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ウラジーミル・ナボコフ 6

0202吾輩は名無しである
垢版 |
2015/08/08(土) 18:30:53.27
エッセイが地味に楽しみかもしれない
青白い炎は何種類翻訳があってもいいタイプの作品だと思うし、
今の訳はやっぱりどっか信頼出来ない部分もあるんで、これも楽しみ

で一番楽しみにしてるのはアーダなんだけど、
若島と早川まだかよおい
0203吾輩は名無しである
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2015/08/09(日) 01:17:23.34
『青白い炎』の新訳者は『夜はやさし』の新訳を出した人だな。
俺と小説の好みが合うみたいだ。
0205吾輩は名無しである
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2015/08/09(日) 20:11:51.66
ナボコフの『ロリータ』や『青白い炎』、『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』を
面白いと思えた人には面白い。ナボコフの魅力は一言では言い表せないけれども。
0207吾輩は名無しである
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2015/08/11(火) 02:40:44.40
ナボコフで一冊となったら「スピーク、メモリー」もありかも。
自伝再訪、楽しみだなあ。
でも大津栄一郎さんの、名訳だったから、ちょっと不安でもある。
0208吾輩は名無しである
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2015/08/16(日) 14:21:16.26
わが命、わが炎
0209335
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2015/08/17(月) 00:02:56.32
このスレに本当のナボコフ好きがいれば pale fire を読んでいってもいいのだが・・・
0210吾輩は名無しである
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2015/08/18(火) 17:42:24.82
>>209
意味不明
0211335
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2015/08/18(火) 18:52:15.55
おまえみたいな馬鹿はわからんでもよい
0214吾輩は名無しである
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2015/08/24(月) 12:41:49.98
自伝再訪、もう読まれた方いらっしゃいますか。
0215吾輩は名無しである
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2015/08/26(水) 22:09:44.99
ナボコフは1回読んだだけでは理解しにくい。再読してこそ良さが分かる作家だ。
0216吾輩は名無しである
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2015/08/28(金) 17:38:28.52
そうだね。
0218吾輩は名無しである
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2015/08/30(日) 16:47:35.80
>>217
その本、途中で挫折したわw
0219吾輩は名無しである
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2015/08/30(日) 17:02:14.07
>>218
正直でよろしい
0220吾輩は名無しである
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2015/08/31(月) 06:56:40.40
小谷野さんは☆ひとつ
0222吾輩は名無しである
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2015/08/31(月) 09:41:31.77
222
0224吾輩は名無しである
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2015/08/31(月) 13:00:04.60
順調に英語を勉強して文豪になった人
0225吾輩は名無しである
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2015/08/31(月) 16:51:06.59
詩はプーシキンのほうが好き。
0226吾輩は名無しである
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2015/09/01(火) 05:18:53.20
>>217
君の意見は
0228吾輩は名無しである
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2015/09/01(火) 13:59:31.73
>>227
だから、途中までしか読んでないと。
0229吾輩は名無しである
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2015/09/01(火) 18:55:08.96
ナボコフをすみずみまで熟読して、理解して語れるひとなんているのかな。
専門家でも難しいような。
0230吾輩は名無しである
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2015/09/09(水) 12:53:35.73
タルコフスキーと同じく亡命ロシア人のノスタルジアこそが創作動機だろうね。
0231吾輩は名無しである
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2015/09/17(木) 01:48:29.41
記憶よ、語れ、実は初めて読むけど、
自伝じゃなくて自伝的作品で、書いてるのがナボコフな以上
油断ならないのは確かだけど、他よりはガードを下げて読める気がする

