町の高圧配電網に電力供給する末端の変電所を送電網では「三次変電所」と呼ぶのだけれど、
大昔は、3時変電所への送電電圧が20000V特別高圧だった。
電鉄の変電所に対しても同じ扱いで20000Vで給電していたし、
1988年全線開業の比較的新しい京葉線も20000V受電で直流化している。
(電力会社から買電の新設変電所は現行送電網に従った66kV以上受電が圧倒的)

s30前後の日本の交流電化開発は、この三次変電所への
送電電圧(特別高圧)をそのまま架線電圧に選んでいるモノ。
多数の公衆の近くに特別高圧を剥き出しで置くことには躊躇があったようで、
仙山線や続く北陸線での開発試験を重ねて完成形を作って地方大幹線電化に採用している。
北海道・九州はそういう田舎的位置づけで全線交流電化。
 新幹線はその交流電化方式開発の成果の適用で、
少しでも電圧を上げておきたいと、フランス独自規格の25000Vを「国際規格」として採用。

そういう経過で、世界に類例のない日本の超過密大都市鉄道網に、軽々に特別高圧交流電化切り替えなどしようとも思わない。
&車両側がVVVFインバータ車&軽量化で総消費電力が文字通り半減して、現行直流電化で特に困っていないことも大きい。