【初級中級】ホームシアターAudio 4【10万〜】 [無断転載禁止]©2ch.net
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5.1ch〜7.2.4chまでのホームシアターオーディオのスレです
AVアンプ、スピーカー、サブウーファーの購入、セッティング相談、感想などご自由に
システム総額10万以上のエントリー・ミドルクラス製品が対象です
◆予算が10万以下のシステムならこちらへ
【DTS】廉価版ホームシアターの実力は?77【5.1CH】
http://echo.2ch.net/test/read.cgi/av/1491327110/
◆サウンドバー・シアターバーはこちらへ
サウンドバー/シアターバー/サウンドベース総合2
http://echo.2ch.net/test/read.cgi/av/1490970183/
◇ハイエンド製品やセパレートアンプは対象外です
◇プロジェクターや部屋の構築については別途専用スレがありますのでそちらを使って下さい
■相談テンプレート
【予 算】 円
【予定ch数】 ch
【主な用途】 (使用割合は2chと5.1/7.1ch合わせて100%にして下さい)
・(2chステレオ音源) 映画 %、TV %、音楽 %、ゲーム % など
・(5.1/7.1ch音源) 映画 %、TV %、音楽 %、ゲーム % など
・(Atmos/DTS:XのBD作品・GAME) 使用する/使用しない
【部屋環境】約 畳、視聴距離 m、一戸建て/マンション/アパート 階
【接続器機】確定***、予定***
【現在のシステム】
【相談内容】
◆前スレ
【初級中級】ホームシアターAudio 3【10万〜】
http://echo.2ch.net/test/read.cgi/av/1462376493/ ■機器解説
★AVアンプ(AVレシーバー)
TV・BDプレーヤー・ゲーム機・PC・スマホとHDMIや光デジタル、LANで接続し受信した各種フォーマットの音声をデコード
してスピーカーに出力する。同時にHDMIで受信した映像を、HDMI接続したTVやプロジェクターに出力する。
HDオーディオ(DTS-HD MA、Dolby TrueHD、Dolby Atmos、DTS:X、マルチch LPCM)の送受信は、光/同軸デジタル
では無理なので必ずHDMIでの接続が必要。TVのAAC音声はTVとアンプ両方がARC対応なら、TVと繋げた
HDMIケーブル1本で受信可能。どちらかが非対応なら、別途TVから光デジタルかRCAでの接続が必要。
なお、ARCはHDオーディオを送信出来ないので、BDプレーヤーはTVではなくAVアンプに直接接続が必要。
殆どのAVアンプには自動音場補正が付いており、各スピーカーの発音タイミングや音量、周波数特性などを
最適化して、各スピーカーの音に違和感なくサラウンドが楽しめるよう自動的に設定してくれる。
但し、メーカーや上下機種でその機能・能力が異なるので、全てのスピーカーをシリーズで揃えない場合や、
スピーカーレイアウト・部屋の構造が左右・前後非対称な場合は自動音場補正能力の高い機種を選びたい。
必ず付いている機能は、各スピーカーが同じタイミングで聞こえるように距離(遅延時間・ディレイ)の補正。
各スピーカーが同じ音量で聞こえるように音量の補正。低音再生能力を測定し低域成分のSWへの
振り分け基準(クロスオーバー周波数)の設定などです。メーカーや上下機種により異なる機能は各種あり、
スピーカー毎の周波数特性差を補正、部屋の反射音や残響による悪影響を補正、低音のズレを補正、
各種自動補正値を自分で微調整する機能、測定・補正精度が異なるなど様々です。
★AVアンプのチャンネル数について
AVアンプはプリメインアンプと同様に、プリアンプとパワーアンプを一体にしたものです。
Dolby AtmosやDTS:Xで7.1.4chを行うには、プリアンプ機能が11.1ch対応のAVアンプが必要です。
プリアンプが11.1ch対応でもパワーアンプが9chなら、別途2chのパワーアンプかプリメインアンプが必要です。
5.1.4chや7.1.2chの場合は、プリアンプ機能が9.1ch以上対応のAVアンプが必要です。
なお7.1chのAVアンプでは5.1.2chしか出来ず、サラウンドバックで7.1chかトップで5.1.2chの排他式になります。 ★フロントスピーカー
2chステレオ音源の場合はこのスピーカーだけが使われるので、TVや音楽では最も重要。
