スーパー文庫のモンテ・クリスト伯をとりあえずは読了。

上でも書いたけど誤字が多くて、いや、むしろ目立つのは脱字かもしれない。「ほん うですね」とか。
ところどころ行間が詰まったり離れたりしていて、これは評論社版(二段組?)の印刷素材をそのまま切り貼りして三段組にしたためだろうか。(だとすれば再度の校正とかもできんわな)
矢野徹による児童抄訳版を読んでかなり説明不足と感じた或る箇所は、矢野氏の再構成ミスじゃなくて元からわざと読者に先行きを予想させないための登場人物の内心だけの動き(を示唆もしていない)だったわけだ。それでも青い鳥文庫の読者にはそこのところを分かりやすくしても良かった気もする。
ヴァランティーヌの葬式の受付のためだけに登場したヴィルフォールのいとこの扱いに笑ってしまった。作者としても物語の進行のため(進行を妨げないため)の方便すぎるキャラクターだったのでいっそそのまま説明してしまったのだろうか。
お話がどう繋がっているか理解しきれていない箇所もいくつかなのでぼちぼち再読するつもり。他の訳本とも照合してみるつもり。

モンテ・クリスト伯の若々しさは肌が紫外線に焼かれていないためとかいう説を思い付いたが、日光を浴びなすぎる弊害とかも考えるとあんまり科学的でもないかもしれないし、まあ、まあ。