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国家安全保障政策/国家戦略研究スレッド
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2018/08/27(月) 21:57:36.80ID:3AiPVM4T
我国の繁栄と安全を守る国家安全保障政策とこれを実現する国家戦略を研究・提案するスレッドです。

○国家安全保障政策とは
国家の独立と繁栄を維持するために、主に軍事的な脅威などから国家を守る政策。国家は多様な価値観を包含しており政策は必ずしも他の政策・党派と整合するものではない。

○国家戦略とは
国家目的を遂行する最高位の観点から、平戦両時に政治・軍事・経済等の国力を効果的に運用する統一的・総合的・全般的な戦略。安全保障政策を上位構造とするが、政策上の不整合は国家戦略により統合が図られる。階層構造下位の戦域戦略、作戦、戦術の準拠となる。

○戦略の位相
国家戦略を構成する全ての位相(軍事・経済・文化・社会・科学技術etc.)を議論の対象としkますが軍事を主たる切り口とし、それ以外の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。

○戦略の階層構造
戦略を構成する全ての階層構造(世界観・政策・国家戦略・戦域戦略・作戦・戦術・技術)を議論の対象としますが、作戦次元以下の議論は50スレを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。

○戦略と戦史
戦略とは一般的な法則が成り立つような分野ではなく、戦史において淘汰される複雑系・非線形・進化的なプロセスです。議論の根拠たり得る戦史上の事象(古代・中世・近世・近代・現代)を議論の対象とします。

○当スレッドのスタンスと地誌について
当スレッドは明らかにネット右翼(ネトウヨ)スレッドです。対象脅威を尊称で奉る趣味はございません。戦史・兵要地史の一貫性のため歴史的な略称(支那・北朝鮮・南朝鮮・米・英・仏・露・独他)を推称します。

○戦略思想家の格付け
●神様リスト
クラウゼヴィッツ、モルトケ、コーベット、リデル・ハート、マイケル・ハワード、コリン・グレイ、ルトワック
●疫病神リスト
ジョミニ、フォッシュ、フラー、マハン、ドゥーエ、ハマン・カーン、キッシンジャー、バーナード・ブロディ、クレフェルト、ミアシャイマー

「勝利は既に(戦略次元で)確定している。卿らの上に大神オーディンの(作戦次元以下の)恩寵あらんことを。」
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2018/08/31(金) 19:51:54.23ID:NweM2Ffy
訓令指揮への一般的な疑問は「上級部隊の企図を逸脱しないのか?(旧日本軍の独断専行の悪弊)」
「部隊間の協同が損なわれるのではないか?」である。

その答えはまたしても兵棋(ウォーゲーム)である。
陸軍大学における教育において、参謀本部や軍司令部が主宰する兵棋演習において、
各指揮官・参謀の人格・能力・指向は相互理解され、同一状況では同一の解決策が産み出されるほど徹底して反復される。
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2018/08/31(金) 20:04:12.60ID:NweM2Ffy
プロイセン・ドイツ軍では将校に知性を求める。
陸軍大学では、兵棋、参謀演習旅行と合わせて、当代一流の一般教養を修得するよう配慮がなされた。

このような知性の涵養により、参謀本部や上級司令部に対する知的尊敬が自然醸成され訓令指揮の服従問題も自然と解決される。

プロイセン陸軍は一つの兵学思想学派を形成し、無数のゼミナールで構成されているとも言える。
喩え距離を隔てていても、優れた一般教養に涵養された知性、反復われた兵棋演習による応用指導により同一思考に到達できる。
これが作戦術と訓令指揮の真髄である。
0031名無し三等兵
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2018/08/31(金) 20:09:14.28ID:NweM2Ffy
一知半解輩は「一匹の獅子率いられた百匹の羊は、一匹羊に率いられた百匹の獅子を駆逐する。」などとにたまう。
無用の心配である

要は獅子を指揮する方法論があればいい。
平時に羊として従順に管理に服せよと育てながら、戦時には獅子として戦えなどと無理な話である。
0032JTAC
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2018/08/31(金) 20:20:05.25ID:NweM2Ffy
プロイセンの敵、オーストリアハンガリー帝国は真逆の繁文縟礼の国であった。
有能な軍人(ヴァレンシュタイン、カール大公)を徹底的に文書で縛り全てに文書報告を求めた。

現代国家においても、これと類似した文民機構を持つ国がある。
日本である。
小野寺五典率いる防衛省内局は、軍を行政文書で統制できるという妄想にはまりこみ、文書狩に血道を上げている。

彼らは戦史に裁かれるであろう。
「阿呆」と。
願わくば国家の安全保障の効率性を道連れにしないことを願うのみである。
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2018/08/31(金) 20:33:26.40ID:NweM2Ffy
モルトケの高名に隠れてややネームバリューが低調であるが、陸軍大臣ローン率いる陸軍省の働きも偉大である。

ビスマルク-政府-国家戦略-ドイツ統一(鉄血政策)、ドイツ関税同盟、フランス・オーストリア孤立化

ローン-陸軍省-戦域戦略-プロイセン軍の装備標準化(ドライセ銃)、電信・鉄道網の構築

モルトケ-参謀本部-作戦-普奥戦争・普仏戦争

まさにドイツ統一という国家戦略上の成功は、国家戦略-戦域戦略-作戦の階層構造(垂直構造)の水平緩衝(周辺国の垂直構造との)で説明できる。
0034JTAC
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2018/08/31(金) 20:44:08.15ID:NweM2Ffy
モルトケ無き後のドイツ軍は、モルトケが編み出した形式である「包囲殲滅」戦に陶酔し、その本質である作戦術を忘却した。
シェリーフェンを代表とする「ドイツ攻勢主義」である。
フランス攻勢主義よりは小知恵が回り、ベルギーから迂回する程度の知恵は持ち合わせていたが
中立侵犯等でイギリスを敵に追いやり海上封鎖を喰らい祖国を亡国に追いやった。
上位概念(国家戦略、戦域戦略)とのリレーションを欠いた作戦・戦術いかに危ういかの好例である。

願わくば将来の日本においては「戦争の階層構造」が認知されることを願うばかりである。
0035名無し三等兵
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2018/09/01(土) 22:31:16.38ID:T6k2LrxN
作戦術はモルトケによって「作戦次元の戦争」として概成されたが、概念としての「作戦術」を言葉として産み出したのはソビエト連邦・労農赤軍である。
ただし、その歩みは難産という他なく、単純に「ソ連が作戦術を開発した」という論説はかなり疑問である。

ソ連の作戦術は、帝政ロシア時代の醸成期があり、十月革命を経てソ連成立後、三度に渡って興隆期がある。
逆に言えば、二度に渡り断絶期があり、作戦術を確立したスヴェチンもスターリンの粛清により抹殺され、その研究成果も否定されている。
0036JTAC
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2018/09/01(土) 22:39:02.99ID:T6k2LrxN
前史の帝政ロシアは広大であり、戦争が単純に戦闘を集積したもの以上である認識には素養があった。
ナポレオンのロシア遠征に際し、バルクライが行使した戦略的後退その一例であろう。
また、近代兵学の祖であるクラウゼヴィッツはこの時期、ロシア軍に従軍しており「戦争論」の攻勢終末点等に強く影響を与えたものと考えられる。
0037JTAC
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2018/09/01(土) 22:45:32.41ID:T6k2LrxN
「戦争概論」を執筆し、決勝点・作戦線・作戦正面・後方連絡線・策源地等の作戦術上のツールを体系化したフランスの兵学者ジョミニは、晩年、ロシア皇帝に使えた。
彼の複数の戦闘を扱う「大戦術」の概念は、後の「作戦術」の成立に影響を及ぼしたと考えられる。
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2018/09/01(土) 22:54:34.30ID:T6k2LrxN
プロイセン・ドイツの「作戦次元の戦争」が精神において
自由主義・民主主義の影響によるところが大きい(知性の尊重・訓令指揮)のと同様、
帝政ロシアにおける作戦術前史も自由主義を信奉する開明的な貴族によるところが大きい。

一方でロシアは皇帝専制が強固な国家であり、クリミア戦争や日露戦争の敗北に鑑み作戦術に相当する概念が研究されたが
デカプリーストの乱他皇帝権力により自由な精神は封殺され陽の目を見ることはなかった。
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2018/09/02(日) 13:21:49.65ID:oXxLnMZk
十月革命でレーニン首班のソビエト連邦が成立した。
「階級闘争」をレゾンデールとし国内の白軍、諸民族勢力、諸外国全てとぶつかる国家目的により即時の全方位全面戦争に突入した。

生れたての労農赤軍は戦術能力において未熟であり局地戦闘では圧倒されるケースもあった。
ここで戦局を打開したのは「後方」の組織化である。勢力圏であるモスクワ近傍を「戦略的後方地域(straregic-rear-area)」 として物資を収奪し兵站を確保した。
敵との作戦正面をいくつかに分割し、それぞれを方面軍(front)とした。
局地的な戦術能力に勝さる敵を広域作戦で追い詰めるのである。
この際、戦力が拮抗する方面軍では防勢作戦をとって敵を誘引・拘束し、他の方面軍で攻勢作戦にでる。
組織化された後方地域において収奪した物量を焦点となる方面軍に集中する。
さらに敵の後方地域においてパルチザンを活動させその兵站活動を低下させる。
このようにして敵に勝る圧倒的な物量の集中を実現し敵対勢力を押し潰していった。

やがて東欧の覇権をかけて激突するドイツとの戦争で開花する作戦教義のプロトタイプは早くも革命後の内戦(Civil war)で片鱗を見せている。

余談だが米国における南北戦争もCivil warと記述し、類似した歴史過程を経たソビエト連邦に対して(日本にとって傍迷惑な)親近感が見てとれる。
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2018/09/02(日) 15:47:19.10ID:7mM239Iz
内戦に勝利したロシアであるが国家目的は「世界革命」。
戦略的には攻勢あるのみ。前途遼遠である。
この時期、ソ連兵学には二つの潮流があった。
標準的な大衆軍を最大動員して量的な圧倒を重視するフルンゼと、大衆軍に加えて精鋭専門軍を編成、機動的な攻勢を重視するトロツキーの思想である。

第一次世界大戦の陣地戦の行き詰り、対ポーランド戦の敵陣地火力による敗退等の戦訓、
さらには機動的な作戦次元の戦争に通暁するドイツとの軍事交流により後者が優勢となっていった。
(フルンゼは死去、死因は調べきれず。)
この寵児が「縦深作戦理論(deep operational theory)」で高名なトハチェフスキー、さらにはその庇護下で「作戦術」を提唱したアレクサンドル・スヴェチンである。
ソ連作戦術の第一期・黄金時代の到来である。
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2018/09/02(日) 19:37:55.83ID:XJOUZAV+
縦深作戦理論下の赤軍では、方面軍の元で作戦正面の防勢を担当する一般軍と攻勢を担当する奇襲軍(shock army)
さらに方面軍直轄で騎兵・戦車・機械化部隊を含む機動群(mbile group)が編成される。
これにより攻勢においては幅100km、縦深150kmの突破口を穿ち敵国軍に致命的打撃を与える。
特徴的なのは奇襲軍内に敵の戦術部隊の行動地帯(tactical zone)を穿つ攻撃群と突破口を拡張し敵の作戦後方地域(operational rear area)を蹂躙する拡張群に区分さてていることである。
作戦術の教義として、敵の作戦的な後方地域を連続的な作戦機動で潰す思想を明確にもっていた。

これらは敵の戦術的な行動地帯突破を支援する長射程の砲兵群、作戦的な後方地域での火力支援のための支援航空群を方面軍の編成に含んでいた。
トハチェフスキーはこれを火力保証、航空保証と呼んだ。
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2018/09/02(日) 19:53:57.43ID:XJOUZAV+
ソ連の第一期作戦術黄金期はスターリンの粛清によってあっさりと終焉した。
経緯から分かる通り作戦術教義の担い手は、トハチェフスキー、スヴェチンら元帝政ロシア軍将校であり
スターリンは彼らにいつまでも軍権を与えておく気などさらさら無かった。
将官クラスのほとんどが「人民の敵」として処断され、彼らの研究成果である作戦術も否定された。
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2018/09/02(日) 20:38:09.06ID:q37ZHzVn
ナチスドイツが侵攻した際、ソ連赤軍は軍団以上の作戦機動部隊を運用する教義を喪失していた。
対するナチスは、フランス戦で磨かれた装甲集団(パンツァーグルッペ、後に装甲軍)を運用する教義を獲得しており赤軍を各個に包囲殲滅した。

しかしながら、作戦レベルでの「後方」の認識においてはソ連に数日の長があった。
兵站レベルでは昔ながらの軍単位の備蓄・輸送さらには収奪(綺麗に言えば舎営)に依存したナチスは、
後方連絡線の延伸遅く、戦役全体としてはナポレオンと同じ程度の速度でノロノロとモスクワにせまった。
これに対し、ソ連側は広大な後方地域で収奪した兵站をスタフカ(スターリンの本営)の厳密な統制に基づき推進補給した。
これにより敗残兵の再編やシベリア師団の移送が進み貴重な時間を稼いだ。
モスクワ、スターリングラードの防衛を通してロコソフスキー等旧トハチェフスキー派将校が復権し
作戦機動部隊の運用単位も徐々に軍団レベル、軍レベルへと拡大しはじめた。
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2018/09/02(日) 20:50:21.11ID:q37ZHzVn
1943年。ついに待望の戦車軍5個を基幹とする軍レベルの作戦機動部隊が復活。
クルスク戦の防勢作戦に引き続く攻勢転移により怒濤の反攻が始まった。
方面軍の連続的な攻勢におうて、数次の諸兵科軍の攻撃でドイツ側の戦術行動地帯に突破口を穿ち、作戦機動部隊たる戦車軍が作戦後方地域を蹂躙・破壊する。縦深作戦理論、ソ連作戦術の復活である。

ドイツ打倒後、冷戦の到来。中欧に適応した教義の再編の過程において、ジューコフ、ロコソフスキー等大戦のソ連邦英雄によりソ連作戦術の第二期黄金期が到来する。
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2018/09/02(日) 21:39:25.73ID:q37ZHzVn
ドイツを打倒し東欧を制したソ連の次なる「階級闘争」の場は中欧におけるNATO、アメリカとの角逐、冷戦である。

戦場の地域がロシア・東欧の平原と異なり森林地帯、都市が広がっている。
これに対応するために戦車軍、諸兵科軍のダウンサイジングが図られ、軽歩兵化が検討された・・・
とソ連兵学史にはあるが、実態は大祖国戦争を通して、あまりにも威信が高まった軍の力を削ぐ、あわよくば「第二次粛清」というのがスターリンのシナリオだったのかもしれない。
いずれにせよ、じつに不自然なスターリンの自然死により経緯は闇に葬られた。
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2018/09/02(日) 22:12:37.51ID:q37ZHzVn
スターリン主導の「軽歩兵化」のゆり戻しが「ジューコフ・リフォーム」陸軍の総合機械化の促進である。
中欧の地形に対応するため、作戦基本部隊の機械化歩兵師団では、
近接戦闘地域に穴を穿つ第一梯隊連隊はBTRに搭乗する兵数の多い歩兵、より縦深を蹂躙する第二梯隊連隊ではBMPに搭乗しより機動力を持った機械化歩兵。
さらに上級の諸兵科軍でも機械化歩兵師団を2個梯隊つらね戦術的な後方地域に向けて全縦深の同時打撃敢行する。
最大単位の方面軍においても同様の思想により諸兵科軍(状況により戦車軍)を2個梯団連ね戦術地域の突破に引き続き連続的に作戦的な後方地域を蹂躙。
敵軍いや敵国を崩壊させる。
これからの打撃は単位ごとに随伴砲兵、連隊砲兵群、師団砲兵群、軍砲兵群の移動弾幕により遮蔽される。
一朝有事に教義通りの突破縦深が達成されれば西ドイツを貫通しパリまで到達する。
まことに恐ろしげなソ連第二期作戦術黄金期の到来である。

この思想は今日に至るまでソ連、ロシア兵学のプロトタイプとみなせる。
昨今プーチンロシアのハイブリッド戦、ゲラシモフドクトリンとかしましいが基本的な思想はジューコフリフォームの継承である。
この教義は我々日本にとって「親の敵」「年来の仇敵」と言える。
「シンゾウ」「ウラジーミル」等とファーストネームで呼びあっている場合ではないのである。
彼らが完全に教義を捨て去り穏便に分裂・滅亡し、ウラルの彼方に去るまでは警戒を怠れないと強く思料する。
0047JTAC
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2018/09/03(月) 00:39:27.97ID:YQJPAr0B
ソ連の縦深作戦理論からジューコフリフォームまでの作戦術はダイナミックであり恐ろしげであるが過大評価は禁物である。
各段階で戦域戦略との連携・対話が多分に稀薄(たまに粛清されたり)で頭でっかち。
大戦時ソ連は戦車、弾薬、航空機、火砲のような正面装備は量産できたが十万両単位の輸送トラック、ジープ、機関車は量産できなかった。
米国からのレンドリースに依存していたのである。
徒歩と駄馬の軍隊が作戦術を行使できるか?

大戦後、東欧に進駐したが、相変わらず老朽化しつつある米国製のインフラに依存し、不足分は東欧の各国から掠奪にて補備していた。
これまでソ連の作戦術が基盤としいていた「広大な戦略的後方地域」と東欧の「作戦的後方地域」の間に信用能わざる東欧が横たわり作戦術の基盤を喪失していた。
冷戦後、ソ連労農赤軍はゆっくりと崩壊に向かい腐り始めていたのである。
クラウゼヴィッツの攻勢終末点にとうとうソ連も捕まり始めていた。
0048名無し三等兵
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2018/09/03(月) 21:18:04.35ID:jyktHoIX
フルシチョフ政権下でもジューコフは国防相を努めデタントの元で陸軍の削減を進めたが、最後には自身が「要済み」となり失脚。
ここにソ連作戦術第二次黄金期は終了した。

とって変わったのは「軍事革命(RMA)」、核の先制使用に引き続く攻勢ドクトリンである。
やや理想主義的なフルシチョフは核のブラフによりアメリカとの勢力均衡を図り、代わりに通常兵力の削減と社会主義経済の再建を図った。
この時期、ソ連の作戦術は一時的に衰退したと評される。
(グランツ)
0049JTAC
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2018/09/03(月) 21:35:33.19ID:jyktHoIX
70年代、アメリカのベトナム戦争での敗退の機をとらえブレジネフ政権下で再びソ連は西側との対決姿勢を鮮明にした。
核に過度に依存せず、通常兵器軍をおりまぜた柔軟な戦略により欧州を圧迫し政治的n屈服を引き出す。
ソ連作戦術第三次黄金期である。

