小さいころから褒められた覚えがない
虐待はされてなかったけど自然と親の様子を伺って「いい子でいること」を目標にして
めざとく親の喜びそうなこと嫌がりそうなことを悟ってはいい子になるように振る舞ってた
40になった今でも自分の中には何もない、からっぽ
一瞬褒められて嬉しい満ち足りた気持ちになっても後からあれはお世辞だ
自分が褒められたり好かれる存在なわけがないのにぬか喜びして卑しい下賤な存在だと自己嫌悪するばかり
自分で自分を受け入れるなんてもう一生無理なんだろう

テストで100点取ってもクラスで最高位でもそれが普通、当たり前
たしか読書感想文や絵画コンクールで何度か入賞したこともあったけど
褒められた記憶はないし嬉しかった記憶もない
絵を描くのは上手くはなかったけど(そこそこ上手くてもクラスで飛びぬけて上手い子にはかなわないレベル)
好きだった、ある日授業で書いた静物画のタッチを先生がとても気に入ってくれて
いい絵をかいたね、これは是非額に入れて家に飾りなさいって言ってくれて
嬉しくて家に帰って親に言ったら「お前が有名な画家になったらねw」
その後先生に「あの絵は飾ったかい?」と聞かれて親に言われたことを話したときの
先生の悲しそうな顔が忘れられない
「ダメな親だね…ダメな親だ」ってすごく悲しそうにしてた
でもそのときは私が有名画家になれないのが悪いんだ、親は悪くないんだと反論した
今そのときのことを何故か毎日思い出す
こんなんで自尊心なんか育つわけない

成績は超有名大にいけるほどじゃなかったけど世間的に見ればいい方なんだろう
人づきあいも派手じゃなかったけど親の様子伺いばっかりしてたおかげで
悩みを相談されたりすることも多くて聞き上手といわれ感謝されることもあった
仕事も効率がいいとか呑み込みが早いと言われたこともある
でもそのどれも言われた時は嬉しくても後々自分の中で
自分が一瞬でも喜んでしまった癒しさで自分に対する嫌悪感が爆発しそうになる
人様の善意を真に受けてしまった自分が恥ずかしい、人様に言わせてしまって申し訳ない
自分が歪んでるのもわかってる
医者もカウンセリングもどれほどいったかわからない
でももう完全に固まってしまった人格なんて変えようがない