閣下の元に赴くだけ」 そこへミューラ辺境伯>>36が入ってきた「それでは私はどうなるのだ!?」 ミューラ辺境伯>>45はミンク姫に熱戦銃を向けた「貴女を他の男に取られるくらいならいっそ私の手で・・・」 「それには及びませんことよ」ミンク姫の合図で、軌道上のモノポール級宇宙巡洋戦艦タクカニン艦長ティー・ギャンブリング大佐はトラクタービームを照射した。 それに呼応するかのように冥照ヶ沼>>17から二つの人影が上がってきた トラクタービーム>>47はミューラ辺境伯の股間を成層圏に向け釣り上げた!! 辺境伯「姫が、姫が。ナイロン卿なんとかしてくれ!」ナイロン「このスペースシップトラクタネーターで捕まえます。スペースシップトラクタネーター、スタンバイ!。」 スペースシップトラクタネーターによって巡洋戦艦タクカニンは引き落とされた。 引き上げと引き落としの狭間で吹っ飛ばされた辺境伯を優しく受け止めるナイロン卿。「閣下、アンチディスバランスシフターアトラクターをお使いください」 一方ミンク姫は、鉄郎だと思ってた残骸が機械化人間のものであることに気が付いた。コイツも偽の鉄郎だ! 和辻鉄郎>>28は銀河鉄道の無期限パスが無いことに気づいた。>>48 その時ホテルに南町奉行所>>31の岡っ引に同心達がやってきた 「乗客の皆さま。御乗車お急ぎください。999は間もなく発車します。どなた様も乗り遅れのないようお急ぎください」肥ノ素駅にアナウンスが響いた。 そこに現れたのは黒いコートに身を包んだキリキリ・フンバッターとマントを羽織ったパパ・テクノである。>>48・>>54 非情にもキリキリ・フンバッターとパパ・テクノの眼前で扉は閉められ、二人は取り残された。 キリキリ・フンパッターとパパ・テクノは腹いせに惑星肥ノ素のエネルギーを全て管理するという汚穢土城中枢のコントロールルームを破壊することにした 泡立った冥照ヶ沼>>62から銀河超特急999号が出現した。車窓にはメーテルと鉄郎の姿があった。999号はすぐに大気圏を抜け次の停車駅へと走り去っていった! 惑星肥ノ素は軌道上のモノポール級宇宙巡洋戦艦タクカニンのトラクタービーム>>49とスペースシップトラクタネーター>>51により重力バランスが崩れ始めていた。それは様々な天変地異を発生させたのだ! その泡は有毒な気体で構成されていた。惑星全体で有毒ガスが発生していた。 ギャンブリング大佐>>47は困惑していた。アンチディスバランスシフターアトラクター>>52により、モースティア辺境伯領星系>>36から肥ノ素まで強制的に転移させられたからだ。 惑星肥ノ素は、有毒ガス満ちつつあった。そして、惑星表面に繁殖した動物も死滅する運命であったのだ。肥ノ素は、繁殖と絶滅を繰り返す惑星であった。いま、ギャンブリング大佐のみが惑星住人を救う事が出来る。しかし、侯景万景のもとにミンク姫を送る使命もある。どうする、ギャンブリング大佐。 >>67ティー・ギャンブリング大佐は侯景万景>>20に身も心も捧げている。無論惑星肥ノ素などどうでもよくミンク姫が優先である! そんな大佐に、ユニクロンのエージェント・シットウェルからメッセージが入る「HAIL HYFRA.」 そう、偉大なるハィフラのために、この星を導くのだ。「ビーコンを焚け、テラフォーミング船団を招き入れるのだ。そして軌道防衛艦隊を上がってくる前に潰す、爆雷投下」 星威大将軍徳川家康は激怒した。必ずやこの無知蒙昧暴虐無人な宇宙戦艦を叩き落とさねばならぬ。「韮山に連絡、反射砲用意!」 すぐさま江川太郎左衛門が標的をロックオン。反射砲が放たれた! 「殿お待ちください。」野牛倍損は続けた。「我が手の者によると、タクカニンには皇帝の娘も乗艦しております。もし、皇帝の娘になにか在れば帝国とも事を構えることになりましょう。ご再考を。」 それは誤報である。銀河第四帝国皇帝の三番目の妹、ミンク姫はいまだモースティア辺境伯領星系にいる。四番目の妹ムンク姫や、自身の影武者もだ。 ここで登場するのが古代前スレ世紀の兵器「ペシャメルの宝冠」である。 さて、ギャンブリング大佐とその乗艦はどうなったでしょうか? モノポール級宇宙巡洋戦艦タクカニンは反射砲の熱に焼かれゆっくりと溶けて行った。当然ギャンブリング大佐もしんだ。 タカクニンは熔解したがすでに軌道防衛艦隊に対する爆雷攻撃はなされており、超空間ビーコンはハィフラ教団のテラフォーミング船団を含んだ大艦隊を呼び寄せていた。 