この時代のソ連地上軍はワルシャワ条約機構の衰退、実効性の乏しさをふまえ梯団による大規模侵攻は影を潜め、変わりに作戦機動群(OMG)を中心とする教義が興隆した。
開戦後、作戦機動群による速攻で西側の中距離核戦力の過半を撃滅。
米国との戦略核の相互確証破壊の下で中距離核の優位を達成、この段階で残存した敵軍に中距離核を使用してとどめをさす。
0050JTAC
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2018/09/03(月) 21:50:38.53ID:jyktHoIX
80年代、アメリカ・レーガン政権の登極により西側の巻き返しが始まった。
精密誘導兵器と連動したFOFA、その支援下でソ連側の後方地域の破壊に焦点を当てた機動戦教義(maneuver warfare)に対し経済の衰退が著しいソ連は対抗する術がなかった。
軍事力の外交イニシアチブへの転化に失敗したソ連にベルリンの壁崩壊、ドイツ再統一を止める力は無かった。
ソ連軍亜流のサダム・フセインのイラク軍が湾岸戦争で一方的に撃破されるに及び軍事的威信が崩壊。
ソ連自体も1992年に滅亡した。
0051名無し三等兵
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2018/09/03(月) 22:47:58.20ID:jyktHoIX
現代における作戦術の最新形は、質・研究の深さにおいてアメリカ陸軍のFM100-5、FM3-0、ADP3-0の一連の体系であると言える。

ただしアメリカにおける作戦術の本格的な導入は1980年代入ってからで、その歴史はそれほど長くない。
0052JTAC
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2018/09/03(月) 22:59:47.28ID:jyktHoIX
アメリカにおいても帝政ロシア同様、ジョミニの戦争観(決勝点への戦力集中、戦いの原則、大戦術)の影響が大きく南北戦争の北軍の勝利に貢献した。

マハン父子他多くの軍人がジョミニを信奉し、現代の作戦術要素においてもジョミニの「戦争概論」由来の概念が多い。
(決勝点、作戦線、作戦正面、後方連絡線、策源)
0053JTAC
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2018/09/03(月) 23:21:03.85ID:jyktHoIX
モルトケ由来のドイツ兵学「作戦次元の戦争」は、英国オックスフォード大学に
初めて兵学講座を開設したスペンサー・ウィルキンソン教授の
モルトケの伝記「軍の頭脳(Brain of the army)」により英米圏に導入された。
第一次大戦前の米国のモルトケ熱は一時期凄まじく、この時代のドイツ兵学への素養が後の作戦術開花の基礎となる。
特に兵棋を活用した応用指導は陸海軍問わず広く普及し
太平洋戦争時の司令官ニミッツをして「カミカゼを別として、全ての作戦を兵棋により体験済み」と言わしめた。

しかしながら第一次大戦の敵国の兵学、大量殺戮の元凶とのドイツ兵学への悪評は
戦後ドイツ兵学、引いては作戦次元の戦争への関心減退させた。
また、第二次世界大戦後のクラウゼヴィッツへの痛烈な批判者・リデル・ハートの名声はドイツ兵学への悪評へと転換しこの傾向を助長した。
0054名無し三等兵
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2018/09/04(火) 01:24:49.75ID:RMKBws6q
第二次世界大戦においてアメリカの「戦域戦略」はドイツ、日本を追い詰める過程で最大限に開花した。
フォーディズム、テイラーシステムによる標準化戦略は生産革命を起こし有史依頼、初めて戦争に必要な物資を必要なだけ生産し主導的な作戦ができる環境を実現した。
それまではクレフェルトの「補給戦」が示すように兵站が作戦の足枷、ひいては作戦自体を規定した。

作戦の様相をモデル化し、それに必要な要素をさらに分析して標準化することで高品質かつ大量の装備の生産を実現した。
一例をあげれば日本の戦闘機生産量は陸海各1万機に対して、アメリカは全機種が個別に1万機越えである。
さらに戦略爆撃により敵の生産システムのハブを破壊し益々優勢になった。
0055JTAC
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2018/09/04(火) 06:51:37.06ID:+TvO+tiq
だが、仔細に第二次世界大戦以降のアメリカの戦争を眺めれば、作戦次元を認識せず戦略次元のエンジン馬力で敵を粉砕するやり方は
着実にアメリカを蝕み戦争全体で破綻の縁を嘗める状況を生起させた。

ノルマンディ上陸作戦には成功したが敵のドイツ軍の粘り強い陣地防御により海岸地帯で一ヶ月足踏みした。
作戦次元での火力集中を読み誤ったのである。
最後は金庫で鼠を潰すようなコブラ作戦により火力優越を握ったが、実態としてはドイツ軍が弾薬の欠乏により戦線維持できなくなったことによる。

また朝鮮戦争では軍団間の作戦機動の調整の失敗、LOSの延伸の停滞により支那軍のカウンターオフェンスに対応できず数百kmを敗走した。

作戦次元の軽視は、冷戦中期の1960年代に致命的な敗北を招いた。
ベトナム戦争である。
0056JTAC
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2018/09/04(火) 17:26:07.04ID:PeOlrNNv
ベトナム戦争の敗因は、作戦術の中心的概念「重心」を強く認識しなかったことによる。
共産陣営全体の戦略的な重心は、そもそもベトナムには無かった。
装備・兵站は同盟国の支那・ソ連から北ベトナムへ、さらにホーチミンルートを経て南ベトナムに供給された。
重心ならざる市街・山岳・田園を戦略爆撃しようが索敵撃滅をしかけようが無駄である。

また南北ベトナムの統一問題ではアメリカ傀儡政権の非道な施策により階級闘争によるイデオロギーよりも民族紛争が焦点と化した。
重心が共産政権を越えて、ベトナム人個々にまで拡散したのである。
いかに戦闘を累積させても掃討不能である。
0057JTAC
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2018/09/04(火) 17:44:49.53ID:PeOlrNNv
アメリカの敗因は、そもそも腐敗堕落したゴ・ディン・ジェム政権を「英語ができる」「キリスト教に理解はある」として首班に押した根本誤謬による。
国家戦略レベルで謝っていた。

しかしながら、作戦術が導入され上位戦略とのフィードバックが成立していたならば、あそこまで惨めな敗北を喫することはなかったであろう。
全く的はずれな目標を追いかけ、民心を敵側に追いやり自分の首を締めて窒息した。
現場からのフィードバックに乏しく、状況を把握できなかった。
それがベトナム戦争である。

戦略は、ただただ目標を下位次元に押し付けるのではなく、作戦次元を介して戦術次元をも包含し、また軍事以外の方法も考察した全体の調和に留意する必要がある。
それが独立的に「階層」を設ける意義である。
上位にふんぞり返り、独善的な作文を押し付ける戦略には何の意味もない。
戦略が最も複雑かつ困難で「優秀な戦略家」には文民だろうが自然と軍人達の尊敬が醸成される。
そうで無いものは現場サイドに鼻で笑われるのみである。
0058名無し三等兵
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2018/09/04(火) 19:45:12.40ID:utQ7D2s7
ベトナム戦争で傷を負ったアメリカは、NATOによる中欧の集団安全保障を中核とするソ連の「封じこめ」戦略へと回帰した。
この際、ベトナム戦争の反省が行われたが、その複音となったのがドイツ兵学、いわゆる「クラウゼヴィッツ・ルネサンス」である。
その運用者でもあるモルトケ戦史についてもフォート・レブンワースで徹底的な研究がなされ、対象脅威であるソ連作戦術の分析も合せ、ついにアメリカ陸軍において「作戦術」が導入された。

縦深作戦理論に基づき梯団もしくは作戦機動群の教義によりNATOの作戦的後方地域への同時打撃を企図するソ連軍対し作戦術を導入した「エア・ランド・バトル」で抑止を図った。
作戦的近接戦闘地域から後方地域における防勢作戦と並行して、縦深地域(ソ連側から見れば後方地域)にて「重心」たる第二梯団もしくは作戦機動群を機甲軍団と戦術航空部隊で阻止する。
これを拡張してドイツ中央部き向かうワルシャワ条約機構軍を縦深防御に絡めつつ南北より東ドイツごと包囲し殲滅するのである。
これを支援する作戦的火力は西側のエレクトロニクスの優位性を反映した精密誘導兵器でソ連軍火力戦闘部隊を圧倒する計画であった。

実際にドイツで第三次s
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垢版 |
2018/09/04(火) 19:54:06.13ID:utQ7D2s7
実際にドイツで第三次世界大戦が起きていたら核の使用もありその帰趨は予期しがたい。
しかし結果は明確に現れている。
膨大な軍事力を積み上げながらソ連の侵攻は抑止され、外交的な威圧も西側の繁栄に意味を成さなかった。

1989年にベルリンの壁崩壊。
1991年湾岸戦争でソ連の同盟者サダム・フセインのイラク軍壊滅。
1992年、ソ連崩壊。
戦略的に勝ったのは西側世界、NATOである。
クラウゼヴィッツルネサンスから敷設されたアメリカの「作戦術(operational art)」の勝利と言える。
0060名無し三等兵
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2018/09/05(水) 00:21:57.84ID:jdGDiWfa
戦略がクローズアップされるようになったのは、やはり産業革命以降だろう。
経済がゼロサムゲームを脱し各国がGDPを向上させつつ拡大する信用(クレジット)を流通させ無尽蔵とも言える生産力を確保した。
これを阻むものは市場の需給関係のみ。
軍事についても国防予算を組んで、必要なら国債により巨大な軍を一夜にして編成できるようになった。

島国のイギリスが海運による信用を武器に巨大な海軍を編成したのもその現れである。
0061JTAC
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2018/09/05(水) 00:31:05.06ID:jdGDiWfa
アメリカは、大戦を巨大な生産力・先端の科学技術を背景とする戦域戦略により対象脅威のドイツ、日本を的確に破壊する軍事力を造成し大戦を勝ち抜いた。

しかし、勝利に酔いしれるアメリカの戦域戦略は、偏った方向に変貌しつつあった。
「海軍さえあればいい」「空軍だけで戦争に勝てる」「核兵器が全て」
これを「技術的戦略家」という。
戦略の存在意義が否定されちつあった。特定の軍種が全てでそれ以外の戦略は不要、というわけである。
0062JTAC
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2018/09/05(水) 06:43:38.35ID:5S8BmHvd
海上権力史で名高いアルフレッド・セイヤー・マハンは、海上交通の陸上交通に対する優位性を前提にこれを制するものが優位に立つ、
これを保護し得る海軍力こそが世界的な覇権のキーエレメントだと大英帝国を例に主張した。
海軍→海運力→経済力→海軍力→・・・・と循環するというわけである。

これは当然、事実ではない。
イギリスの海軍の優位性は、海運・経済以上に欧州大陸諸国が常に分裂し、互いに巨大な陸軍を編成して対峙していた、さらにはそう誘導したイギリス外交の賜物である。
そのため、海軍以上に巨額の費用を裂いて欧州大陸におけるイギリスの同盟国を財政支援した。
これに対するイギリス海軍の提督達の不平が今に残っいぇいる。
この場合、見識があったのはどちらか?政治家か、海軍か?
0063JTAC
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2018/09/05(水) 07:03:05.26ID:5S8BmHvd
日本にとって不愉快なことに、この戦略を採用する政権が20世紀半ばのアメリカに誕生した。
フランクリン・ルーズヴェルト政権である。
世界恐慌後に共和党に変わり政権を握ったルーズヴェルトは、しかしながら当初財政均衡主義者であった。
アメリカ社会の嫌戦ムードもあり全軍、特に陸軍の軍縮を強行した。

そのルーズヴェルトが唯一選んだ軍事領域における事業が海軍の増強、ロンドン条約の制限枠上限まで補助艦艇建造することである。
このとき竣工されたヨークタウン級空母がやがて大平洋で日本海軍と激突するのである。
0064JTAC
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2018/09/05(水) 13:02:22.01ID:LE9rRUAU
アメリカ海軍太平洋艦隊の増強は日本にとっては驚愕である。
何せその向うには日本しかいない。
ワシントン、ロンドン条約の範囲内と言っても日本海軍の主力艦は艦齢が高い。
実質的に勢力均衡は崩壊した。
日本から見れば条約を破棄した建艦競争に突入せざるを得ない。
太平洋戦争の一つの要因はこれである。
0065JTAC
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2018/09/05(水) 18:58:16.12ID:0bREzygM
「航空戦略」絶対論者はイタリアの戦略家・ドゥーエの「制空」概念に遡る。
性能(速度・高度)向上著しい航空機は、陸軍の前線を超越して戦略目標に到達できる。
航空機の性能はやがては撃墜不能な領域に到達、航空戦力に勝る陣営は一方的に敵中枢部を空爆できる。
これにより政治的・軍事的に敵を麻痺させ、国民士気を打ち砕き屈服を強要できる、という論旨である。
0066JTAC
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2018/09/05(水) 20:08:33.37ID:F1u5bF9U
大戦前半期のナチスドイツのイギリス本土爆撃他、ドゥーエの理論は有効性があったか疑わしい。
しかしながら、大戦中期により精緻な航空戦略が登場した。
アメリカ陸軍航空隊の戦争計画「AWPD-1」「AWPD-42」である。
航空軍団戦術学校から航空戦計画局に転任したハロルド・ジョージ、
後に日本爆撃の指揮をとるハワード・ハンセルを中心にこれらの戦略が立案されルーズベルトに採用された。

AWPD-1の特徴は、ドゥーエの「国民士気」のような大雑把な攻撃目標から脱却し、
より具体的かつ係数的な目標をターゲティングしたことである。

テイラーシステムに基づき、分業・標準化された大量生産システムは、
各生産要素が物流ネットワークで結ばれ、そこには生産の中心となるハブが自と生まれる。
これを産業構造網理論(industrial web theory)という。
これに基づき敵システムを解析しハブとなる部分を徹底して反復爆撃すれば、敵の産業そのものを停止できる。
第二次産業革命による生産システムを逆手にとった画期的な理論といえる。

このターゲティングを根拠に必要な爆撃機数を割出し、
アメリカ陸軍航空隊はナチスドイツと大日本帝国の息の根を止めるべく着実な準備に入っていった。
(真珠湾攻撃の二年前から)
0067JTAC
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2018/09/05(水) 20:52:02.51ID:08MrmzAP
公平に見てAWPD-1はアメリカの勝利に大きく貢献したと言えるだろう。

まずこの戦域戦略により航空機開発の技術的方向性が明確になった。
戦略爆撃機が飛行する高高度を戦場に設定し、これに対応するスーパーチャージャー・ターボチャージャーの開発で完全に上を行った。
枢軸国の戦闘航空団は、米英のエスコートに頭を押さえられ有効な迎撃が困難となった。

爆撃効果は有効で、ドイツは本国の精油施設(燃料)、窒素工場(弾薬・肥料)を度々操業停止に追い込まれ継戦能力を削がれていった。
日本に対しては、派手な都市爆撃もさることながら海上交通に対する機雷敷設が有効で着実に戦争遂行能力を削っていった。

終戦直前の原爆投下も合わせてアメリカ航空戦略は絶頂期を向かえ、戦後、陸軍航空隊は「アメリカ空軍」として独立。
戦略爆撃の威信は神話レベルまで高まりアメリカ人はその威力と勝利の美酒に酔いしれた。
0068JTAC
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2018/09/05(水) 22:10:51.94ID:v0FVzmx/
しかし「戦略爆撃で戦争に勝った」は誇大広告もいいところである。
それが本当ならノルマンディの苦戦は何だったのか?

また終戦直前のバルジの戦いではドイツ側は2000機のエアカバーの下、2個装甲軍、2個軍で戦略的な反攻をかけてきた。依然、ドイツ軍健在である。
空陸の統合作戦による勝利と位置付けなければ説明がつかない。

陸軍航空隊自身、戦略爆撃への傾斜を是正するため、AWPD-1を地上支援の要素を含んだAWPD-42に改定した。
これによるフランスにおけける交通遮断は有効に働き、ファーレーズの包囲戦へと結実していった。
0069JTAC
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2018/09/05(水) 22:28:50.08ID:v0FVzmx/
核兵器は戦術的には正に究極兵器である。
だが戦略レベルから俯瞰すればそこまで絶対的な兵器ではない。

核兵器が使用される可能性が最も高かったのは戦後、アメリカが核を独占していた時代であろう。
しかし、ソ連が核実験に成功するや(まだ戦力化されない将来の脅威でしかなかったが)報復の対価があまりにも大きくアメリカと言えども使用できなくなった。
0070名無し三等兵
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2018/09/05(水) 22:50:50.20ID:v0FVzmx/
バーナード・ブロディ他核兵器の専門家は「核戦略」こそが全てと主張し、
核による相互確証破壊を前提に米ソにいる勢力均衡という国際秩序を主張した。
つまり「非戦略」、核戦略以外の戦略の否定である。

しかし、これは現実に則したものとは言いがたい。
核による手詰まりも米ソ直接対決ならともかく、NATOとWPAC間の通常兵器戦争を抑止したとは言いがたく、
事実両陣営とも膨大な通常戦力で対峙していた。

また、ソ連は秘密外交、工作、政権転覆により核抑止を掻い潜る術に長けており、
ハンガリー動乱他通常軍と組み合わせ戦略目標を達成していった。

また、核兵器自体も米ソ両国が直接本国を射程に収める大陸間弾道弾、
欧州・ソ連のユーラシアの戦域に作用する中距離核、互いの軍隊が戦場で使用する短距離核。
これと通常兵器の陸海空軍が作用する複雑なゲームである。

事実、この時代のソ連は、互いのICBMで米ソ相互破壊を維持しつつも、
有事には地上軍のOMGを放って中距離核の使用決断前に蹂躙し、
しかるべき後に欧州を中距離核でとどめを指すとの戦略を保持していた。
0071JTAC
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2018/09/05(水) 23:38:29.57ID:v0FVzmx/
「国家戦略」はリデル・ハートが「戦略論」で提唱した概念である。(著作中では「大戦略」)

「戦略論」は古代からの戦役を検証し戦略の原則を検証した著作でああるが
、「間接的アプローチ」の提唱で明らかなようにハートは単一の戦略ではパラドキシカルな力が作用し、戦史上、常に失敗してきたことを認識していた。
これを回避する概念が著名な「最小予期線に対する間接的アプローチ」や「拡大する奔流」であるが、
それよりも本質的に偉大な業績が「国家戦略」(さらりとしか文中触れてないが)である。
国家目的を達成するため単一の戦略に固執せず、軍事・非軍事の多用なアプローチによりパラドキシカルな作用を回避し目的達成に至る、という概念である。

戦前、ナチス・ドイツに対するやや共感的な言動に評価を落としたハートであるが、
米ソ冷戦を背景として「国家戦略に基づく間接的アプローチ」はソ連という巨大な大陸地政学国家に対する有効性が認識され、
ハートの名声とともに「国家戦略」の概念も浸透していった。
0072JTAC
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2018/09/05(水) 23:49:32.47ID:v0FVzmx/
生まれたばかりの「国家戦略」であるが、核による米ソ相互確証破壊を背景に
「核戦略」「現実主義による米ソ均衡」という、全然現実的でない現実主義に犯され、
その機能を封じられていった。
この時代の代表格が今でもしぶとく現世に片足を残すキッシンジャーやアレクサンダー・ヘイグ。
ニクソン政権から共和党に潜り込んだディープスロートの面々である。

トランプ政権に対しても、妖怪キッシンジャーは明かに影響がある。
平気で同盟国を切り捨てるリアリズム、要注意である。
0073JTAC
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2018/09/06(木) 00:00:22.09ID:PEu5B3RL
この「核戦略」という「非戦略」に対し、最終的に論争に勝利し、レーガン政権の「ジェダイ・マスター」として西側陣営を戦略理論面で勝利に導いたのがCSISのエドワード・ルトワック、英国レイティング大教授(当時、レーガン政権の諮問委員)のコリン・グレイであろう。
(異論は認める)

二人のジェダイ・マスターに共通するのはクラウゼヴィッツ等古典理論から導かれた「国家戦略」の復活である。
0074JTAC
垢版 |
2018/09/06(木) 00:19:08.49ID:PEu5B3RL
エドワード・ルトワックの国家戦略論は、国家戦略、戦域戦略、作戦、戦術の垂直的な階層構造が
敵対国家等と水平的に各階層構造相互作用しながら争うモデルである。

さらに特徴的なのは「戦略のパラドックス」、あるアクションには常に逆説的な力が働く。
その対策(我がパラドックスを回避)と活用(敵をパラドックスに直面)こそがルトワックの国家戦略のエッセンスである。
ルトワックの戦略論により、それまで西側でミッシングリングであった作戦次元、作戦術含む国家戦略体系が確立され、
ソ連のアプローチに的確に対応できるようになった。
(米空陸軍のエア・ランド・バトル。米海軍のASW戦略)
0075名無し三等兵
垢版 |
2018/09/06(木) 00:30:48.04ID:PEu5B3RL
コリン・グレイの国家戦略論は、諸戦略の集合としての国家戦略感と目的に対する多面なアプローチである。
クラウゼヴィッツの強固な支持者でもあり、政治と連動した努めて総合的な戦略を提唱する。

バーナード・ブロディらと直接的に論争し、核戦略に依存しない総合的な戦略を主張し、レーガンのSDI計画に提唱した。
0076JTAC
垢版 |
2018/09/06(木) 01:02:33.66ID:PEu5B3RL
ルトワックによれば、国家戦略は巨大であり「これが国家戦略」というものはない。仮想的な概念である。
コリン・グレイによれば、戦史上の継続性のみが唯一のルールであり構成要素である諸戦略は常に変遷する進化的アーキテクチャである。

まだまだ未解明な国家戦略であるが、それゆえに興味はつきない。
また直接的にはソ連を滅ぼす過程で明かに有効性があった。
今後、国を守り、繁栄させるとともに、支那、南北朝鮮、ロシアを滅ぼし、
アメリカの覇権が衰退する環境で生き抜く上で継続的に研究すべき概念であろう。
0077JTAC
垢版 |
2018/09/06(木) 05:39:00.61ID:C25ns/C2
北海道で震動6強。現状、厚真町近辺で土砂崩れ。
NA出動だな。

また「日報」が量産されますね。
0078JTAC
垢版 |
2018/09/06(木) 05:45:53.66ID:C25ns/C2
作戦上の状況の特質
地域的にかなり広域で、自治体の被害情報集約は当てにできないものと。
各機関は独自にローラーで調べた方がよさそうです。
48h以内、人命救助フェイズ
0079名無し三等兵
垢版 |
2018/09/06(木) 09:25:57.32ID:nLk4vipN
ルトワックの『クーデター入門』は早くも絶版状態だ
しかしこれを読んで『戦略論』のほうが面白そう
何2011の大地震に比べたら
『日本4.0』というのが新しく出るそうじゃんジェダイの

北は余力がないから問題ない、国家が自爆攻撃したことなど歴史上ない。
ということで人民解放軍、期待してるよ〜         通信終了。
0080JTAC
垢版 |
2018/09/06(木) 17:04:53.65ID:R9EvLG7z
>>79
「クーデター入門」がルトワックの処女作、「戦略論」は代表作でしょう。
後者は、こういうの(戦略)好きな人間にはバイブル。

「クーデター入門」(奥山真司訳)は先月まで新宿の紀伊國屋で見た。
0081名無し三等兵
垢版 |
2018/09/06(木) 17:23:04.74ID:R9EvLG7z
以前出版された「中国4.0」(ルトワック口述、奥山真司訳)は、

1.0・・・トウ小平時代の平和利な発展
2.0・・・全正面での攻勢(諸外国のパラドキシカルな対応による挫折)
3.0・・・選択的な攻撃(またもパラドキシカルな反支那同盟の形成)
4.0・・・さて?次は?

碩学ルトワックだが、この話題は米国のシンクタンクとしてのポジショントーク入ってる。
支那を育てたのは、毎年、貿易赤字で40兆円も貢いでいる米帝だし。(チャイメリカ)

結論は同じでも、日本が支那と戦うのは自国のためで、不実な同盟国の戦略に使嗾されるからでは無いはずです。
0082JTAC
垢版 |
2018/09/06(木) 23:44:45.40ID:JYAuI4Xf
今回の地震対策オペレーション「北の守り(仮称)」
冷静にstraregic end stateとこれに至る方法・手段を考えてみよう。
deceive pointは「人命救助(厚真町の土砂崩れ)」「停電復旧」「生活支援(停電町村への給食・給水)」

最も緊急なのは暑真町だが、規模的にはtacticalなレベル(2kmの土砂)。
近傍駐屯地から1個連隊規模(1000名)と施設群配属で捜索ですね。

ボトルネックなのは停電復旧。二週間も止めてられんでしょ。
北電の言いなりになってんじゃねえよ。<世耕
原因を分析して、他地域の電力会社に支援を要請すべきです。
その基盤を自衛隊他で支援する。これはオールジャパンな課題でしょう。
並行作業で一気に解決すべし。

電気が回復すれば、そもそも生活支援すべき人数が激減する。
給食・入浴支援も良いが、優先的な決勝点は停電復旧でしょう。
0083JTAC
垢版 |
2018/09/06(木) 23:56:11.61ID:JYAuI4Xf
福一か吹っ飛んだときに分かったが、結局、電力会社は本当の意味で発電所のメカニズムを掌握してないんですね。
下請けの重電メーカ、下手するとさらに孫請かもしれない。
この垣根の伝言ゲームを廃して、全体で全体で「状況」を「Visualize(オペレーショナル・アートの肝)」してほしい。
オールジャパンでの作戦術、訓令指揮。
それが作戦次元からの提言です。
0084名無し三等兵
垢版 |
2018/09/07(金) 04:01:07.46ID:XJLMU7om
平時ならそれほどの能力は必要ない
『クーデター入門』をAmazonは積極的に仕入れることにしたようだ
0085JTAC
垢版 |
2018/09/07(金) 17:58:40.13ID:0Gh6tUMd
奥山真司氏は、自著「世界を変えたいなら一度武器を捨ててしまおう」でルトワックとグレイを統合した「戦略の階層構造」を提示しているが、
オリジナルとして「世界観」を最上位の次元として政策の上に置いている。
これは慧眼でこのスレでもパクらせて貰います。

西洋の学者には暗黙知になっってて意識しないが、西洋と東洋、孫子とクラウゼヴィッツを往来する者にははっきりと知覚できる。
これを客観的な視点として「次元」と捉えると孫子とクラウゼヴィッツの前提の違いが説明しやすい。
前者が循環論(タオイズム、パラドックス)、後者が終末世界観(パラダイムシフト)。
日本人としては「両方」使えばいい。これは新たな「武器」になる。
0086JTAC
垢版 |
2018/09/07(金) 18:04:48.88ID:0Gh6tUMd
グレイは、「戦略の文化」として「国家戦略次元」の(非合理な)制約条件としているが、
いっそのこと「世界観」を「最上位の次元」とすると分かりやすいように思う。
0087名無し三等兵
垢版 |
2018/09/07(金) 23:26:54.21ID:XJLMU7om
世界観 (文化)
政策 (政治)
国家戦略(経済)
戦域戦略(↓ここからが軍事)
作戦
戦術
技術
0088名無し三等兵
垢版 |
2018/09/07(金) 23:52:54.08ID:2SNKptuZ
銀行問題業界ゴト潰レル?職員イル?
虐待死刑スタッフ以外ニグループマイナス経常ケタチガイ災熱湯薬害毒死多繋ガル看後死
100件以上介護保険税金ムダ泥棒マダ今環境殺ッテマス100オツムオムツ借金漬ケ棺桶型国家
森友ノロウイルス焼肉嘔吐虐待スイッチ押死耶手ゲローン戦争ソンポ部死テルン盗難
郡大老害林本モヤシテa麻薬王振戦違反重々ヤットストレス足ダシ爆発公害山口炉ウドモヤンキーノ種死ネ世
https://anago.5ch.net/test/read.cgi/welfare/1443184621/
0089JTAC
垢版 |
2018/09/08(土) 06:20:55.95ID:dklTK7nf
>>87
「国家戦略」は統合概念で軍事も経済も含みます。

グレイの説では、「政策」は政治とはイコールじゃないんだよな。
各の「政策」がコンセンサスを経て施行される過程が「政治」。
0090名無し三等兵
垢版 |
2018/09/08(土) 06:30:20.59ID:dklTK7nf
参考図書
「戦略の未来」(コリン・グレイ著、奥山真司訳)
「エドワード・ルトワックの戦略論」(エドワード・ルトワック著、武田康裕、塚本勝也訳)

武田氏は防衛大の教授で分かりやすいクラウゼヴィッツの解説書なんかも書いています。
0091名無し三等兵
垢版 |
2018/09/09(日) 04:12:51.62ID:/CItL31P
JCワイリーは
●神様リスト
●疫病神リスト
どっち
0092JTAC
垢版 |
2018/09/09(日) 12:51:53.47ID:F1e9/FFN
「神」も「疫病神」も神は神。
偉大な兵学思想家です。
ただし、兵学思想史は戦争を対象とし勝敗優劣がはっきり出てしまう分野でもあります。

