近鉄のボッタクリ政策

まず、通学定期は安い。これはまぎれもない事実。
学校では、生徒どうしで定期券を見せ合って、「JRって高いね。」などと会話がなされるだろう。
通学定期を通じて、沿線住民に「近鉄は安い。」というイメージを植えつける。
JRに対して「高いから乗りたくない。」と思わせる戦略である。

しかし、通勤定期はJRよりずっと高い。
そのことも知らず(または信じず)、彼らは社会人になったあと、
近鉄の高い通勤定期を数十年使い続け、次の世代に「近鉄は安い。」と教え込む。

簡潔にまとめよう。
たかだか3〜6年程度しか使わない通学定期の安さを餌に、高い通勤定期を数十年買わせる。
それが近鉄の戦術なのだ。

JRが「奈良〜難波」とか「津〜松阪」の区間を挙げて
「通勤定期ならこっちが安いよ!」と広告を出すも、
近鉄が築いた安値イメージの牙城は当分崩せそうにない。