ハィフラ教団艦隊はユニクロン製モノポール級宇宙巡洋戦艦オーヘン=リーとゴトバイン、肥ノ素製島風級駆逐艦島本や島次郎などの混成艦隊である。みな、本来の所属を離脱して教団に帰依したのだ。 ハイフラ教団の聖地、惑星クラートゥ>>3は合同結婚式を控え賑わっていた 肥ノ素は赤色超巨星フォルノαを巡る惑星である。モノポール級宇宙巡洋戦艦タクカニンだった物は、フォルノαに落ちていった。フォルノαはタクカニンだった物のモノポールによって核融合が加速され星の終わりを迎えることとなった。フォルノαは膨張し肥ノ素とハィフラ教団艦隊を飲み込んだ。 フォルノαに飲み込まれたものは全て死んだ。戦力を失ったハィフラ教団に侯景万景は興味を失った。 通信を傍受、暗号解読成功、但し何を言ってるのか判明せず。内容はかくの如し。分かる方応答させられたし。「ところで肥ノ素というと熊本が連想される。梶尾真治はお好きですか?」 「次の停車駅は惑星クラートゥ、クラートゥ・・・停車時間は85レス・・・」車窓を眺める鉄郎とメーテルの前を車掌が通り過ぎて行った。 「ここが聖なる星か。合同結婚式を観に行こうかな。」星野はホームに降り立った。 しかしそこはハィフラではなくハイフラであった。ホームに降りた男も星野鉄郎ではなく星野哲郎であった。罠が罠を呼び、事態は錯綜する!999号は静かにホームを離れ、空高く飛び去った。 突如四方八方から無数の銃弾と高熱ビームが一人取り残された星野哲郎を襲った! 星野鉄郎を爆烈的な火焔が包んだと思うと四肢がちぎれ内臓が飛び散り脳漿が迸った。だがこの星野鉄郎の残骸も機械化人間のものだった。 その頃、惑星クラートゥで降車した星野鉄郎は体験結婚式に勧誘され、フラフラと付いて行っていた。 999のメーテルに男が話し掛けて来た。「お連れさんが連れ去られ合同結婚式に参加させられる様ですよ。助けに行かれるなら、急いだ方がよろしいかと。申し遅れました私はホールライトと申します」 メーテルとホールライトを爆烈的な火焔が包んだと思うと四肢がちぎれ内臓が飛び散り脳漿が迸った。この二人の残骸も機械化人間のものだった。 破壊が起きるたびに何処からか聞こえる アイララ! アイララ! という響き。それは呪詛に満ちていた。 キリキリ・フンバッターとパパ・テクノ「アイララ! アイラララァアア!!」 そしてキリキリ・フンバッターとパパ・テクノと教祖センテンスクリアと宇宙英雄教と機械化人間とメーテルとホールライトと星野鉄郎とペシャメルの宝冠と合同結婚式とモースティア辺境伯領星系が物凄く非常に桁違いに並外れてとても過度に過剰に異常に出鱈目に大人気ですよ。 やってきた使者は、そんな理解し難い言葉を延々と並べ続ける。
誰もが困惑した。 使者は車掌とウェイトレスの前で熱弁を振るっていたのだ。 その頃、メーテルは教団に捕獲され、教祖センテンスクリアの所に連れてこられていた。センテンスクリアの周りには放心状態の女や発狂した女、女の死体もあった。センテンスクリアは鍵盤楽器を弾いており、楽器からは時には高く、時には低くアイララ! アイラララァアア!!と鳴く女の声が聞こえた。教祖の弾く楽器こそオルガスマトロンNTである。 教祖センテンスクリアは合体したキリキリ・フンバッターとパパ・テクノだったのだ!! 「皆さんお初にお目にかかる。私がセンテンスクリア改めキリフン・パーテクだ。以後お見知りおきを」教祖は恭しく一礼した。「この女たちは私の芸術の素材だ。お気になさらず」 センテンスクリア改めキリフン・パーテク>>105「今宵我が教団の宿願アイララ文明の復活が果たされる。私は確信して...してしてして・・」一瞬キリフン・パーテクの頭部が分裂したが元に戻った「・・している!」 神官たちはメーテル>>103を名城しがたく冒涜的な機械に拘束した。「貴女の機械帝国王女としての知識を惑星アイララ復活のために役立たせていただく! 惑星再生装置を起動させよ!アイララ!!」 何事もなく元に戻ったキリフン・パーテクは拘束され動けないメーテルにM字開脚させると、秘部から恥ずかしい機械油で濡れ光った小さなネジを取り出した。「ああっ!やめてそれは!」メーテルが叫んだ! 「ああ、やめろ、やめるのだ!」先ほどまでメーテルっぽい姿の少女だったものは、元のずんだもんにもどってしまったのだ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています