基礎からやり直すという方針は、例えるなら右利きを無理やり左利きに矯正する
ようなものだったそうだね 長所を伸ばすんじゃなく、結果的にコーチの方針に
よって、並みの選手にされてしまったと言われてもしょうがないかも知れない。

百足(ムカデ)は頭でっかちになって自分の一つ一つの足を意識するともつれて
歩けなくなってしまうというという喩えがあるけれど、頭(精神)と体(肉体)
がちぐはぐになって精神のほうが肉体を束縛してしまったって感じがする。

それと日本人の長所であるはずの真面目な性格が過剰になってそれが災いして精神的に
追い詰めた感じがする。よく言われるように曲の選択にしても、もっと大らかな明るい
感じのもののほうが良かった。少女の頃の大らかさ(長所)を伸ばすんじゃなく、それを
削ぐ形になってしまったのは残念だ。結局、結果論なんだけれど…。

今この時だからこそ、日本人の民度が問われる。期待が大きかっただけに落胆からうっぷん
晴らしで叩くのは絶対止めなければならないけれど、何がいけなかったのか、冷静に分析
する必要はある。