5.1/7.1ch映画の場合はBGM、環境音、効果音、左右に移動した人物の台詞に使われる。
よって、可能な限り再生周波数帯域が広いスピーカーが必要となる。
★センタースピーカー
センターchは特別な音が出るわけではなく、フロントの音を分割担当しているにすぎない。
5.1/7.1ch映画では台詞、中央部の効果音、BGMに使われ、全体の7割以上はこのスピーカーが
支配するので非常に重要なスピーカー。台詞(センター)とBGM・環境音(フロント)が分離されクッキリし
音の定位もシャープになる。5.1ch音楽では中央部の楽器、センターボーカルに使われる。
5.1/7.1ch音源では2chステレオ○-----○が、3chステレオ○--○--○になるイメージ、よってフロントと同音質・同音色の
スピーカーが必要となる。センタースピーカーは、マルチchスピーカーシリーズ中のブックシェルフを横置きし、ウーファーを一つ足して
左右対称型にした物なので、フロントとシリーズで揃えれば同じ音になる。もしフロントとは別のセンタースピーカーを使う場合
フロントとは異なる音色や低音質のセンターを使うと、違和感が出たり全体の音質低下を招き、逆効果になるので
注意が必要。なお、5.1/7.1ch作品を観ないならセンターを導入するメリットは殆どない。
★サブウーファー(SW)
ウーファー(2Way・3Wayスピーカーの低域担当ユニット)とサブウーファー(重低音担当スピーカー)は別物なので注意。
5.1/7.1ch映画ではLFEチャンネルという主に20〜120Hzの低域効果音専用に使われる。
またフロント・センタースピーカーなどが低い周波数を再生出来ない場合、代りにその低音を再生する。
SF・アクション・サスペンス映画ではSWが雰囲気・迫力作りに非常に重要、有無で映画の印象が全然違う。
一般的に大きなスピーカーユニットを使っているほど低い周波数まで再生できるので、
映画で使うなら最低20cm以上、できれば25cm以上が理想。
◇サブウーファーの基本知識 http://homecinema.seesaa.net/article/181457541.html
セット品はコストダウンのためAVアンプにパワーアンプを内蔵し、電源不要のパッシブSWを使っているが、
AVアンプに内蔵のアンプは非力なので、それに使えるパッシブSWの性能は良くない。
だから通常は専用パワーアンプ内蔵のアクティブSWを使う。アクティブSWはAVアンプとは電源が別だけど
SWの電源ON/OFFは12Vトリガー端子があればそれで連動可能、なければ連動タップ(電流感知式)で可能。
●連動タップ http://www.sanwa.co.jp/product/oatap/rendo.html ★サラウンド(リア)、サラウンドバック(SB)スピーカー
5.1/7.1ch映画では後方の効果音、残響、音の前後の位置表現、BGMに使われる。
5.1ch音楽のLiveでは主に残響音に使われるが、スタジオ録り作品では各種楽器を割り振る事もある。
サラウンドバックchは特別な音が出るわけではなく、リアの音を分割担当しているにすぎない。
7.1ch作品に収録されてるのはSBで、後方が2chステレオ○-----○から、4chステレオ○-○-○-○
になるイメージで音場がより自然に、よりリアルに感じられる。
よって、リアとSBは同じスピーカーを使うのが望ましいが、後方の音認識はあまり敏感ではないので
フロントとセンターの場合ほどシビアに考えなくても問題は無い、できれば同クラスのスピーカーを推奨。
前方スピーカー(フロント・センター)と後方スピーカー(サラウンド・SB)で、前後のステレオ状態○-----○(←縦回転)
を作っており、これで音の前後位置を表現している。
よって、フロントと同音質・同音色のスピーカーをシリーズで揃えるのがベストだが、フロントより1ランク下のシリーズの
スピーカーを使っても、AVアンプの音場補正機能を使えば、あまり違和感を感じない音に補正出来る。
但し、最近の映画ではBGMをフロント並みにリア・SBでも鳴らす場合が多いので、最低限単独で
音楽が聴ける音質・周波数レンジのスピーカーを使いたい。
★Atmos・DTS:Xトップスピーカー(トップフロント[TF]、トップミドル[TM]、トップリア[TR])
Dolby Atmos/DTS:Xで使われるスピーカーで頭上に2本又は4本設置する事により、高さ方向が表現される。
Atmos/DTS:X作品は高さ情報のデータを持っており、AVアンプでリアルタイムにその位置を計算して音を出している。
http://www.dolby.com/jp/ja/technologies/dolby-atmos.html
http://dts.com/ja/dtsx
★フロントハイト(FH)、リアハイト(RH)、フロントワイド(FW)スピーカー
このチャンネルは7.1ch作品には収録されておらず、他のchから擬似的に作りだした音が出る。
なお、Atmos・DTS:X搭載機ではトップスピーカーの代用としてハイトポジションが利用可能。 ■チャンネル数による音場イメージ
◇2.1、3.1、4.1、5.1、7.1、5.1.2chの比較(結んだ線の位置に音が定位する)
http://i.imgur.com/4GxUnQ8.jpg
◇5.1、7.1、5.1.2、5.1.4、7.1.2、7.1.4chの比較
http://i.imgur.com/OkekkaN.jpg ■サラウンドについて
★コーデック(音源)
これらには5.1〜7.1ch分の音声が収録されており、AVアンプでデコードし各chの音声を取り出す。
取り出した音声をそのまま再生する場合をストレートデコードという。
・BD(LPCM 5.1、DTS-HD MA 5.1/7.1、Dolby TrueHD 5.1/7.1、Dolby Atmos、DTS:Xなど)
Dolby Atmos、DTS:Xはサウンドの一部(オブジェクト)にXYZの位置情報(メタデータ)があり
頭上や半球状に配置したスピーカーに合わせて、AVアンプでリアルタイムレンダリング・リマッピングして再生する。
・DVD(Dolby Digital 5.1、DTS Digital Surround 5.1)
・TV(AAC 5.1 ※テレビ番組表にSSマークがある番組のみで主にBS/CS、通常は2ch)
・PCやゲーム機(LPCM 5.1/7.1、Dolby・DTS 5.1など)
センター・SW・サラウンド・SB スピーカーが未接続、例えば4.1、5.0、3.1、2.0chのシステムの場合
アンプのスピーカー設定で未接続部分を[無し]にすれば該当chの音はフロントスピーカー等にMixされる。
★拡張サラウンド(アップミックス)
●5.1chシステムで、2chステレオ音源をAVアンプにより擬似的に5.1chに加工する。
Dolby ProLogic II、DTS Neo:6(最大6.1ch)、各社オリジナルモード
●7.1chシステム(SBスピーカー)で、5.1/2ch音源をAVアンプにより擬似的に7.1ch(SBあり)に加工する。
Dolby ProLogic IIx、DTS Neo:X、DTS Neo:6(最大6.1ch)、各社オリジナルモード
●7.1ch以上のシステム(ハイト・ワイド・SBスピーカー)で、7.1/5.1/2ch音源をAVアンプにより
擬似的に7.1ch以上(高さや横方向あり)に加工する。
Dolby ProLogic IIz(最大9.1ch)、DTS Neo:X(最大11.1ch)、Audyssey DSX(最大11.1ch)、各社オリジナルモード
●Dolby Atmos・DTS:Xシステム(トップスピーカー)で、7.1/5.1/2ch音源を擬似的に5.1.2〜7.1.4chに加工する。
Atmos搭載機は上記DolbyのサラウンドモードがDolby Surroundに、DTS:X搭載機はDTS Neural:Xに置き換わります。
★バーチャルサラウンド(フロントサラウンド)
2.1chや3.1chのシステムでも、5.1/7.1chのシステムで聴いてるように感じる音に加工したり、5.1ch全てを
前方に配置した場合でも通常の配置のように聞こえたり、SBが無いのにあるように聞こえたりする技術。 ■チャンネル数とスピーカーの選び方1
★2.1chでも十分か5.1chや7.1chや5.1.2ch以上のサラウンドが必要か
通常のTV番組(ステレオ放送)や音楽なら、センターやリアは必要ありません。2.0・2.1chで大丈夫です。
2ch、5.1ch、7.1ch、Dolby Atmosなど自分が観るソフトの仕様によって考えればいいです。
5.1chソフトしか観ないならそれ以上は必要ないですし、2chソフトならサラウンドは必要ないです。
ステレオの基本は二つのスピーカーで音の位置を表現しています。同じ音が同じ音量で鳴ると、
その二つのスピーカーの中央から音が聞こえます。右が大きければ右寄りの位置、左だけなら
左のスピーカーの位置に音が現れます。サラウンドではこれを左右、前後、上下の組み合わせで、
スピーカーの数だけ立体的に色々な位置から音が聞こえるようになっています。
但し、再生音源にそのchが含まれていない場合はch数を増やしてもほぼ無意味です。
Blu-rayの基本は5.1chです。今でも多くの作品は5.1ch収録です。7.1ch作品は洋画のメジャー作品で
使われます。Dolby AtmosやDTS:Xはまだ作品数が少なく、限られた制作スタジオしか出していません。
よって、限られた予算なら先ず5.1chにしてスピーカーの音質を少しでも良くした方が楽しめます。
無理矢理しょぼいスピーカーで7.1chや5.1.2chにしても、音質が悪いと楽しさは半減します。
また、Atmos/DTS:Xを考えるなら5.1.4や7.1.2や7.1.4を視野に入れた方がより楽しめます。
★7.1chとDolby Atmos/DTS:Xソフトについて
7.1chソフトは「7.1chサラウンドで収録されている映画BDまとめ」で検索すれば一覧があります。
Dolby AtmosやDTS:Xで収録のBD・UHD BDは、傾向としてUHD BDのみにこれら採用し
BDはDTS-HD MA 5.1/7.1で発売や、過去の作品のUHD BD化でUHD BDにだけ採用というのが多いです。
http://www.dolby.com/jp/ja/experience/dolby-atmos/bluray-and-streaming.html
http://forum.blu-ray.com/showthread.php?t=248132
http://forum.blu-ray.com/showthread.php?t=257742
http://forum.blu-ray.com/showthread.php?t=276065
http://echo.2ch.net/test/read.cgi/av/1453710678/ ■チャンネル数とスピーカーの選び方2
★5.1/7.1chを一度に買うか、最初は2.0chや2.1chで買って後で買い足すか
スピーカー毎の音の違いが分からない場合は、5.1ch分全てを一気に購入するのではなく、
最初はAVアンプとリアで使う予定のスピーカーで、2.0や+SWの2.1chで使ってみてスピーカーの音質を確かめたり
配置やアンプの設定を試行錯誤してから、フロントやセンターをどれにするか考えると失敗しにくいです。
スピーカーの音はメーカーやクラスによって異なるので、自分の好みなのか?、満足出来るか?は、
実際に使ってみないと分かりません。人の好みも、満足レベルも人それぞれです。
買ってしばらくは満足してるが、数ヶ月経つといろいろ不満も出てきますから、
焦らずじっくり自分好みで満足出来るスピーカーを揃えた方がいいと思います。
・購入したリア用スピーカーの音に不満がなければ同じレベルのスピーカーを選ぶ。
・キャラクターが好きじゃなければ試聴やレビューなどを参考に別メーカーのスピーカーを選ぶ。
・低音やスケール感がもっと欲しければ、ウーファーサイズの大きなスピーカーを選ぶ。
・音質や解像度などに不満があるなら1ランク上のクラスのスピーカーを選ぶ。
また、センターが必要かどうかも、実際にセンターchからどんな音が出てるのかを体験出来るので
判断しやすいです。センターchを体験するには、フロントスピーカーのどちらか片方をセンターch端子に
繋いで5.1ch作品を再生すれば分かります。
もしセンターは要らないと思えば、マルチchシリーズじゃないスピーカー(センターのないステレオ用SP)を
フロント用に買ってもOKです。センターを使うならフロントは必ずセンターがあるマルチchシリーズを買って下さい。 ■チャンネル数とスピーカーの選び方3
★センターは必要か、どれを買えばいいか
5.1ch映画をよく観るならセンターはあった方がいいですが、あまり観ないなら無理に購入する
必要はありません。フロントスピーカーのどちらか片方をセンターch端子に繋いで5.1ch作品を再生すれば、
実際にセンターchからどんな音が出てるのかを体験出来るので必要かどうかを判断しやすくなります。
もしセンターは要らないと思えば、マルチchシリーズじゃないスピーカー(センターのないステレオ用SP)を
フロント用に買ってもOKです。センターを使うならフロントは必ずセンターがあるマルチchシリーズを買って下さい。
また設置環境やセンターSPのスペックによっては使わない方が良い場合もあります。
フロントが耳の高さに合わせてあるとして、センターが視聴位置から見て上下に20度以内
(出来れば15度以内)に設置出来ない場合はやめた方がいいです。
センターはフロントと同じシリーズで揃えて下さい。どうしても別のシリーズのセンターを使いたい場合は
フロントより上位クラスのセンターを使って下さい。ランクが劣るセンターは確実に失敗します。
設置スペース(高さ)がないので別のシリーズからウーファー径の小さな(高さが低い)センターを組み合わせる
というやり方は絶対やめて下さい。その場合はセンターなしの4.1chにした方が良い結果になります。
センターはフロントのウーファー径と同じサイズを使うのが理想です。もしシリーズのセンターが小さいものしかない場合、
フロントより周波数レンジが狭く低域が出なくなるので、スケール感や迫力を優先したいなら、
フロントと同メーカーで上位クラスの大きいセンターを使ってみる方法もあります。
但し、自動音場補正でEQの手動調整が出来ないAVアンプだと音色が合わず失敗する可能性があります。
センタースピーカーはなるべくフロントのツイーターと同じ高さに置く、これくらいがベスト。
https://www.minhembio.com/bilder/bild/?pic_id=358074.jpg
https://www.minhembio.com/bilder/hq/?pic_id=394492.jpg
http://www.areadvd.de/lm/AV_Hardware/Images/maplatinum/DSC_4737.JPG
これくらいまで上げて、視聴位置の耳の高さに向くように傾けると違和感はあまりない。
http://www.avsforum.com/forum/attachment.php?attachmentid=720546&d=1431805988*.jpg
http://www.avsforum.com/photopost/data/2268789/f/f1/f1ebf2da_IMG_20130907_175428.jpeg
https://www.minhembio.com/bilder/hq/?pic_id=430925.jpg
上に置いた方がツイーターと近いなら上に置くのもあり。
http://uploads.tapatalk-cdn.com/20130214/ubu5yte9.jpg ■チャンネル数とスピーカーの選び方4
◇スピーカーを簡単に分類! スピーカー基礎編
http://www.tamagawaaudio.com/blog/?p=699
◇スピーカーの構造について
http://www.phileweb.com/magazine/audio-course/archives/2007/06/28.html
◇スピーカーシステムの低音再生能力について
http://jbl.harman-japan.co.jp/about/tech.php?id=4
★ブックシェルフとトールボーイ
スピーカーが2Wayなら高域はトゥイーターユニット、中低域はウーファーユニットが担当
3Wayなら高域はトゥイーターユニット、中域はミッドレンジユニット(スコーカー)、低域はウーファーユニットが担当します。
http://pioneer-audiovisual.com/homeav/knowledge/img/sp_way.jpg
スピーカーはウーファーサイズが大きくなるほど低い周波数まで再生できます。8<10<12<13<15<16.5<20cm
というサイズに比例して再生可能な低域周波数も低くなり、音のスケール感や迫力がアップします。
また、ウーファーサイズを大きくしないで、低い周波数まで再生可能にすることも可能です。
スピーカーの箱(エンクロージャー)を大きくする事で低域レンジと量感は増えます。
複数のウーファーユニットを同時に鳴らす事でも低い周波数まで再生する事が可能です。
2<3<4個と数に比例して再生可能な低域周波数も低くなり量感も増えます。
トールボーイはこの特性を利用してブックシェルフより低域が出るように作られています。
低音再生でメリットのあるトールボーイですが、デメリットもあります。
トールボーイの価格はシリーズ中でブックシェルフの2倍以上するが、音質はブックシェルフと同じなので、
同価格で買える1ランク上のシリーズのブックシェルフを買った方が音質は良いです。
バスレフポートから出る低音量が増えるので、狭い部屋で使うと制御が難しくボワボワで
低解像度な低音となり、中高域の音にも影響してクリアな音が得られなくなる場合が多いです。
また近距離での使用だとユニットが上下に分散しているので、音の纏まり感が弱いなどがあります。 ■チャンネル数とスピーカーの選び方5
★フロントはトールボーイとブックシェルフどちらがいいか
トールボーイは広い部屋じゃないと低音がだぶつきやすいので、低域の出る(ウーファー径15cm以上)
ブックシェルフとSWで使った方が、個別に音量調整可能なためクリアな音になります。
SWを使わない音楽用2chシステムなら話は別ですが、映画のLFEにはSWが必要なので
広い部屋でない限りSWを使うなら、ブックシェルフとSWがおすすめです。
ブックシェルフのウーファーサイズは14cm以下でも問題は無いですが、スケール感や迫力が落ちます。
国内メーカーの低価格マルチchシリーズはフロントをトールボーイ、リアをブックシェルフで設計してあります。
これらのシリーズのブックシェルフは、壁掛け出来るように密閉化や軽量化や小型化してあり、
さらに小口径ウーファーなので低音が出ません。よってフロントに使うのはおすすめしません。
かといって12畳以下の部屋でトールボーイを使うのも、音が悪くなるのでおすすめしません。
海外メーカーのマルチchシリーズなら低域の出るブックシェルフがあるので、そちらをおすすめします。 ■チャンネル数とスピーカーの選び方6
★サラウンドバックによる7.1chとAtmosトップによる5.1.2ch
7.1chのAVアンプはメーカーやクラスによって、SP端子が9ch分の機種と7ch分の機種の2種類あります。
9ch端子の機種は、[SB]と[TOP]が両方繋げられるので、両方付ければサラウンドモードに応じて
切り替え可能ですが、7ch端子の機種は両方繋げられないので、どちらか選ぶ必要があります。
7.1ch作品は[SB]が、Atmos/DTS:X作品は[SB]と[TOP]を使うオブジェクト)が収録されています。
自分がよく見るソースで使われている方を優先して下さい。
[SB]があると音の位置・音の移動感が精細になり、自然で緻密な360度の空間が得られます。
[TOP]はAtmos・DTS:X作品で使われますが、多用する作品もあれば殆ど使わない作品もあります。
オブジェクトのメタデータに高さ成分が無い場合や音の半径が小さい場合、[TOP]は使われません。
[SB]はそれらが無くても使われます。もし5.1.2だと[SB]は[サラウンド(リア)]にミックスされてしまいます。 ■サブウーファーの選び方2
★SWは必要かどれを使えばいいか
映画ならSWはあった方がいいです。フロントがブックシェフなら必ず必要です。
フロントがトールボーイでも映画のLFEで使う重低音は再生できないのでSWが必要です。
映画や音楽での低音 http://i.imgur.com/EqF1m5P.jpg
スター・ウォーズ/フォースの覚醒のLFE http://i.imgur.com/ycjYY71.jpg
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生のLFE http://i.imgur.com/ozacKaW.png
SWはバスレフならウーファー径20cm以上、密閉なら25cm以上がおすすめです。
20cm以下の密閉は音楽用なので映画には不向きです。映画と音楽を両立させるなら、
反応が速くキレの良いSWを選んで下さい。パッシブラジエーター型か密閉型がおすすめです。
音楽の音質を求めるならフロントと同等クラスのSWを使って下さい。
SWがあるシリーズだと価格は大きいトールボーイ1本分以上だと思います。
またフロントに10cm以下の小型サテライトを使う場合、SWが負担する音域が広くなるので品質の高いSWを
使って下さい。安いバスレフSWを使うと少し高めの低音がモゴモゴして聞き取れない音になります。
アパートでは、隣接や階下の部屋へ低音が音漏れする可能性がありますので注意が必要です。
SWの音量を絞って使うなら問題無いと思いますが、先ずはSW無しで様子見してから購入した方が
無難かと思います。バスレフより密閉の方が音が拡散しないのでそちらの方がいいかもしれません。 ■スピーカー・SWの再生周波数について(大雑把な説明です)
スピーカーから出力される音は、低い周波数及び高い周波数になるほど小さな音量でしか再生できません。
