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旧北鉄電車でふるさと学習 加賀・歴町センター、23年春開設

 加賀市のまちづくり団体は、流し舟の待合室として活用してきた旧北陸鉄道加南線の電車を、子どもたちのふるさと学習の推進拠点に再整備する。
車内に地元の歴史や自然の紹介パネルを掲示するほか、人工知能(AI)でどんな分野に関心があるかを判別し、その結果に沿った史跡や名所に出掛けてもらう。
「歴町ふるさと館『マッチング』」として2023年春の北陸新幹線県内全線開業までに開設する。

 まちづくり団体「歴町センター大聖寺」が大聖寺八間道で保管する電車は、1951(昭和26)年製の1両で
全長17メートル、幅2・8メートル、高さ3・9メートル、重さ29・3トン。かつて大聖寺と山中温泉、山代温泉、動橋を結んだ加南線で活躍した。

 2006年に北鉄から無償で譲り受け、今年4月に旧大聖寺川での流し舟の運航をやめるまで待合室として使ってきた。
廃止に伴い譲渡先を募ったが、センターの意向に沿うもらい手が見つからなかったため、地元の児童生徒が郷土愛を育む「出発点」としての活用を模索することにした。
https://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20200526102.htm