新幹線開業3年半、金沢の街は何が変わったか
観光・ビジネス絶好調だが、新たな懸念材料も

暮らしへの恩恵も大きい。金沢市を中心に新幹線通勤・通学が定着しつつあり、北日本新聞記事によると、2017年度の定期券利用者は金沢―富山間が730人、
金沢―高岡間が160人に上る。
いずれも地元自治体が人口流出を防ごうと支給している補助金が後押ししているというが、沿線での聞き取りによれば、これまで金沢市への鉄道通勤・通学が
選択肢とならなかった富山県黒部市や新潟県糸魚川市から通っている人も増えているという。
さらに、今回の調査で多くの人が強調したのが、新幹線の「雪への強さ」だった。昨冬、北陸地方は何度となく豪雪の被害を受け、食料品や生活必需品が
品薄になる事態にも見舞われた。
そんな中、北陸新幹線は運休がわずか2本と抜群の安定性を誇った。豪雪期、他の交通機関から新幹線に乗り換え、そのまま利用が定着した人も目立つという。