高橋克彦 [転載禁止]©2ch.net
無いみたいなので立てた
浮世絵三部作はやっぱ名作だと思う もうここ数十年の先行研究を追う気力もないだろうなあ…… 昨日からやたら「荒吐」という単語がネットに踊っているので、
なんでアラハバキが今頃、と思ったら、「荒吐フェス」という音楽イベントがあるのね。
奥田民生がどうのこうの。 >>580
てか、浮世絵全体はともかく写楽の方は、
この十年間、まとまった形の研究書や概説書がまったく出版されてない状況だしな……
一般人の諦めが悪いだけで
学術レベルではもうオワコンなのかもしれない。 正体という話ではもう別人説は成立する余地のないレベルで写楽=十郎兵衛という証拠が見つかってるからな >>583
『浮世絵類考』(だっけ?)とかの史料は、
写楽の正体が歌麿であることを隠蔽する目的で編まれた本らしいぞw 歌麿
後世では美人画の評価一辺倒になっているだけで
写楽と同じ時期に役者絵も相撲絵も出版しているんですが……
別人を装うためのカムフラージュ?
歌麿の名前では役者絵を出版できないという設定はどうなったのさ? 美術史が専門らしい人の本に書いてあった記述。
文献史料を重視してああだこうだと言う人もいるが、
実物の絵をみて同一作者かどうかを判断するのが一番正確、らしい。 写楽の描写は既知の他の画家の誰とも一致しない。
従って、他の画家との同一人物説は成立しない。
完 >>586
もしやその人
ユダヤ人埴輪がー
の人なのでは。 写楽のちゃんとした考証本が出版されなくなったの
現在の研究の内容を正直に書いたら読者が嫌がって買ってくれないから
出版社側がGO出してくれないとか、そんな事情だったら嫌だな。 結局、写楽は斎藤十郎兵衛であって、別の誰かのペンネームではないんだろうな。 >>591
大学で江戸風俗史が専門の先生に「写楽別人説」について質問したことがありますが、
真っ当な研究者は近寄りたがらない、みたいなことを言ってた。 写楽が誰であろうと、その時代の社会的な影響は変わらないからな。
坂本龍馬の暗殺者が誰であろうと、時代の評価が変わるものでないのと一緒だな。 でも仮に竜馬暗殺の黒幕が薩摩だったら、
「なぜ薩摩は竜馬が邪魔だったのか」という問題の解明が、
幕末〜維新期の薩摩藩の政治理念や藩内の権力構造の問題と絡んだりしない?
そういう意味では竜馬暗殺の黒幕探しは重要だと思うんだけど。 カツヒコの盟友井沢元彦も言ってたと思うけど、大学とかの研究者はそういう際物テーマは嫌うらしい。
たとえ動機が分かったって、光秀が信長を攻め殺した史実は動かないしー みたいな。 『写楽殺人事件』みたいに学界のボスが権力握ってるってやつ、
現代の日本の歴史学界ではどうなんだろうね。
院生の研究テーマも指導教官が決めてしまい、論文も指導教官の名前で発表してるんだろうか。 総門谷のヴラド(ドラキュラ)の説明で
吸血鬼退治で杭を打つのは
串刺しにされた犠牲者たちの恨みだとかトンデモ説明が出てきて
どこでそんな話を吹き込まれたんだとずっと思っていたら
種村季弘がネタ本だった。 >>592
写楽関係の書籍や論文はけっこう目を通したつもりでいるが
「世界三大肖像画家だとはクルトの本には書いてない」
と正しい説明が書いてあるのが「写楽の正体は斎藤十郎兵衛」の立場で書かれたものばかり、
という事実に業界の闇を感じる。 海外の大学で博士号とってる大学教授が、写楽=北斎説を唱えていたような・・ >>599
もしやその方、>>588の不名誉大学教授では? >>594
まず、史実の上では坂本龍馬暗殺の実行犯は京都見廻組で当確。
議論の余地があるとしたら、
命令者が会津藩(京都守護職)か、桑名藩(京都所司代)か、
幕府の旧上層部か、現場の独断だったか、その程度。
幕末の佐幕強硬派の政治理念や権力構造の解明に
龍馬暗殺の検討が役立つといったらその通りだが、
関与した形跡もないのに薩摩藩に黒幕を押しつけることに
商業的要請以外のどんな意義があるのさ。 >>601
あ、薩摩藩黒幕説は根拠のない妄説だったんだ。
某歴史ミステリにそういうことが書いてあったので、てっきり有力説の一つだと思ってました。 >>602
まさかとは思うがQ〇D?
いいことを教えてあげよう。
あの小説で薩摩藩陰謀論の論拠になっているのは
司×遼×郎や子×澤寛の創作。 >>603
その本で当たりですw
克彦センセーも、また歴史ミステリ書いてくれないかな。
浮世絵ミステリ三部作は本当に楽しい。 >>599
海外の大学で博士号とってる大学教授が、京都はユダヤ人秦氏がつくったと書いていました! カツヒコも秦氏はユダヤ人だとかいっていたから、
案外、その大学教授とは話が合ってしまいそうなんだが…… カツヒコって、ビジネス・オカルトビリーバーなのか
ガチ・オカルトビリーバーなのか、たまに分からなくなる。 以前このスレで書き込みがあったが、ローカルテレビの義経特番では、義経生存・北行説を本気で熱弁してたとかなんとか。 カツヒコは、よくいえば純粋、わるくいえば幼稚だからなあ・・・
でもそこがいいんだよ!(読者歴30年以上です) お誕生日おめでとうございます。
という奴がいてもいいだろう。 75歳か。もう総門谷を完結させる気力もなさそうだな・・ >>611
連投ごめん、そういえば克彦先生が「夕焼け」が怖いって言ってるの、
自分が8月6日の原爆で死んだ人の生まれ代わりだと信じてるからだっけ?
違う小説家だったかな。 このままいくと「ツリー」が最後の長篇伝奇小説になっちゃうのか… >>614
そういやそれ読んでないな。
全盛期レベルは無理としても、『あやかし』くらいは面白い? >>615
良くも悪くも集大成というかカツヒコアイテム大安売りのてんこ盛り
好きだから贔屓目で見てしまうけれど、まあ面白いっちゃー面白い
長いけど漫画みたいにサクサク読めてしまう
重厚感みたいなのは無い >>616
ありがとう。
お盆休みに久しぶりにカツヒコに浸ろうかな。 ツリーは四んでないような気がするが、あやかしは読んだような気がする、でも内容は思い出せない。
出だしを見たら記憶シリーズみたいに思い出すのかな。
やっぱり、両方とも読んでないか。 >>618
『あやかし』は、旅行中の女子大生が少年を裸にしてオモチャにするシーンがあったような。
それしか覚えていないw
カツヒコのエロシーンは妙に妄想を掻き立てるんだよなあ。
短篇「ゆきどまり」とか、『竜の柩』のユキが、鹿角の前で下着を脱ぐシーンとか・・
俺だけかもしれんが。 カツヒコに限らず、
60代以上の作家が若い新規読者をゲットするのは至難のワザ。
まあ、カツヒコの写楽が小難しくて、
シマソウの写楽がリアルだって言われるご時世だしなあ。 >>621
なんじゃ、そら……
写楽のデビューと〇〇の江戸参府の時期がたまたま一致するというだけで
なんの証明にもなってなくてがっかりだったんだが・・・
ついでにそのネタ自体は新説でもなんでもなくて
1980年代に流行ったネタの焼き直しだしな。 田沼派の「写楽」が松平定信の魔手から逃れイギリスに亡命して、
「シャーロック」を名乗った、くらいの剛腕ぶりをシマソウには期待したい。 シマソウのあの小説
広重殺人事件でいえば
天童藩の話題がまるまるカットされていて
安政の大獄の開始時期と広重の死亡時期が一致することだけで
推理を押し通してしまったような感じなんだ。 まあ歴史ミステリーの元祖の『成吉思汗の秘密』からして
根拠らしい根拠は
源義経の正史の上からの退場と
歴史的事実として認定できるチンギス・ハーンの登場が
同じ時期だってだけやからね。 「成吉思汗」の漢字表記の読み解きは、よくもまあ奇想天外なこと考えたな、
と一周回って大いに評価したいw いやー、結論が先に決まっているとどうとでもこじつけられるんですね。
感動しました!(棒読み)
『成吉思汗の秘密』の結末のあのオチは読者の投稿で、単行本化の際に追加されたものだってね。 >>628
こっちも文庫の解説を読んだだけで
直接出典を確かめたわけではないんだが、
最初の単行本では天城山心中事件の現地見学で終わっていたらしい。 >奥州市・胆沢城跡の出土墨書解読 蝦夷が正門を守衛 中央政権、豪族懐柔か
正門の詰所の跡から出土した硯に、蝦夷の豪族名が刻まれていたのが分かったらしい。
「風の陣」を思い出した。 別人説はもうはやらんようやね。
角川春樹小説賞の受賞作も
写楽は能役者だった。 写楽が能役者斎藤十郎兵衛だったとして、
なぜ1年だけで出版されなくなったのか(筆を折ったのか?)謎だよね。
そのあと25年も江戸(八丁堀地蔵橋)で生きてたっぽいし。 一年弱で打ち切ったことに疑問はない。
非番のシーズンが終わるから。
ただ一年後(次の非番)に再開しなかったのは
蔦屋側の理由か
斎藤十郎兵衛側の理由か
判断の材料がない。
まあ錦絵の出版そのものに戻ってこなかったから、商業出版は懲りたのかもしれない。
気軽に好きなように描いているのが一番。 >>634
『浮世絵類考』の、
「歌舞妓役者の似顔を写せしが、あまりに真をかゝんとて、
あらぬさまに書なせしかば、長く世に行はれず、一両年にて止ム」
みたいな記述そのままだったのかね? 当時はたいして人気が出なかった。
あるいは、歌舞伎役者たちから文句が出たか。 >>635
これは想像になるけれど
一年間のブランクができた間に
豊国一強が確定してしまったせいで
蔦屋がやる気なくしてしまったのかもしれない。
現代の感覚(評価)で考えるとピンとこないけれど
当時の豊国の人気はアホみたいにぶっちぎっていたから・・・ 浮世絵類考の能役者の記述が正しかったと考えるなら辞めた理由もその通りだったのかなと思っている
事実後期になるほど摺りも豪華じゃなくなっているみたいだし
少女隊みたいに >>638
「歌舞妓役者の似顔を写せしが、あまりに真をかゝんとて、
あらぬさまに書なせしかば、長く世に行はれず、一両年にて止ム」
「あまりに本質を描こうとして、実際とは違うように描いた」という意味だと思うが、
これはその役者の外見的特徴を強調するあまり、デフォルメし過ぎたてことなんだろうか? 個人的な感想だが
他の浮世絵師が描いた大首絵と比べても
格別にデフォルメしているとは思えないんだよなあ。
どっちかといえばマジメに似せようとして
不気味に生々しくなっちゃったという感じがする。 >>641
>マジメに似せようとして不気味に生々しくなっちゃった
それはつまり、写楽は絵描きとしてヘタク(ry >>639
カツヒコ、さいきん仕事してる?
小説雑誌に短編もみかけないような。もう年だし、隠居しちゃったんじゃ。 >>542に書いてあるけど
作家としての役割は終えられ
今は奥様との時間を大切にお過ごしのようです。 作家活動を退いたのなら
余生はゆっくり浮世絵研究だね。
うっかりUFO研究や心霊研究の方に進んでしまいそうな気もしないでもないが。 >>644
>作家としての役割は終えられ
えっ、『総門谷R』は?
いやまあ半分諦めてたけどさ…… そうとも 総門谷シリーズにケリをつけるまでは役割が終わったなんて言わせねえぞ 自分は、よくここまでモチベーションが持ったものだと思う。
むかしの講演会の発言、
「本気で作家をやめようと思っています。もうホトホト飽きてしまって・・」
みたいなのを読んだことがあるので。井沢元彦との対談集だったかな? >>606
その東北大学名誉教授
近頃は源義経のジンギスカン説まで持ち出してきたから
ますますカツヒコと意気投合しちゃいそう・・・ Rは・・・
話の落としどころが見えないまま打ち切りは残念だけど
当初の構想分は書いてもらいたかったね Rももう内容ほとんど憶えてないしなあ。
記憶にあるのは、小野篁の正体と、「将門篇」の駅弁ファック描写だけだわ。
あと魔童子キモイ。 なんか突然、写楽朝鮮人説が話題になっているんだが、どういうこと?
もう20年以上も昔に流行った(トンデモ)説やぞ。 >>653
ひょっとして、写楽の活動時期と「朝鮮通信使」来日時期が重なってるとかか? 隠居後の松平定信の「楽翁」号の「楽」は、写楽斎が由来。
実は定信と写楽は双子の兄弟だった!
・・・という伝奇小説を思いついた。 >>654
ぜんぜん重なってない。
なんか金弘道さん、地図を作るために対馬へ極秘で渡ったとかいうエピソードがあるらしくて(真偽は知らん)、
そこから「対馬でスパイをやっていたなら、本土までスパイに派遣されたこともあったんじゃないか」
みたいなノリで写楽の正体にされてしまったらしい。 >>656
そのキムさん、ウィキみたけど一応写楽と同時代人ではあるのね。
↓みたいなところとか、ちょっと面白い。
>西洋画の陰影技法を朝鮮でいち早く取り入れる
>試みを行った画家の一人とも評価されている。 金弘道説はトンデモだとバカにされているけれど
喜多川歌麿の放言と
十返舎一九の戯作の戯言を
写楽の出自は外国だって解釈にこじつける手口は
後に島田何某の某小説にマルパク……韓国をオランダに差し替えてリサイクルされていた。 『総門谷R』の続刊はもうあきらめたが、今何やってるのかな?
最後に浮世絵関係の本を出してほしいんだけど。 >>609
コナン・ドイルが典型的ですが
有名な作家でも
怪しい説をほいほい信じてしまう人たちはけっこういるから・・・
ただ信じてしまう人たちにも
脳みそに皺ひとつないかのように素直に他人の話を信用してしまうパターンと
通説に安易に従わないオレすげえ!と逆張りして珍説に飛び込んでいくパターンが
あるからねえ・・・ カツヒコも『霊の柩』でドイルの心霊趣味を、
多少揶揄しながらも親近感をもって記述してたなあ。
妖精の写真を捏造した少女の虚言を鵜吞みにしたドイルへのシンパシーというか。
カツヒコも基本は素直で無垢で信じやすいんだろうな。
たぶん70のじいさんになっても。 と学会の本で突っ込み入れられてなかったか
まあ、個人的には小説が面白ければそれでいいが エッセイ集も含めて本になってるカツヒコの作品はほとんど読んでるが、
もう今後新刊が出ないと思うと寂しいので、『ツリー』だけはあえて積読にしてる。
いつか読むのが楽しみ。 ずっと前に松任谷由実のオールナイトニッポンで書斎からの空飛ぶ円盤に書いてあった
指に塩を揉み込んで、カンの虫を出すということをやって、出た出たって言ってたけどホンマかいな >>665
自分もあのエッセイ読んで実際に試してみたが、何も起きなかったw
体質とか気温とかが関係するのだろうか。
カツヒコ先生、まだ毎日ゆでたまご食べてるのかな。 今年は写楽殺人事件20周年なのか。
この20年で写楽の通説もずいぶん変わったし、
いまはどう考えているかで一冊書いてほしい。 20周年じゃない、40周年だ。
20年前なら写楽の正体は斎藤十郎兵衛でQ.E.D.になっている。
年食って年月の経過が曖昧になっていた。 いくらなんでも40を20は曖昧過ぎるやろ
(´・ω・`) 18で高橋克彦ファンになった俺も、もう40代だしなあ。
塔馬さんの年齢もとっくに追い越してしまった。 蔦屋重三郎が再来年2025の大河ドラマの主役だと!?
写楽も当然出てくるんだろうし楽しみ。 噴怨鬼 単行本 – 2023/5/25
高橋 克彦 (著)
弓削是雄モノみたいだ。もう作家廃業したと思ってたんでうれしい >>672
本当は写楽をやりたかったのだろうって思っている。
だから写楽で盛り上げるのだと思う。 それならお札の絵柄になるそうだし北斎ではないのか?? 蔦屋重三郎の人生最後の大仕事は
本居宣長の著書の出版なんだが。 >>674
史実として阿波の能役者・斎藤十郎兵衛が写楽だと裏付けられたけど、
大河ではどう描くんだろう。脚本家の腕の見せ所かな。
「女城主直虎」も制作発表されて以降に、実は次郎法師(女性)と直虎は別人じゃないか、
という説が研究者側から提示され、そのまんま女性設定で押し通したし、
多少のフィクションはゆるされるだろう。 >>673
時は平安。都では、応天門の変で罪を被せられた伴大納言が鬼の姿で現れ、
疫病の種を撒き散らすと予言していた。陰陽師の弓削是雄は大納言の鬼と相まみえるが、
その背後にさらに強大で邪悪な鬼が存在することに気づく。
朝廷で実権を握る藤原氏に恨みを抱くというその鬼の正体は、やんごとなき方なのか――。罪なき民を救い、命を賭して最凶の鬼を封じるため、是雄は仲間と共に蝦夷の地へと赴く。
妖かしの世界を壮大に描く歴史長編!
これ、書き下ろしかな? 連載してお蔵入りしてた旧作かと思った。