昭和の暗黒時代の京成の車両は、製造費を少しでも安く上げるため、当時の他社の車両とは異なり、連結面の壁に窓を設けていなかった。
今では、コスト削減はもちろん、側面窓の大型化で採光面での心配がなくなったことや、車体強度向上などの理由から、他社でも殆どの車両が連結面の窓は設置しなくなった。
しかし、当時の京成の車両は、シートの脇から天井まで段差のない垂直のノッペリとした壁で圧迫感があり、側面の窓も小さい二段式で採光も悪く、車内の蛍光灯も他社よりワンランク低いワット数だったため、暗さはもとより、安物感を通り越して悲壮感すら漂っていた。