高域周波数は人の耳で聞こえる範囲は、どのスピーカーもおおよそ問題無い音量で再生できますが、
低域周波数はスピーカーによって再生できる範囲がかなり異なります。
参考図
http://www.ecoustics.com/electronics/products/articles/131065.jpg
https://www.stereo.de/fileadmin/_migrated/pics/Cambridge_S30_LS.jpg
低域周波数テストトーン(ヘッドフォンなら20Hz台まで聴けます)
http://www.audiocheck.net/testtones_subwooferharmonicdistortion.php
例えばB&W 686 S2(13cm)の仕様は、62Hz〜22kHz(±3dB)、54Hz〜50kHz(-6dB)ですが、これは
62Hz〜22kHzの周波数範囲は±3dBの音量(音圧)差で再生でき、低域は54Hzで-6dB音量が下がる
高域は50kHzで-6dB音量が下がるという意味です。
6dBの音量差
http://www.audiocheck.net/blindtests_level.php?lvl=6
dBの話、音の大きさ
http://www.geocities.jp/fkmtf928/dB_sound.html
しかしメーカーがスピーカー・SWのスペックとして記載している再生周波数は、この(-XdB)を統一
していません。さらに(-XdB)を記載していない場合もあるので注意が必要です。その場合、
その周波数の音が-3dB、-6dB、-10dB、-20dBどの音量で再生できるのかは分かりません。
Fostex GX100MA(10cm)の仕様は、55Hz〜45kHz(-10dB)
http://www.fostex.jp/wp/wp-content/uploads/2014/08/gx100ma_f.jpg
これは60Hz〜(-6dB)、45Hz〜(-20dB)という感じで記載することも出来ます。
YAMAHA NS-B330(13cm)の仕様は、55Hz〜45kHz(-10dB)、〜100kHz(-30dB)
Pioneer S-HM82-LR(12cm)の仕様は、55Hz〜40kHz(JEITA)、45Hz〜40kHz(-20dB)
ONKYO D-77NE(30cm)の仕様は、30Hz〜50kHz(dB表記なし)
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/purespeaker/d77ne/img/tech08.jpg ■AVアンプの選び方
自動音場補正、サラウンド機能、入出力端子やネットワーク機能、対応フォーマットなどの機能で選びましょう。
特に理想的な位置にスピーカーを置けない場合や、部屋の形状が左右・前後対象じゃない場合、
全てのスピーカーをシリーズで揃えていない場合は、自動音場補正機能が重要となります。
★AVアンプの自動音場補正
◇[パイオニア] MCACC Pro、Advanced MCACC、MCACC
https://www.youtube.com/watch?v=sK6yTx96A-c
https://www.youtube.com/watch?v=6WC7blsqSWQ
http://jp.pioneer-audiovisual.com/components/avamp/sc-lx901/detail/quality.php#quality08
http://news.livedoor.com/article/detail/9618787/
◇[ヤマハ] YPAO R.S.C、YPAO
https://www.youtube.com/watch?v=9K1v5HJxhC0
http://simplehomecinema.com/2014/10/09/yamaha-ypao-and-ypao-r-s-c-advanced-topic/
◇[デノン、マランツ、オンキヨー旧製品] Audyssey MultEQ XT32、MultEQ XT、MultEQ、2EQ
https://www.denon.jp/jp/product/hometheater/avreceivers/audysseyapp
◇[オンキヨー] AccuEQ
◇[ソニー] D.C.A.C.EX、アドバンストD.C.A.C.、D.C.A.C.