現代兵学思想史のこれまでの「勝利者」はネオ・クラウゼヴィッツ派のルトワックとコリン・グレイと言っていいでしょう。
我々がアクセスできる教科書、覇権国家アメリカの教義、ADP、FMはコリン・グレイとルトワックの戦略思想をふんだんに引用して教義を組み立てています。

この最終型に至る思想史の中で、肯定的に引用されている思想家を「神」、否定的に参照されている思想家を「疫病神」とやや挑発的に表現してみました。
0093JTAC
垢版 |
2018/09/09(日) 13:05:26.30ID:F1e9/FFN
>>91
J.C.ワイリーは、米海大の教官で統合軍の戦域戦略・作戦思想の草分けですね。
第二次世界大戦で勝利したアメリカですが、陸軍、海軍に加えて空軍ができてしまい、しかも核武装してて鼻息が粗い。
「海軍なんかいらん。その分の予算を戦略空軍に回せ」とまで言う。
それに対して海軍サイドで統合作戦や戦略はどうあるべきか?を思索し国家戦略に至る草分けがワイリー。

その一つの切口として「順次戦略」と「累積戦略」を提唱。
この人も存命時はあまり注目されませんでしたが、コリン・グレイが引用して有名になった。
コリン・グレイの著書では「国家戦略」を構成する「諸戦略」のひとつとして「順次戦略」「累積戦略」を位置付けている。

よって、「神」サイドですな。
0094JTAC
垢版 |
2018/09/11(火) 12:34:18.32ID:xeWiXCy9
昨今、トランプ政権は、支那に対して大規模な経済制裁(知財名目で関税25%にUP)をしかけようとしているが、
流れ弾は日本にも飛んできて、自動車輸出等に着弾しそうです。

対支那の貿易赤字が40兆円と膨大なのに対し、今や対日は6兆円くらいとさほど大きく(日本全体のGDP比1%強)ありません。
それにも関わらず、依然として世界三位に落ちぶれたはずの日本に対してかなりの警戒心を持っている。

これは過去の戦略史を紐とかないと見えてこない。
国家戦略のハード面が軍事なら、ソフト面の代表である「経済的位相」を展開し今後の議論の足しにしたい。
0095JTAC
垢版 |
2018/09/11(火) 16:50:32.33ID:bufW8zSX
そもそもアメリカを始め旧西側諸国にはあまり明確な経済戦略がない。
日本には、かろうじて経済産業省(旧通産省)があるが、アメリカには相当する行政機関が無く
「通商代表部」という奥歯に物が挟まったような歯切れの悪い審査機関があるのみ。

旧ソ連が「五ヵ年計画」として統制経済を嗜好したのに対し、
西側は自由主義・市場経済を擁護し過度な経済への介入は行わない建前がある。
0096JTAC
垢版 |
2018/09/11(火) 17:10:24.55ID:bufW8zSX
東西陣営における「経済戦略」の激突は、初期は五ヵ年計画に基づき重工業路線を推し進めるソ連に対し、
1930年代に需給調整の不調により大恐慌に陥った西側が不利に思われたが、
やがて洗練されたケインズの財政政策、フリードマンの金融政策によりグローバルな市場経済を維持。

停滞する共産陣営を尻目に自由主義市場経済は、レッセフェール(神の見えざる手)に基づき成長を続け共産主義を圧倒し、ついにはソ連を滅ぼした。
自由と民主主義と市場経済の勝利である。
以上で「経済戦略史」終わり。

・・・というのが親米保守派のとって耳に心地好い通念と思われるが、おそらく事実の半分も表現できていない。
実態は「腹黒い」戦略の応酬だったのだ。
0097JTAC
垢版 |
2018/09/11(火) 17:23:03.05ID:bufW8zSX
一言で「企業の自由な経済活動」というが、特に米国ではシンクタンク等を介在して政府機関とグローバル企業の経営サイドはがっちりと結びついている。
特大の地下茎で結びついているのだ。実態は世界最大のインサイダー取引国家、それがアメリカである。

彼らの真の「経済戦略」は個々の企業を導く「経営戦略史」を紐解くことで幾ばくか解明できるように思う。
そこには実に以外な事象が記述されている。
軍事戦略の「対象脅威」が「ソ連」ならば、経済戦略(経営戦略)の「封じこめ」の対象は・・・そう、我々、日本(日本企業)だったのである。
0098名無し三等兵
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2018/09/11(火) 17:36:58.90ID:XODTX0v9
【独島に軍配、諦めろ】 竹 島 の 領 有 権 は   <60億>   で 既 に 売 却 済 み
http://rosie.5ch.net/test/read.cgi/liveplus/1536633092/l50

北方領土と竹島は解決している、政治利用を許すな!
0099JTAC
垢版 |
2018/09/11(火) 17:51:07.47ID:bufW8zSX
経営戦略の草分けは、フレデリック・テイラーの「科学的管理法」だと言われる。

近代までの世界は、(現代と比較して)とにかくに貧困である。物がない。
「戦争は政治目的のために戦われる」と言いつつも、近代までの軍隊も社会同様貧困であり、飢餓すれすれで食糧や飼葉を求めてさまよった。
高名なモルトケのプロイセン軍も、鉄道による移動や兵站を導入しつつも、
大半の物資は舎営、つまり一般民家からの強奪で賄っていた。

それを「科学的管理法」が根本から変えた。
生産工程を理論的に分析し、標準化することで中世の香り高い職能組織から脱却し空前の高品質・画一化された大量生産が可能になったのだ。
それまでの時代と比較すると生産コストは限りなく「0」になったと言ってもいいかもしれない。

これは直後に現れたフォードシステムと合せ文明を根底から変えた。
人類が有史から初めて飢餓から脱し、価値を自ら創造できるようになったのである。
社会的なゼロサムゲームからの脱却だ。

この時点で資本家と労働者のゼロサムゲームを前提としていたマルクス経済は論理的に死亡した。
実に1920年代の事象である。それ以降のソ連は、経済戦略的には既に生ける屍になっていた。
彼らの「賃銀」「福祉」「余暇」は一度たりともフォード社の平社員を凌駕できなかった。
0100名無し三等兵
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2018/09/11(火) 18:11:51.94ID:bufW8zSX
テイラー・フォードシステムは、第2次世界大戦で最大の威力を発揮した。
人類史上最強の頭脳集団と言われるアメリカ陸軍戦争計画局が割り出した作戦モデルに基づき、必要な装備・兵站を導出。
その生産工程を徹底的に分析・標準化。必要な物資を圧倒的なスケールで生産していった。
アメリカは確かに天然資源と人口に恵まれた国である。ただし、そこしか見てなかったら永遠に彼らの強さを理解ぜきない。
テイラー・フォードシステムによって徹底的に標準化された生産工学、その技術的優位に着目すべきである。

これにより、B-17からM4シャーマンからエセックスシスターズからM1アサルトライフルからトラック、ジープ、レーション、オレンジスュース、DDTに至るまで
作りに作りまくり短期間に巨大で火力・機動力に溢れた統合軍を作り上げた。

このダクトを降ったのはルーズベルトがGMから引く抜いたビル・ヌードセンである。
残念ながら、日本を始め枢軸側の諸国でここまで権限を与えられた企業人はいない。
経済戦略次元で完敗したわけである。
0101名無し三等兵
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2018/09/11(火) 18:27:27.75ID:bufW8zSX
「作る」方が科学的なら「壊す」方も科学的。
テイラー・フォードシステムは、一部アメリカ資本によってドイツにも導入され、Fw-150他万単位の生産を成し遂げていた。

標準化された分業態勢は、必ずハブと呼ばれる生産工程上の集約点がある。
これを「産業構造網理論(industrial web theory)」により分析し、これを戦略爆撃して機能停止させる。
そのために必要な戦略爆撃機の機数まで割出し生産してきた。
漫然と生産したわけでなく、かなり明確なビジョンをもっていたわけである。

このような経済戦略に関する思想は、戦後のアメリカ企業にも継承され、1950年代の空前の繁栄を招致し、
また戦争で荒廃した他国に対し圧倒的な経済的優位をもたらした。
0102JTAC
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2018/09/11(火) 21:06:58.89ID:i46s0n4c
第2次世界大戦後から1960年代までの世界市場を席巻したアメリカ企業の経営戦略は「ポジショニング戦略」(マイケル・ポーター「競争の戦略」)と呼ばれる。

経営戦略を「市場におけるポジショニングの選択」と規定した。取りうるポジショニングは究極的には二つ。
全社的な低コストで戦う「コシトリーダーシップ戦略」と市場の一部に対し付加価値で戦う「差別化戦略」。
これらのボジショニングに対し、自社にかかかるファイブ・フォース「既存競合」「買い手」「供給者」「新規参入」「代替品」を分析して競合の最重要要因を導出。経営資源を集中するのである。

これをマクロなレベルか眺めると一旦、アメリカ企業が市場でポジショニングを掴んでしまえば他国企業が挑戦してきても効果的に排除できることを意味する。
ましてや市場から閉め出されているソ連の国営企業など物の数ではない。
市場経済だの自由な企業活動などと奇麗事を並べる裏で、ハーバード大学の深奥ではアメリカ企業による世界経済支配の戦略が練られていたわけだ。

彼らは核心していた。
軍事的覇権に守護されたアメリカ企業の経済的ポジショニングの優位は決定的かつ半永続的だと。

ところが、そうはならなかっった。
実に、実に以外な国がアメリカ企業のポジショニングを侵食し始めたのである。
日本企業である。
0103JTAC
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2018/09/11(火) 21:29:41.66ID:i46s0n4c
例えばキャノン。
米ゼロックスがほぼ100%を押さえるコピー機市場にポジショニングなぞあるはずがんかった。
ところがキャノンの経営陣はこう考えた。
「他が参入せずにゼロックスとウチだけなら50%のシェアが取れるではないか。」
大手市場を回避して中小企業に三色カラーを売り込み本当にそうなってしまった。

例えばホンダ。
米国の自動車市場。あのフォード。大戦で日本とドイツを叩き潰したあのフォードのポジショニングである。
低燃費のシビック等を武器に攻略に成功し、あまつさえ米国で現地生産まで開始した。
あり得ない自体である。

アメリカの経済界は混乱した。あのイエロー・ジャップがアメリカの一流企業の鉄壁のポジショニングを崩せるのは何故か?

彼らは日本企業が固有の能力(学習意欲・カイゼン企業風土)という「資産」を持っていたためだと解釈した。
資産に適合した市場にアプローチできたので成功したと。
これをキャパビリティ戦略という。(ジェイ・バーニー「企業戦略論」)
(書籍では「ケイパビリティ戦略」だが、より"capability"に近い音を採用)
0104JTAC
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2018/09/11(火) 21:35:48.93ID:i46s0n4c
戦略のパラドックスとして、このときのアメリカの日本に対する(口には出せない)憎悪のすさまじさを軽視するべきではない。
経済的な地政学はアメリカ人(アングロ・サクソン)の歴史的な心の拠り所。
それを崩した日本人への憎悪と警戒心はいかばかりか。

よって、今になってもトランプ口から的外れな対日制裁論が出るわけだ。
その戦略史上の経緯は常に認識する必要がある。
0105名無し三等兵
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2018/09/12(水) 00:08:06.50ID:SdpnDipQ
80年代後半から90年代、アメリカ経営戦略の反撃が始まった。
お家芸のポジショニング戦略と痛い目にあったキャパビリティ戦略の融合を図り新しい戦略を模索した。
「日本企業の戦略に学んだ」という識者もいるが、それは傲岸不遜な井の中の蛙。
そもそも日本企業は、というか日本社会は「戦略」にあまり価値を見出だしていない。

諸説あって定説とは言いがたいかもしれないが、「イノベーション」という言葉に着目したい。
夢のあるフレーズだが、ここではゴリゴリの金の世界、金融工学との関連に着目して見る。
ITやインターネット関連でイノベーションを達成するにはゲイツ・ジョブスのお伽噺はさておき、実態として莫大な初期投資が必要になる。
緻密なトレンドとボラリティの確率計算によりそれを可能にしたのが金融工学だ。
イノベーションと金融は切っても切れない関係にある。

日本ではかなり誤解さてとぃるが、ポイントは利益ではなくマネーフローなのである。
小金の黒字を稼いだところで莫大なR&D、設備投資へのマネーフローを維持できなければ早晩市場から退場するはめになる。
サムスン電子に食われて退場していった日本の総合家電がその典型である。

今をときめくアマゾンは、2000年以降毎年1000億以上の損失を垂れ流しながら全米の物流センターに投資した。
以前の戦略環境なら倒産するところだが、新しい金融工学に基づくグローバルなマネーフローはそこに可能性を見出だし瞬く間に巨大企業に成長した。
フェイスブックに至っては、一円の利益を出さないまま企業イメージでマネーフローを集め上場企業に成り上がった。

同じ頃、日本では小泉構造改革の元、企業の貸し剥がしに精を出していた。
バブルの後始末、時価会計の導入等やむを得ない面もあったかとは思うが、戦略的には完全に逆方向である。
金融相・竹中平蔵は、本人は自覚してたかは知らんが、実質、有能な間諜である。
金融工学の経済戦略への適用に関して完全に置き去りにされた。
日本企業の快進撃は終了した。
アメリカの経済戦略の復権である。
0106JTAC
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2018/09/12(水) 00:21:16.38ID:SdpnDipQ
順風満帆、我が世の春を再び謳歌しているかに見えたアメリカ経済だが断崖絶壁が待っていた。
リーマンショックである。
要因は色々あろうが、要はイノベーションと金融に基づく経済は戦略環境の変化に甚大な影響を受ける。
何せ未来の可能性の「確率」に莫大なレバレッジを利かせて投資している。
環境の変化を読み誤れば、通常はあり得ない確率でまとめて潰滅する。
リーマンの影響でアメリカの投資銀行はほぼ全て消滅した。

デフォルトの危機に直面したアメリカ企業群に対しアメリカ政府は身も蓋もなくモラトリアムを施行した。
彼らがバブル崩壊期に日本企業に放った悪罵を全てお返しする。
「不公正」「二枚舌」「卑怯者」といいたいところだが、冷静に国家戦略で対応したい。
0107JTAC
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2018/09/12(水) 00:39:02.13ID:SdpnDipQ
このような環境でもしっかり生残り成長を続ける企業がいる。
アマゾンである。

その戦略は現代戦略の最終形「アダプティブ戦略」(適応戦略)と言われる。
論理的な思考、情報分析以上に「試行」を重視して数多く展開し、結果が出たディメンジョンに迅速に投資を拡大。
市場を攻めとるのである。
玩具最大手のトイザラスがアマゾンに潰されたのも記憶に新しい。
また、日本の宅配事業にも凄まじい勢でアタックしている。

アダプティブ戦略は、生物が多様な試行錯誤の中、進化していく姿に似ている。
軍事分野でのsystem operation design(SOD)の発想と類似していて興味深い。

ただし、このような企業、実に扱いずらい。
アマゾンの本社があるシアトルは、アマゾンが社員の福利厚生のために作ったバイオームだらけの「キモい」都市になった。

http://www.takara-sign.com/r_blog_2011/s_images/2011-09-12-cornwall-014s.jpg

この傾向は益々強化されえうだろう。
アメリカは「トランプを指示する古いポジショニング戦略企業」と「アダプティブ戦略を貫くキモい企業」に二分化されつつある。
0108JTAC
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2018/09/12(水) 01:13:08.68ID:SdpnDipQ
イラク戦争は、ラムズフェルド国防長官のITを活用した洗練された指揮の元、
短期間にイラクを平定し、ハリバートン他肝煎り企業は莫大な利益をあげるはずだった。
ところが、全く期待はずれに終わった。
IED、EFP他敵性住民のトラップに囲まれた米軍は耐え難い損失被った。

米軍の中には現地の環境、住民に適応し現場独自の施策を試みるものがいた。
湾岸戦争で73イースティングの戦いを指揮したマクマスター大佐である。
「交番システム」と呼ばれる小兵力を格子状に配するシステムで治安の回復と民心の掌握を図り一定の成果を上げた。

さらにこれを戦訓としてペトレイアス大将は対反乱作戦マニュアルを作り上げ成果をあへた。
マクマスターとペトレイアスの戦例は、経営戦略でもケーススタディの対象となりアダプティブ戦略の有効性を示している。

ただし、アダプティブ戦略は扱いが難しい。
マクマスターやペトレイアスが政界転身後敢えなく失脚したのは記憶に新しい。
特に80年代の能天気な化石・トランプには無理だろう。
アメリカ社会の断層を象徴している。

さて、このような状況で日本の経済戦略はいかにあるべきや?
興味はつきない。
0109JTAC
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2018/09/12(水) 19:43:25.03ID:d+Nv/C7o
「ロシアの軍事演習史上、最大規模の「ボストーク2018」始まる」

https://blog.goo.ne.jp/jiuhime007/e/dfcd4e577e10f162ed43da3f96b7f8da

冷戦後最大の演習。
(兵力30万、全兵力の40%を極東に集中)
安倍氏の親ロシア外交は完全に破綻したと言えるでしょう。

ロシアの戦略を詳細に展開してきましたが、その基盤は軍事力。明らかに軍事力です。
「安倍首相とプーチン大統領の親密な関係」など何の足しにもなりません。
先方の価値観を理解していない。
北方の陸上戦力をせっせと削減する安倍・小野寺の戦域戦略は
先方には「友好」ではなく「弱腰」、「与し易い阿呆」、「カモがネギしょって泳いでいる」としか映らんわけですよ。
国益のためなら核戦争すら覚悟してる連中です。
0110JTAC
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2018/09/12(水) 19:55:07.98ID:d+Nv/C7o
プーチン氏「前提条件なしで平和条約締結を」

https://www.yomiuri.co.jp/world/20180912-OYT1T50086.html

「プーチン氏の提案は、北方領土問題の解決を事実上棚上げし、平和条約の締結を先行させる内容だ。安倍首相の演説後、司会者からの質問に答えた。」

先方は明確に恫喝してきたわけですが。
(日本は北方四島の領有権を放棄せよ)
安倍氏に伝わったかな?
0111名無し三等兵
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2018/09/13(木) 10:14:18.76ID:0uW4aZCD
中国に対して軍事演習して、平和条約の中身は対中包囲網だと思うが。
0112名無し三等兵
垢版 |
2018/09/13(木) 10:40:35.35ID:0uW4aZCD
ファーウェイはどうなん?
0113JTAC
垢版 |
2018/09/13(木) 17:32:05.90ID:vpgjLDEn
>>311
演習の目的は多目的なのだろうが、支那・モンゴルは共同訓練国として本演習に参加します。
本演習には艦艇が80隻参加してまして、極東ロシア軍が海軍使うとしたら敵は一国しかないでしょう。
0114JTAC
垢版 |
2018/09/13(木) 17:52:51.25ID:vpgjLDEn
>>112
元人民解放軍出が集う非上場の国策企業。コンプライアンスなんて言い出したら完全にアウト。
アメリカ、カナダ、オーストラリアは政府調達から締め出し。
「戦略」的位置付けを考えるなら売上だけでなく多角的に評価すべきかと。
0115名無し三等兵
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2018/09/13(木) 18:03:21.94ID:vpgjLDEn
ロシアは教義上、渡洋侵攻も渡河作戦の延長で考えている。
海上優勢・航空優勢が部分的でも、特定の時期・海岸を火力保証・航空保証して普通に上陸してきます。
旧西側諸国よりも上陸作戦での損害に関するハードルが低い。

海軍歩兵部隊が海岸の直射ラインを押さえたらポンツーンを設置して一般の機械化旅団が普通に上がってきます。

今回も北海道の目と鼻の先、樺太でも演習してます。
0116名無し三等兵
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2018/09/13(木) 19:11:55.38ID:vpgjLDEn
ロシアの政策上の関心事は「国土」です。
国土を国力の基盤である「戦略的後方地域」と、その周囲の防護地域である「作戦地域」「戦術地域」に、わりと厳密に区分しており、軍管区の割り付けもその思考にそっています。

安全保障政策としては、少しでも広い「戦略的後方地域」を囲い混むことに執念を燃やし、そのために作戦地域以下も外に押しだそうとする強い政策的欲求をもっています。

外交的思考は、ほとんどゼロサムゲームで他国との共存共栄には関心ありません。
軍事・外交含めた国家戦略は、その方法論でしかない。

実際に帝政ロシア、ソ連、現プーチンロシアを俯瞰し事実を要約するとそうなります。
安倍氏が何故、親ロシア外交に拘るのか本気で分からない。
0117JTAC
垢版 |
2018/09/13(木) 19:21:32.47ID:vpgjLDEn
日本の対ロシア政策は「レジュームチェンジ」しかないわけです。
戦略的方法論は一時的融和を含めてオプションがあろうかとは思いますが、目指すべきゴールはそこしか。
先方は条約も契約も守らない国ですから。
0118JTAC
垢版 |
2018/09/13(木) 22:08:26.76ID:mohS4Ln8
梃子でも領土問題には応じず隙を見せれば他国を侵略し、
経済でも契約を平気で踏みにじるロシアとどうディプロマシーすれば良いか?

ロシアとの二国間だけ見ていると絶対に交渉は進展しない。
戦うか、領土を諦めるかしか選択支が無くなります。

それよりも他国間に目を向けるべきです。
対日で不愉快極まりない高圧的な原則を持ってるロシアは、他の国とも同じ様な紛争を抱えるわけです。
それを自然な形でロシア周辺国で連携し、軍事同盟・集団安全保障体制を構築することでロシアとの交渉の余地が生まれる。

陸軍で約80万の兵力を持ち、40万を特定の軍管区に集中できるロシアですが、
周辺国、例えばポーランド、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、リトアニア、ラトビア、エストニア、トルコ、ウクライナ、グルジア、日本は各々十万以上の陸軍を保有してます。
単純に合計するとロシアを上回る。アメリカ抜きでも。
軍事的に連携できるようになれば、少しはロシアも考え直すだろう。

その前に日本自身が改憲して集団安全保障への参加に政治的お墨付きを与えることですね。
0119JTAC
垢版 |
2018/09/14(金) 06:56:31.17ID:X7ELEB0G
対ロシア問題を考える上で本来根拠になるべきは、冷徹な「戦略の本質(ネイチャー)」とありのままの「ロシアの特質(キャラクター)」のはずですが
我々、日本人は相手に自己投影して考える癖があるやに思う。
「安倍首相とプーチン大統領の個人的関係」に某か期待するとかね。
先方は、近年構成されつつある「国際的なロシア包囲網」を分断するための「カモ」と見ているはずです。

相手を「忖度」する日本人の習性は、国内的には高い相互信頼の社会を生みだし、住みやすい国になってると思いますが、
一歩外に出たら「戦略の論理 」に頭切り替えるべきです。
その第一歩は、「ロシアとはどんな国か」客観的に考え対ロシア関係の本質に迫ることだと思う。
0120名無し三等兵
垢版 |
2018/09/14(金) 07:17:09.99ID:67D3tuJg
>極東ロシア軍が海軍使うとしたら敵は一国しかないでしょう。
 
米国、そしてなんと中国

>>114
軍事戦略的に合っている企業だと思った
で、ファーウェイデバイス=スパイなわけだが
一般人には関係ないだろうと思った

>海軍歩兵部隊が海岸の直射ラインを押さえたらポンツーンを設置して一般の機械化旅団が普通に上がってきます。

海岸の直射ラインを押さえるのは防御側じゃないのか
ポンツーンちゃなんじゃい

>条約も契約も守らない国ですから。

いや逆だと思う。ガスパイプラインを不当に止めたことがない
ウクライナのは料金払わなきゃ当然。中抜きまで行っていたそうじゃないか。
ロシアはガス屋としての信用を失うわけにはいかないのでそうなるそうだ。
レビュー97%って感じ
ところでまた売り切れたようだクーデターAmazonで
0121名無し三等兵
垢版 |
2018/09/14(金) 07:57:54.52ID:67D3tuJg
>ポンツーン

宗谷海峡は長い


ロシアが北海道に攻め込むことは国際ヨロン的に無理。
0122名無し三等兵
垢版 |
2018/09/14(金) 08:11:44.81ID:67D3tuJg
船と陸を結ぶんだな
0123名無し三等兵
垢版 |
2018/09/14(金) 08:59:15.14ID:67D3tuJg
>>119
旧ソ連マニアだが
いや、だからか
それほどわけのわからん相手ではないように思う
0124JTAC
垢版 |
2018/09/14(金) 19:29:22.90ID:Mo3mmt0Q
>>120
>海岸の直射ラインを押さえるのは防御側

当初は当然、防御側が押さえています。
攻撃側の「攻撃目標」になるということです。

攻撃側が「直射ライン占領」→「観測点ライン占領」→「港湾を含む地域を占領」した段階で「海岸堡」が完成し、以降、内陸部の戦闘(一般的な地上戦)になります。

ロシアの教義は極めて攻撃的で、直射ラインは海兵部隊の攻撃目標として攻撃奪取しますが、
まだ敵の観測射撃を制圧できない段階でも応急埠頭(ポンツーンブリッジ)を構築して、
一般的な機械化歩兵旅団が上陸してきて敵観測点ラインに攻撃を続行します。
これは、ロシア国内には海洋に匹敵する河幅の大河が流れ、その条件での応急渡河教義が発達したからだと思う。
0125JTAC
垢版 |
2018/09/14(金) 20:28:56.43ID:Mo3mmt0Q
>>120
>ロシアのガス屋としての信用

欧州に対しても度々禁輸をちらつかせていると思いますが
日本もサハリン1、サハリン2の契約で直接煮え湯を飲まされているかと。
それも一回や二回ではなく。
0126JTAC
垢版 |
2018/09/14(金) 20:44:21.04ID:Mo3mmt0Q
>>121
>宗谷海峡は長い

海峡幅は約43kmで稚内側から天気が良い日は樺太が見える。
これが戦術的に何を意味するかと言えば、大型輸送船を介在させなくとも沿岸→沿岸方式で稚内に攻め込めます。

この辺の地理的感覚は小林源文の「バトル・オーバー・ザ・北海道」ででも。
上陸範囲が広すぎるので日本側は対着上陸戦闘は本命ではありません。
内陸部まで遅滞して旭川盆地の入口にあたる音威子府を渡さないように固守します。
ここをロシア側にとられると、彼らの作戦次元での組織的戦闘が可能になり、ロシア「作戦術」がフルスロットルで驀進を開始します。

このシナリオを意識した演習を、稚内の対岸で着実に反復しています。
ソ連崩壊後の経済的に苦しい時期も極東に海兵師団を維持していました。
0127JTAC
垢版 |
2018/09/14(金) 21:14:27.65ID:Mo3mmt0Q
ロシアが、冷戦時代から一貫して持ってる戦略は、戦略ミサイル原潜SLBMによる核抑止力でアメリカのICBMの戦略効果を無効化すること。
そのために、SSBNの防護が死活的に重要ですが、ムルマンスクが面するバレンツ海も、サンクトペテルスブルグのバルト海もセバストポリの黒海も
外海に開放されてて他国のSSNがロシアのSSBNを狩りにくるのを防げない。

唯一オホーツクだけが島嶼に囲まれて聖域化できる可能性があります。
ただし、北海道や千島列島が敵対勢力の領域だとその条件が潰されます。
よって、北方四島は返還しないし、北海道も有事には占領する計画も持っています。

二期プーチンになってからの北方四島の領土交渉でも、ロシア側が北方四島への米軍基地の推進の可能性を理由に難色を示しました。
このことは、現在でも「オホーツクの聖域化」を戦略として持っていること。
同じ条件を構成する北海道を極めて目障に思っていることを図らずも立証しています。
安倍政権は、この段階でプーチン・ロシアとの交渉の無意味さを覚り「封じ込め」に舵を切っても良かった。
相手の発言の軍事的意味をよくよく吟味すべきでした。
0128JTAC
垢版 |
2018/09/14(金) 21:23:10.16ID:Mo3mmt0Q
昨今のシリア情勢でも地中海側での軍事基地の確保で黒海を聖域化しようとする意図も伺えます。
バルト海でのロシア海軍の演習も活発化しており、北方四島の事実上の交渉打ち切り宣言と合わせ、かなりグローバルに海洋戦略活性化させていることが分かります。
0129名無し三等兵
垢版 |
2018/09/15(土) 10:38:36.36ID:EfPYf1cZ
>>126
奥山のYouTubeで、奥山ではないほうが
北海道にもう陸自は要らないと言ってたぞ
ロシアはもう上陸作戦する経済的体力ないとかなんとか。
経済力関係なく防御はやるでしょうが攻撃はやらんでしょう
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