当時の大地主は小作から集めた資本を商業や工業に投下していたとする指摘が「戦争と日本経済」にあります。
 農業に再投資するよりそうした方が利益にかなうと見られていたのでしょう。
 安価で従属的な労働力があるうちは政府の大々的な補助が無いと機械化には進まないでしょうね。
 
 進んだら進んだで、削減対象の小作人が大量に失業者となって社会不安が拡大しそうですが。

 一応政府も10年間で1億6千万円を融資し、小作農を自作農とする政策を進めようとしたのですが、
かえって小作が4万2千も増加し、地主が小作に出す土地は5万ヘクタール増大しました。
 融資が裏目に出て地主への土地の集中を進めてしまう結果になってしまったわけです。