★アンプとスピーカーの関係
アンプとスピーカーはコスパの問題があるので、適度なバランスで組み合わせる方が良いです。
アンプを固定してスピーカーのランクを上げれば、音質はどんどん良くなります。
スピーカーを固定してアンプのランクを上げれば、そのスピーカーの実力をどんどん引き出せます。
しかし一定のレベルを超すとほとんど違いは出なくなります。アンプはスピーカーの実力を
どれだけ引き出すかなので、スピーカーの実力で音質の上限が決まってきます。
だから安いスピーカーに高いアンプを使うより、高いスピーカーに安いアンプを使った方がコスパは良い。
よく言われる予算配分、スピーカー(ブックシェルフ):アンプ(プリメイン)=5:3はコスパ的に優れたバランス。
http://www.jazz.co.jp/audio/seminar2.html
http://ascii.jp/elem/000/001/095/1095810/
http://echo.2ch.net/test/read.cgi/av/1465404550/960 ■スピーカー一覧
AVアンプがエントリークラスなら、スピーカーはエントリー〜ミドルが妥当
AVアンプがミドルクラスなら、スピーカーはアッパーエントリー〜アッパーミドルが妥当
AVアンプがハイクラスなら、スピーカーはミドル以上が妥当
◆エントリー
Bronze、Zensor、Studio 2、Mercury 7、Diamond 200、Debut、Q Acoustics 3000、NS-700
◆アッパーエントリー
B&W 600 S2、KEF Q、Chorus 700、Studio 5、70 LINE、Emit
◆ミドル
Silver、Opticon、Revolution XT、Uni-Fi SLIM、Concerta2、Chameleon、PIEGA Classic
◆アッパーミドル
Gold、Rubicon、B&W CM、KEF R、Aria 900、260 LINE、EXCITE、Venere、NS-900、SS-NA
◇5.1.2chシステムでの参考レビュー
http://www.phileweb.com/editor/av-review/voice.php?archive=1582
http://www.phileweb.com/editor/serendipity/uploads/avr261-58-59.jpg
メーカー ...... フロント / センター / サラウンド / トップ or イネーブルド / サブウーファー
B&W ................ CM10 S2 / CMCentre2 S2 / CM6 S2 / CM1 S2 / (Eclipse TD520SW)
Eclipse ........... TD510ZMK2 / TD510MK2 / TD510MK2 / TD510MK2 / TD520SW
ELAC .............. FS U5 SLIM / CC U5 SLIM / BS U5 SLIM / TS3030 / SUB 2030
KEF .................. R700 / R600c / R300 / R50 / R400b
Monitor Audio Gold 200 / Gold C150 / Gold 50 / Gold 50 / Gold W15
PIEGA ............. Classic 7.0 / Classic Center Large / Classic 3.0 / Classic 3.0 / (Eclipse TD520SW)
Revel ............... Concerta2 F35 / C25 / M16 / M16 / (Eclipse TD520SW)
Cabasse ........ EOLE3 / EOLE3 / EOLE3 / EOLE3 / (Eclipse TD520SW)
DALI ................ Opticon 6 / Opticon Vokal / Opticon 2 / Opticon 1 / SUB E12F
DENON .......... SC-T37 / SC-C37 / SC-A37 / SC-EN10 / DSW-37
JBL ................. Studio 280 / Studio 225C / Studio 230 / Studio 220 / (Eclipse TD520SW)
LINN ................ MAJIK 140 / MAJIK 112 / MAJIK 109 / MAJIK 109 / (Eclipse TD520SW)
ONKYO .......... D-309E / D-309C / D-309M / D-309H / SL-D501 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています