JRと摂津市対立続く 地下水取水計画巡り

 JR東海が大阪府摂津市と同府茨木市にまたがる「東海道新幹線・鳥飼車両基地」で2014年から進める地下水の取水計画を巡り、JRと摂津市との対立が続いている。

「地盤沈下の恐れ」を理由に市が中止を求めた訴訟は最高裁に舞台を移したが、判決確定を待たず、先月12日の控訴審判決直後から取水を始めたJRに住民らの怒りは収まらず、自治会が抗議文を提出する事態に発展している。

 取水計画を事前に市に伝えず、基地内に3%の面積しかない茨木市域で抜け穴的に取水を進めようとした同社の姿勢が地元の強い反発を招いている。

 鳥飼車両基地は、東海道新幹線の西の拠点で、24時間体制で新幹線の修理や点検をしている。敷地は約36万4600平方メートル。96・6%が摂津市域、残りが茨木市域だ。

https://mainichi.jp/articles/20170831/k00/00e/040/301000c