これまた読んでない道化師をごらんの新訳と、
エッセイと青白い炎の新訳まであるんだから嬉しくてたまらない
これでアーダがあればもう最高なんだけど、そろそろ出してくれませんかね
0234吾輩は名無しである
垢版 |
2015/09/17(木) 22:51:10.39
そうすると、あとは『アーダ』と『栄光』の新訳だな。
俺はもう二つの旧訳は読んでいるがね。
0235吾輩は名無しである
垢版 |
2015/09/17(木) 22:59:10.84
記憶よ、語れ旧訳の方はノスタルジーたっぷりで好きだった、新訳はどうなんだろ
それに新訳の方は完全版なんだよね、楽しみ
0236吾輩は名無しである
垢版 |
2015/09/18(金) 20:13:19.34
記憶よ語れにつられてなんだかんだで買い損ねてた
文学全集の賜物も買っちゃったが、読みきれる気がしない
あと後半のページがすげー折れててテンションが下がる
0239吾輩は名無しである
垢版 |
2015/09/18(金) 20:52:50.70
>>238
それは返品しろよ
俺なんかAmazonだろうが書店だろうが交換・返品しまくってるぞ
まあ書店は自分で見て買ってるからあんまりないけど
0240吾輩は名無しである
垢版 |
2015/09/18(金) 21:13:08.72
>>239
537Pから20ページほど左隅に折り曲げて戻したような筋が2条ほど付いてるんだけど
普通に読めるし、この程度で返品とか出来るのかね
0242吾輩は名無しである
垢版 |
2015/09/18(金) 21:29:48.59
>>240
どこで買ったの?
Amazonなら理由関係なく交換きくよ
なんとなく気に食わないでも多分大丈夫なレベル
0243吾輩は名無しである
垢版 |
2015/09/25(金) 02:09:19.59
自伝や伝記、文学評論は興味ないな。やっぱり小説しか買う気にならん。
0244吾輩は名無しである
垢版 |
2015/09/28(月) 11:02:12.81
筑摩書房か河出書房からナボコフ全集出してくれないかな。
0245吾輩は名無しである
垢版 |
2015/09/28(月) 11:49:48.95
裏地見るナボコフ
0246吾輩は名無しである
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2015/09/29(火) 12:17:18.49
>>240
俺も返品もしくは交換をすすめるよ
アマゾンならしてくれるはず
そんな本送る方が悪いんだから
堂々と返品・交換していい
0247吾輩は名無しである
垢版 |
2015/09/30(水) 12:07:26.16
>>246
そうなんだ。
去年だったかアマゾンから送られてきた本(新本)、
表紙のど真ん中にカッターで10センチくらい切り傷が入ってた。
アマゾンで梱包する人が気付かないはずが無い切痕だった。
悲しくなったが、まあ読むのに支障ないからいいか、とあきらめた。
ハードカバーの3000円くらいする本。
0248吾輩は名無しである
垢版 |
2015/09/30(水) 16:28:50.78
なんで泣き寝入りするんだよw
そういうのは今後のためにもガンガン言った方が良いぞ
酷い場合は電話してでもクレームつけた方がいい
0250吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/01(木) 17:38:41.03
なるべくネットで買わないようにしている。
0251吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/14(水) 20:25:13.93
ナボコフ全集早くしろー。なんで弟子のピンチョン全集が先なんだよー。
0252吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/14(水) 22:03:08.90
小説は19世紀が黄金期といわれるようだが
20世紀の巨匠たちもかなりかな〜り面白いよな
0254吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/22(木) 23:36:34.13
『アーダ』まだ〜?
0255吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/23(金) 20:38:08.47
お待ちくださいませ。
0258吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/24(土) 18:06:00.38
流石にそろそろ出て欲しいなぁアーダ
最近若島進捗状況についてなんか言ってないんだろうか
0259吾輩は名無しである
垢版 |
2015/10/24(土) 18:40:30.89
昔、図書館で『アーダ』斎藤訳を借りて読んだ。ナボコフの翻訳で持っていないのはこれだけ。
早く新訳出ないかな。
0260吾輩は名無しである
垢版 |
2015/12/21(月) 07:58:33.64
気取った、金ピカの、結局ずっと単調な、ウラジミールナボコフの散文。
基本的にはつまらない、彼の全作品。
0261吾輩は名無しである
垢版 |
2015/12/22(火) 09:20:45.07
まあ、そうだな。ナボコフは読者を選ぶ作家だ。
あの一見メリハリのない文体の魅力がわかる読者は少数のいわば精神の貴族だ。
0262吾輩は名無しである
垢版 |
2015/12/22(火) 18:50:14.31
ナボコフは5歳、設定を誤りました。おおかたの男が好きなのは、思春期手前じゃなく、思春期直後の娘ですからね。いずれにせよ、たいした作家でもありません。
0263吾輩は名無しである
垢版 |
2015/12/23(水) 00:38:08.71
そういや道化師をごらんはどうなったんだ
サイトに2月までの刊行予定が出てるけど影も形もない
0264吾輩は名無しである
垢版 |
2015/12/23(水) 04:10:35.36
できそこないのまずいパイ菓子、ナボコフの文体を見るといつもそう感じる。
0265吾輩は名無しである
垢版 |
2016/01/06(水) 13:57:18.43
『アーダ』はまだか?
0267吾輩は名無しである
垢版 |
2016/01/07(木) 23:44:11.47
今まで1度たりとも、このつまらん気取り屋のエセ詩人、下手くそなジョイスもどきを良いと思ったことがない。
0268吾輩は名無しである
垢版 |
2016/01/08(金) 09:48:40.73
1899年
1月17日 - ネヴィル・シュート、イギリスの小説家(+ 1960年)
2月3日 - 老舍、中国の小説家(+ 1966年)
2月10日 - 田河水泡、日本の漫画家(+ 1989年)
2月23日 - エーリッヒ・ケストナー、ドイツの小説家(+ 1974年)
3月7日 - 石川淳、日本の小説家(+ 1987年)
4月23日 - ウラジーミル・ナボコフ、ロシア生まれのアメリカの小説家、詩人(+ 1977年)
5月8日 - フリードリヒ・ハイエク、オーストリアの経済学者(+ 1992年)
5月10日 - フレッド・アステア、アメリカ合衆国の俳優・ダンサー・歌手(+ 1987年)
5月24日 - アンリ・ミショー、詩人・画家(+ 1984年)
6月14日 - 川端康成、日本の小説家(+ 1972年)
6月13日 - カルロス・チャベス、メキシコの作曲家、指揮者(+ 1978年)
7月21日 - アーネスト・ヘミングウェイ、アメリカ合衆国の小説家(+ 1961年)
8月13日 - アルフレッド・ヒッチコック、イギリスの映画監督(+ 1980年)
8月24日 - ホルヘ・ルイス・ボルヘス、アルゼンチンの小説家・詩人(+ 1986年)
12月3日 - 池田勇人、日本の政治家、第58・59・60代内閣総理大臣(+ 1965年)
12月25日 - ハンフリー・ボガート、アメリカ合衆国の映画俳優(+ 1957年)
0269吾輩は名無しである
垢版 |
2016/02/14(日) 00:09:45.70
あーだこーだ言える作家
0270吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/10(木) 10:37:01.46
1ヵ月も過疎ってる作家じゃないだろ
0271吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/10(木) 18:09:48.15
にちゃんで語るにはもったいない作家。
0272吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/10(木) 20:01:24.52
アーダが出ないのはいつもの事だが(若島早くしろ)、
作品社の道化師をごらんとかは一体どうなったんだ
0273吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/10(木) 22:45:11.42
アーダ
第一部 43章 52% 一章あたり 1.2% 
第二部 11章 20% 一章あたり 1.8%
第三部 8章 14% 一章あたり 0.9% 
第四部 1章 5%  一章あたり 5%
第五部 6章  3%  一章あたり 0.5% (Kindleでの本文94%から)
計 69章 ペーパーバックで500ページ、ハードカバーで720ページ、邦訳で626ページ
一日2章ずつ読めば35日で読み終わる(一日2-4時間)
誰か覚悟決めて一緒に読むやついないか?
0274吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/11(金) 08:25:22.05
いない
0275吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/11(金) 12:26:51.56
ロリータならいいよ
0276273
垢版 |
2016/03/11(金) 12:49:13.44
>>275
もし付き合ってくれるとして、どれくらいのペースでやろうか?
一応日本語訳もあるのでアーダよりは早く進むと思うけれど
休日だけ、とかでもかまわないけれど
0277吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/11(金) 12:58:14.91
一日一章かな
0278273
垢版 |
2016/03/11(金) 14:04:55.53
了解です。ゆっくりと読んでいくのに賛成です。
ロリータ
第一部 33章
第二部 36章
合計  69章(さて、アーダと章の数が一致することに意味はあるでしょうか?)
二月と少しですね。このスレッドでよいかどうか、いつからはじめるかなどはまた夜にでも決めましょうか。
0279吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/11(金) 21:51:52.49
このスレでよい
いつでも好きな時に始めて
簡単な感想なり気づいたことなどを書いていけばよいと思う
0280273
垢版 |
2016/03/11(金) 23:19:31.23
>>279
毎日感想で上がると他の人に迷惑なのでsageるようにしませんか

第○部○章(p○〜p○) (感想、気づいたことなど)

自分はノートとるときこんな感じで書いているのでそのように書き込みますが、好きなように書いてください
邦訳だけで該当箇所に対し思ったことを書いてくださる方も歓迎です
目安としては一章あたり1-数ページずつになると思います
最初の枠物語に当たるはしがきから始まって
3章 アナベル               3/15 
8章 ヴァレリア(長め)          3/20
10章 ヘイズ夫人とLo           3/22
16章 ヘイズ夫人の滑稽なラブレター 3/28
23章 秘密の暴露とヘイズ夫人の死 4/4
29章 「魅惑の狩人たち」での初めての性交渉 4/10
32章 母が死んだことを告げる 4/13
これくらいのペースになるけれど他の方に迷惑にならない範囲で明日からはじめてみますか?
多少読むペースがずれたらそれはそれで許容ということで
0281吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/11(金) 23:44:31.15
>毎日感想で上がると他の人に迷惑なのでsageるようにしませんか

変な意味じゃなく素で聞くのだが、なぜ、どのように、迷惑になるのか教えてくれ
0282吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/12(土) 00:01:09.49
>>281
あんまり頻繁に上のほうにスレッドがあると、荒らしがでてきたり、とかを考えていましたが
ナボコフの他の作品を語りたい人にとって、ロリータだけでスレが埋まってしまうと邪魔になることもありますし、ネタバレ全開になるのであまり人目につくところでないほうがよいのではないかな、と思います
0283吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/12(土) 00:23:34.35
他の作品を語りたい人は語ればいい
ナボコフのスレなのだからロリータの話をするのは当を得たこと
ネタバレってロリータ読んだことのない人がナボコフスレに来るかと思うのだがな
あらしは無視すればよい
0284273
垢版 |
2016/03/12(土) 00:46:30.30
>>283
掲示板の仕組み上、上のほうにあるとナボコフに興味のない、あるいはまだ読んだことのない人の目にも触れてしまいます
できたら雑談などは少なめで、作品だけについて語るくらいにしたいのですが毎回ageなくてはならない理由とかってありますか?
荒らしは無視すればいいといっても、他のナボコフスレの方には単に迷惑ですし、私としてはなんとなく落ち着かないこともあって、他のナボコフスレの人に対する配慮も必要かと思うのですが

どうしても意見の一致が見られないならとりあえずはじめてみて、問題があれば場所を移るか検討することにしましょうか
とりあえず明日ははしがきについてですね。22時以降の書き込みになると思います
0285吾輩は名無しである
垢版 |
2016/03/12(土) 01:09:19.72
ageるのは、というよりageてしまうのは、いちいちsageとかやらないから
それと下の方にあると探すのがめんどいから
まあ、他の住民に迷惑だということなら自分は書き込まんようにするが
他の住民、そうならどうぞそういってくれ
0286273
垢版 |
2016/03/12(土) 23:07:23.99
はしがき (p5〜p9)邦訳で4p
そっけない文章でCoronary thrombosisで死んだH.Hの死(November 16, 1952)などが語られる。
ところどころ普通は使わない単語が入っており、言葉遊びになっているものが多い。
ロリータらしき人物の後日談もこのはしがきに書いてあるが、これも再読しないと分からない。
書き出しは“Lolita, or the Confession of a White Widowed Male” such were the two titles under which the writer of the present note received the strange pages it preambulates.
本文のラストが my Lolita.であることと対応している。(Lolitaで始まり、lolitaで終わる)

H,Hの弁護士であるClarence Choate Clark(CCC)は本文には出てこないが、ロリータの級友名が列挙されるなかにGordon Clarkeがいて、どうやらオナニー狂いのGordonの父親らしいことが分かる。
はしがきの作者ジョンレイジュニアは頭文字だけとるとJRJrになる。H.Hの精神鑑定行ったのは白黒男博士(Blanche Schwarzman)
作者の奇妙な家名(Author’s Bizzare cognomen)はABCとなる(続けて読むとABCは作者自身の発明である)
上の書き出しもwhite widowed, two titles, which writer, pages preambulatesとよく考えると不自然な構文と言い回しで文字を重ねる。
矛盾したカマトトは、paradoxical prude’sでp-p、コップの中の嵐はtempest in a test tubeとT-T-T
describes with such despair; that had our demented diarist d-d-d-d tragic tale tendingでt-t-t
shadow of this sorry and sordid business s-s-s などなど 4pの中に50近い頭文字の連続が含まれる。

登場人物Vivian Darkbloomはaabdiiklmnoorvv→Vladimir Nabokovのアナグラム。「アーダ」にはNotes to Ada by Vivian Darkbloomがついている
名前だけ、二回くらいしか出てストーリーにほぼ関わらない彼女が事件後に“My Cue,「私の指図」.という自伝を書いた、という一見無意味な一文の意味が変容する。
ロリータ本文とはしがきの両方にこういう言葉遊びをぶち込んだのはH.Hでも編集者JRJrでもなく、「My Cue(私の指図)」であるということ。
Adaは1969年、自伝「記憶よ語れ」は1966年、どちらにもDarkbloomが出てくる。
小説内、作家の回想、別の小説にこっそり出現するこの女性は羅列される固有名の中に忍び込まされている。
0287273
垢版 |
2016/03/13(日) 21:21:10.32
第一部一章 (p9) 1ページ以下
有名な書き出し Lolita, light of my life, fire of my loins. My sin, my soul. Lo-lee-ta: L-l-m-l-f-m-l-m-s-m-s-l-l-t
その後もt-t-t-t-t-t-s-d-p-t-t-t、 Lo. Lee. Ta.となる。共感覚者ナボコフにとっては原色の世界が展開される。
0.8ページ程度だが、注釈本では数ページにわたることが多い。
ロリータはスペイン語のドローレスに由来して、意味は悲しみのマリアであり、「Lolita」発表以前にもスペイン語文献にはロリータという人名はそれなりに見つかる、
In a princedom by the sea.海辺の王子たちの王国はポーの「アナベル・リィ」の一節の海辺の王国をもじっている。
noble-winged seraphsも「アナベル・リィ」からの引用
I and my Annabel Lee— With a love that the winged seraphs of Heaven Coveted her and me.
アナベル・リイとわが身こそ/もとよりともにうなゐなれど/ 帝郷羽衣の天人だも/ものうらやみのたねなりかし(日夏耿之介訳)
Look at this tangle of thorns. L-(a)-t-t-t 明確な色を反映しており、表面上の意味は絡みつく茨のとげであり、自身をアナベルに出会ってしまったことの犠牲者としている
短い文章のほとんどがアナベルを示しているとともに、自分を王子、殉教者として神格化し、murderer for a fancy prose styleとしているあたりたちが悪い。
都合の悪いところになると文学的な修辞をちりばめて責任逃れをしようとする主人公だが、逆に性的な場面になると描写が手が込み始める、と言う意味では読みやすい。
0288273
垢版 |
2016/03/14(月) 18:55:36.89
第一部二章(p9〜p11) リヴィエラでの王子時代(1910〜1923年)
ロリータの文章は一文ごとに「意味よりも響きや言葉遊びを優先した文(A)」「何かの引用など文学的な文(B)」「意味伝達を優先とする文(C)」が別れている。
H.Hの生い立ちとアナベルに出会う直前までの文章はありきたりな美しい回想のように、たんたんと情報が開示され言葉遊びの濃度が薄くなる。
しかし父方の祖父・父方の曽祖父二人・伯父の名前が(ワイン・宝石・絹・香水と)扱う品だけ語られ、父母も差し置いて母の姉「Sybil」だけが名前を提示される。
H.Hが16歳の誕生部を迎えるまでに「自分は死ぬ」というpoeticにsuperstitiousなこの名前はギリシャの「女性予言者」を示す。
10代前半の少年をさして “overwhelmingly obvious”「とんでもなくわかりやすい」という、非常に厳格な女性はH.Hを愛してそういったのだろう。
後にロリータの同年代の友人にこの言葉を向けるH.Hは「self-sufficient rapist with pustules」云々と悪意に満ちた表現になっている。
3歳で死んだ母、結婚してすぐにneglectされH.Hの家庭教師となり15歳で喪うSybil以外にも父の愛人たちや王女たち(Ruined Russian princesses)、使用人、友人にも愛されるprincedomの世界。
ただそれをmy cheerful motherlessnessなどと言ってしまうが。
性についてあけっぴろげに(delightful debonair)教えてくれる父は数々の女優などと浮名を流し、リセに3年行くときも愛人とその娘と旅行している。
奔放な父や伯父は混血(フランスとオーストリアに何かしらダニューブ河付近の血の混じったスイス人)であるのに対しSybilはvictoria期で育ったイギリス人女性。
母方の二人の祖父はともに牧師で奇妙な分野の専門家となっているが、paleopedology(古代土壌学)にはペドフィリアが潜み、風で鳴るハープは詩人の象徴。
父方の「商人家系と奔放な性」に対する母方の対比「学者、詩人、道徳、抑圧された性」。父性的なものは物質的で母性的なものは精神的とするべきか、
ほぼ(C)の文体だが女優である母にほとんど会ったことのない少年との会話は他と書き方が異なる
オレンジ・青い宇宙の中の白い小宇宙・真珠・陰影・ピンク・青い瞳と蝋のように白い肌理、など一章で排除されていた色が現れ始める(1章ではアナベルと同じく、Loの描写に色がひとつもない!)
0289273
垢版 |
2016/03/15(火) 02:03:11.46
第一部第三章 (p11〜p13) アナベルとの出会い
前章の色を確かめるように、アナベルを思い浮かべるときはlittle ghost in natural colorsを目を閉じて想起する、と色が強調される。
Annabel Leighも混血であるが、英蘭のハーフ。Sybilの友人であり、19世紀後半においては表向き厳格なプロテスタント道徳が支配していた国でもあるため、Leigh夫妻はともに厳格で、H.Hは嫌っている。
Leigh夫人はわざわざ“結婚前はVanessa van Ness”とされるがこれは、例によってVaness Vanessの言葉遊び。
繰り返されるVanessaはJonathan Swiftが始めて発明した名前であり、彼の若い愛人の一人に彼がつけた愛称でもある。
Cadenus and Vanessaという880行の詩を残しているのでそれを調べてみるとその書き出しは
THE shepherds and the nymphs were seen、 羊飼いとNymphは召還される
Pleading before the Cyprian Queen.     女神ビーナスの前で懇願する 
The counsel for the fair began        公正なる裁判を
Accusing the false creature, man. 過ちの生物、男を糾弾される
The brief with weighty crimes was charged  短いけれど重大な犯罪がおかされた
どう考えても「Lolita」の構想にこのアナグラムや言葉遊びを好むSwiftは隠れているだろう。Vanessaは愛人Esther Vanhomrighの名前を組み替えている。
Pale FireでもJonathan Swiftが言及される上にヨーロッパアカタテハ(Vanessa atalanta)が頻出していた。
一応、Vanessa atalantaの色はdark brown, red, and black wing patternであり、powderedというLeigh夫人の形容、Leigh氏のbrownというよくわからない形容はここでつながる。
タテハチョウ科はNymphalidae、アカタテハ属がVanessaになる。特に粉の着いたVannesa(Nymphalidae)である夫人は変態を終えた、成長したNymphetであり、だから嫌悪の対象になっている、と考えてみる。
同じ厳格で、年長であるSybilが白蝋のようで粉を吹いていない石女であることとは対照的であり、Loはいずれmetamorphosisを遂げることになる。(妊娠・出産への嫌悪?)
0290273
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2016/03/16(水) 02:23:25.48
第一部第四章 (p13〜p15)
三章で、二度目の逢引きの不発から4か月後にCorfuでtyphusにより死んだ、とそっけなく書かれたAnnabelとの精神的・肉体的な交流が描かれる。
1923年の秋には、ギリシャでチフスは流行していたか?というと1922年にロシアで2500〜3000万人の感染があり、ベルリンにいたナボコフは強く覚えていただろう。
しかしロシア革命後の混乱において衛生がままならないためで、ヨーロッパではない。
わざわざ記されたCorfuという地名はtyphusの言葉遊びに過ぎないのか?
1923年、Corfuは8月29日から9月27日まで「コルフ島事件」でイタリアに占領されていた。
これはムッソリーニの権力強化の基盤になった事件で、後にナボコフが亡命するファシズムの先触れでもある。
Annabelが死んだとされる1923年秋にイタリア軍がCorfu島を砲撃・占領して多くの死者(多くは難民や孤児)が出て、「イギリス人滞在者の死者はいなかった」ことにイタリア側が安堵した。
か弱い生き物が傷つくことに.心を痛め、狂った紛争地(famished Asiatic country)でnurseになりたいという夢を持つ「イギリス人」少女がそこで死ぬことにはやはりナボコフの意図が感じる。
H.HはAnnabelと自分が弱いものに対する感受性を持つ、と言うが紛争地の看護婦になりたいと言う彼女に、自分は有名なスパイになりたい、と語る。
H.Hが延々と自分とAnnabelの共通性を主張しても、Lolitaと同様、H.HとAnnabelも本質的にはまるで似ていない。
Annabel Leeを殺した嫉妬の天使からのchilling windとAnnabel Leighの死因が異なること(fluなど、より対応する疾患はたくさんある)、Loの死因もまた違うことはH.HのAnnabelがLoにincarnationした、という思い込みの虚妄を暴く。
H.H(という偽名の男)が少年の時に出会った少女が本当にAnnabel Leighという名前である根拠もない。
一応、Corfu島はUlyssesがイタケーに帰還する直前に滞在したスケリグ島のことで、Nausicaa王女に求婚された場所でもあるし、名前の元となるKorkyraはポセイドンに、見初められ誘拐されて、島に住まわせられたNymphであって、という謎解きもできる。
NausicaaとUlyssesの出会いはLoを初めて見るH.Hの場面を彷彿とさせるが、テキスト上では興味深い(ナボコフが考えるなら仄めかすであろう)対応はなかった。
0291吾輩は名無しである
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2016/03/16(水) 07:17:38.14
ガンガレ
0292吾輩は名無しである
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2016/03/16(水) 19:44:44.87
ナボコフを楽しむには
原書と訳書と注釈書の翻訳が必要な気がしてきた
0293273
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2016/03/16(水) 23:29:02.92
第一部第五章 (p15〜p20)
5章では華やかな都市での遊学をするH.Hが描かれる。1923-26年の中学生活はほとんど描写されず1926年以降のロンドン・パリでの生活が描写される。
友人には好かれるも、学業は散々たるもの、女性関係は「trauma」を理由にするが娼婦で満足する、と言う。
重要なのはいつのまにかSybilは(予言通り)死んでいるし。父親も何も語られることなく当然のように死んだことが語られることであり、H.Hが精神分析に熱をあげようと、才能がなかろうがどうでもいい。(それでも後で触れることになるが)
とりあえず父親の消失を考えると、ちょうど1923年のAnnabelがコルフ島で死ぬとき、父親は愛人と旅行をしている。
その行く先がイタリアであることは偶然か。
前章で、ナボコフがAnnabelの死に「ロシア革命」「ファシズム」という歴史的事件を書き込んでいることが強度を持つなら、父の不可解な退場は説明できるか?
H.Hは家族の死に無頓着、という伝統的な読解も正当で、母はあっさり雷に打たれて死ぬしAnnabelも1行で死ぬ。
ただ、父親はSybilと擬似近親相姦を行った上に忘却しているし、Sybil自身離婚していない状況で夫のいとこにして妹の夫とsexを行い、Cooper氏なる体の不自由な人物に言い寄られてもいる。
Cooper氏やLeigh夫妻はAnnabelとの密会を邪魔するもの扱いされるにもかかわらず、Sybilは一度も密会の邪魔をする人物としては描写されない。
“overwhelmingly obvious”という口癖が時間軸上Annabelとの関係以外でありえず、どうやら厳格なSybilは交際を常にからかっていたにもかかわらず、H.Hの回想ではAnnabelとの密会を邪魔するのは常に他の人間であり、
なによりも「V」たるvicious vigilance、Vaneesa Van Nessである。
愛人とその娘と旅行し、妻の姉と気まぐれに性交してそれを忘却し、自分の知る限りの性についてH.Hに教えた、というこの象徴的な父親は小説から姿を消してしまう。
二章で描写された豪奢な生活から、一転して1935年時点でホテル・ミラナをとうの昔に売り飛ばし、たいした遺産は入らない、という急激な没落はいつのことなのか?
もちろん当てはまる事件は、1929年の世界恐慌であり、H.Hはこの1923-35年の父親の没落を書いていない。

H.Hから好意的に描かれる二人はこうして近親相姦や不倫の影をまといながら、読者の目を逃れるように小説から退場する。
0294吾輩は名無しである
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2016/03/17(木) 12:16:41.44
ニワカ研究者
0295273
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2016/03/18(金) 06:25:37.41
第一部第四・五章 (p13〜p20)
第二章では意味伝達描写(C)が増え、言葉遊び(A)の濃度が薄くなったのと同様、Annabel後は(A)が増える一方(C)の描写が減少する。
この意味伝達描写の不足から目をそらそうと、この章では(A)(B)の描写にあふれている。少女への嗜好を語り、プルーストや精神分析への言及、Annabelとの性交を華麗な言葉遊びや修辞で語るH.Hに抗って(C)で語られるべき情報の再構成を試みた。
年表を書いてみると、1923年から1935年には具体的な時間記述は存在しない。(もちろんAnnabelの死とDoloresの生誕に気づく)
ただ、H.Hが技巧を凝らした文章を無視するわけにもいかないので、再度彼の(A)(B)を味読する。
“The Proustian theme in a letter from Keats to Benjamin Bailey”は当時T.S.Eliotが再評価をしていたKeats書簡集を読み直したもの。10編残っているBaileyへの手紙の中に、ImaginationをAdam’s Dreamに比べて語るものがある。
適切な場所で適切な声で歌われた古いメロディを聞いて、初めて聞いたときの歌い手の顔をそれ以上なく美しく思い出す、という感覚と時間と記憶に関わる詩的経験のくだり。

H.Hは痛みと快楽(painとpleasure)を常に感じ、Annabelとの性交時にもeerie expression, half-pleasure, half-painを感じ、闖入者によって離れるときにもacheは彼に残る。生涯彼を悩ませる痛みは彼において快楽と常に一緒に出現する。
Annabelとは、出会う前から同じ夢を見ていた、1919年の6月に、迷子のカナリアが家に迷い込んできた、と語られる。
H.Hが精神分析の分析者になろうとしたことは同時期にロンドンへ移住したKleinらの分析を受けていることになる(資格のためには、自ら分析を受けなくてはならない)。
分析でpeculiar exhaustion, I am so oppressed, doctorとなったことは16-19歳のロンドン時代に既に自分の性的嗜好に向き合わされていることを示す。ロンドンを離れ、パリで「解放され」、Uranist(同性愛者)たちと交流する。
Nympholepsyを体系化していく過程は精神分析のparodyであり、欲望を理論化するすべを精神分析で学んでパリで開放してしまった、とも取れる。
有能な精神分析を受けていたらこの事件はなかったかも、と主張するのはナボコフの強烈な皮肉。
(アメリカでM.Mの自殺により精神分析にけちがつくのは1962年)
0296273
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2016/03/18(金) 07:57:10.40
いずれLolitaが出現したときにNymphetは語られるが、この時点ではH.HはNymphetに会ってはいない。AnnabelはelfであってNymphetではなく、H.H少年はFoulet(牧神パンの小辞形)でしかない。
何がNymphetではないか、を列挙していく核心は、その美しさにまわりが気づかず、自分も気づいていない、ために無遠慮な視線を投げることが可能になるというところか。
少女を凝視しても罰せられない環境づくり(適切な時間と空間により強化される想像力!)にいそしむH.Hは窃視者では実はない。
だからLolitaの登場はHaze夫人もLo自身も半分裸でいることに無頓着であることにより、完璧なNymphetである。
睡眠薬を飲んでも寝てくれないにも関わらず、「自分から」H.Hを誘惑することで成立してしまう最初のLoとの性交はAnnabelと異なり失望を伴うことになる。
the nymphean evil breathing through every pore すべての「毛穴」から「ニンフとしての悪」が噴出してくる、という性交直前のロリータの描写はショックを受けるほどに変貌した元Nymphetへの嫌悪を示す。

砂糖たっぷりのサンデーを頬張るLoにおいて、Nymphetはにきび(acne)が出来ない、と力説し、食べた脂肪が汗腺から染み出て、腐敗して膿が飛び出す、とグロテスクに描写をするH.Hはこれまでの章でも繰り返し「吹き出物」への病的な嫌悪を表明する。
V.Vのpowderedに対するSybilの真鍮のようなという描写。吹き出物ができるくらいなら白蝋のような肌が評価され、Loの男友達はpustule(膿胞)だらけの自分勝手なrapist、にきびだらけの人でなし、と描写される。
H.H自身、ニキビができなかったのか?といえば13-16歳のリヨン時代、16-19歳のロンドン時代がほとんど描写されていないが、実は描写されるH.H自身の顔にニキビの痕跡を読み取ることは難しくない。

Annabelの死因はTyphusだった。これは断じてTyphoid feverではダメで、全身に発疹ができる発疹チフスでなくてはならない。
ニキビのできないNymphet「ではない」Annabelは全身に吹きでものができるTyphusで死ななくてはならないし、その発疹に苦しむさまも描写されてはならない。
(Typhusはギリシア語に由来して、熱に浮かされた、Hazyな状態が語源であり、typhoid feverは熱に浮かされたという点で共通するが別の病原体による。このHazeはDorolesの姓であり、小説のいたるところにhazeは隠れている)
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2016/03/19(土) 01:27:20.04
第一部第六章 (p20〜p24)(1935年の4月)
二人の対照的な娼婦について語られる。Madeleine(マグダラのマリアに由来)付近を歩いているときに、short slim girl passed me at a rapid, high-heeled, tripping step。
第一章を思わせるリズミカルな登場をさせた少女は、H.Hと同時にglanced back at the same momentと描写され、価格交渉に移る。100フランで、値切ろうとするが、3年前には学校帰りの彼女を見ていただろう、と思った瞬間値切るのをやめる。
誰もが18歳と答える娼婦にあってMoniqueはおそらく16,7歳であり、80人を超える娼婦の経験の中で最大の悦楽とうずき(gave me a pang of genuine pleasure)を味わえた、と150フランを渡す。 (oh, she had been a nymphet all right!)
無邪気に喜ぶMoniqueに翌日も逢う約束をとりつけ、都合四度買春するが、二度目以降は輝きが急速に失われ、風邪をうつされたこともあり思い出に保存することにする。(登場以外にもLoやAnnabelに対するような描写表現が散見される)
二人目はMoniqueに味を占めてより若い少女をいかがわしい女郎屋(Edith : riches or blessed' + 'war')を探して紹介された少女Marie。
女衒に連れられてみると生気のない、「15歳にはなっているだろう」、椅子にやる気なく座って人形をいじくり、奥には赤子がいる生活感に満ちた部屋のmonstrously plump, sallow, repulsively plain girlに出くわす。
ビデとベッドしかない、他の紳士に会わないよう工夫された部屋、しゃがんだ少年の尻よりも小さな尻、tight-fitting tailored dressは真珠色、会話も弾み、感謝もされ、軽やかなMoniqueとの対比はうんざりするほど。
これでもかと前半で讃えた描写をひっくり返して嫌悪感に満ちた描写。踵を返そうとすると少年や乳児や荒くれ者まであらわれ、Marieの贈り物を握らせようやく解放される。
Moniqueに与えた贈り物(50フランの追加)は感激され、H.Hがついていけないほど軽やかに駆け出すのに対し、indifferent handに押し込む。
16歳以上だがかつてNymphetであった少女とより若くてもNymphetからほど遠い少女を経験して娼婦漁りを断念し、結婚を決意する。(次章で、30歳近いが少女のようなValeriaと結婚することになる。)
あまり自信はないが、二人の名Moniqueはmonos(一人)、Marieはアナグラムでarmie(army)。後者は荒くれ者たちとEdithの(裕福な+戦争)に響きあう。
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2016/03/19(土) 22:20:17.28
第一部第七章 (p24〜p25)(1935年春以降)
前章で、独身者として娼婦を漁る事への危険を味わったH.Hは、もろもろの利得から結婚をしようとしてみる。別の目的のための隠れ蓑にされる二人の妻(ValeriaとCharlot)。
どちらもNymphetを堂々と凝視できる、という目的であり、結婚の時点では成熟した妻との結婚は直接Nymphetを抱くことが目的ではない。
相手はH.Hのspells of dizziness and tachycardiaを治療してくれた Poland出身の医者の娘Varerila。AnnabelのかけたspellはLoが解いた、と語られたことの反映。
しかしH.Hのspell(米語では発作)を解くことは彼の妄想のようにはうまくいかない。
42歳で心筋梗塞を起こすH.Hは生涯健康(healthy、sound)から距離を置く。しかし快楽でなく健康を象徴する人物もいて、H.Hは彼女らに捨てられ、あるいは自ら捨てることになる。(男性の場合は単に忠告を無視するのだが)
Vareriaはラテン語のvalere: "to be healthy"or "to be strong"だが、医者の娘と言うだけでなく"to be healthy"であることは次の章でも明らかになる。

父の遺産として得たわずかばかりの金に加え、my striking if somewhat brutal good looksがあれば女性には困らない、という。
このH.Hの描写で「somewhat」とか「strange」という言葉は要注意。
(typical Nabokovian marker (equivalent to "somehow" or "for some reason"). By wakashima)H.H自身が気づいていないがナボコフがsubtle psychological explanation for the repressionが隠れている。
獣じみたところがある、という小説を通した象徴でもあるが、brutalは後に他の人物の顔の描写に使われ、H.Hの顔面的特徴をほのめかす。
ナボコフは精神分析には攻撃的だが、H.Hは精神分析に傾倒した上にこの後も精神分析に関わる人間であり、精神分析的に読むことを期待する描写をする。
さらに加えて、ナボコフは注釈なしでは意味を持たないような描写を目指す、という点で精神分析的な深読みを要求する、というねじれた関係を持つ。
0299273
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2016/03/20(日) 19:04:13.13
ロリータ第二部が細かく価格で埋められている(Loの堕落をおねだりの価格や逃避行での観光料金で表している)というのはいいとして、ヨーロッパ時代(1910-1940年)には具体的な価格は限られている。
今回、ここまでで具体的な価格が提示されたのは買春に100フランを要し、さらに50フラン払ったというこの場面だけ。
19世紀の小説に親しんでいる読者にとってはあまりにも高すぎる費用と感じるはず。
鹿島茂によれば1928年の売春窟に潜入したジャーナリストは高級娼婦で代金は50フラン、取り分は20フランと記録している。
射精のみを目的にするサービスは4-5フランとされる。
1935年の、行きずりの少女の要求が100フラン(さらにチップが50フラン)という対価は異常に思える。
つまりはインフレの影響であり、50フランをもらって「これで靴下が買える」と喜ぶMoniqueは無邪気さを示すのはいいとしてやはり靴下しか買えないほどに時代は明確な不況なのだ。
アメリカの物価をこと細かく描写したナボコフが唯一ヨーロッパで物価を記入したのがこの数字だと思うと、どうしてもテキスト外の現実、1923年のルール地方占領をきっかけにしておきたドイツのハイパーインフレをベルリンで経験したであろうナボコフを想像してしまう。
0300273
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2016/03/21(月) 02:59:50.73
第一部第八章 (p25〜p32)(1935年〜1939年)
健康にする女「Valeria」は娼婦漁り、nymphet漁りを一時的にでも中止させるだけでなく、身体上も健康にする。キュビスムの絵画を趣味とし、H.Hの眼や指関節(knuckle)を取り出して「ゴミのような」絵に書き込む。
眼はもちろんだが、このH.HのknuckleというのはLoのジーンズに手を伸ばそうとする場面やHazeが死んでLoを迎えに行く直前に出てくる。
さらにLoの夫と出会った場面で相手のきれいな手と比較して、これまで多くの女を痛めつけてきた、醜い手(フランス風に言うならドーセットの農民のようなknuckle)と形容されるように、H.Hのnymphetへの欲望を示す。

例によって登場シーンでは魅力的な描写を行うが、初夜の後に描写は反転する。
She looked fluffy and frolicsome, dressed à la gamine, showed a generous amount of smooth leg, knew how to stress the white of a bare instep by the black of a velvet slipper, and pouted, and dimpled, and romped, and dirndled,
この浮かれた描写が初夜には孤児院でくすねてきた少女の服を着せて朝まで性交し、染められた髪の根の色や産毛が剛毛になっているのを見て幻滅する。
やせて青白い少女の代わりに、a large, puffy, short-legged, big-breasted and practically brainless babaを得たとするが、無口さだけは気に入っている(相手はそうではないが)
みすぼらしいアパートで生活をする日々。隣の食料雑貨店の少女に狂気を呼び起こされるが、Valeriaによりafter all some legal outlets to my fantastic predicamentをえる。
おいしいポトフ(pot-au-feu)と生きたmerkin(ダッチワイフよりオナホールに近い)を求めて結婚し、少女への欲望が抑えきれないときにだけはけ口を求める。不機嫌に黙り込み、困惑させる。
三行半を突きつけられ、タクシー運転手をしているロシアの元大佐に奪われるのも当たり前だと思われる。
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