南雲忠一中将を再評価するスレ(天)
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南雲長官はもっと評価されるべき(36代目)
前スレ
[35代]南雲忠一中将を再評価するスレ(江)
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1530542607/
(>>261〜飛龍はどこに居るかの章、>>569〜即時発進考察再びの章)
過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo
戦史検証が中心になるので、雑談は支隊スレへどうぞ
【飛越し着艦】本日の南雲部隊司令部 1AF【離着艦】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1384660511/ >>409の続き
航行不能に陥ったものの曳航されて、なんとかトラックに
帰投した第三図南丸の船腹には、多くの不発魚雷が突き刺さり、
”花魁丸”と呼ばれるほどだったとか。 >>410の続き
信管にも色々種類がありますが、
代表的なのが触接信管。
文字通り、目標に当たったら爆発するものです。
魚雷頭部の先端に、爆発尖(ばくはつせん)と言われる
突起がついており、目標に命中すると、この突起が
内部に押し込まれて起爆する仕組み。 >>411の続き
構造も単純で、信頼性も高く、広く使用されていましたが、
おおきな欠陥があった。
それは「命中角度が悪いと作動しない」 [触接信管]
┗┓
┃
┗┓
┃ 船体
↑ ┗┓
爆発尖 ■ ┃
■ ┗┓
┏┛┗┓ ┃
┏━┛ ┗━┓ ┗┓
┃ ┃ ┃
┃ 魚雷頭部 ┃ ┃ >>413の続き
ちょっと分かりにくいですが・・・
上図のように、魚雷が船体に対して浅い角度で
命中すると、爆発尖よりも、先に魚雷頭部が接触して、
爆発しないまま、はじかれて、魚雷頭部が破壊し、
不発となってしまうのです。
せっかく危険をおかして発射した魚雷が命中しても、
信管のせいで不発に終わってはもったいないですよね。 明日から、所用で上京するためお休みです。
インフルエンザが大流行しているようですが、
うちの職場では、まだ発生していません。
毎年、誰かがかかっているのですが・・・
このまま春を迎えたいものです。
次回は土曜日に
それでは ノシ >>414
ところが魚雷の不発は船体に対して直角また直角に近い角度で命中したときの
ほうが多かった。 >>416 ありがとうございます。そうだったのか、
衝撃が大きすぎて、起爆前に信管そのものが破壊されるから? >>414の続き
そこで、日本海軍が使用していたのが、慣性式の信管で
触接式が先端に付いているのとは異なり、
魚雷の頭部に、推進軸に対して垂直方向に設置されています。 [慣性式信管]
↓慣性式信管
┏━━┳┳━━━━┳━━━━━━
┃ ┃┃ ┃
┏┛ ┃ ┃ ┃
┃ 炸薬 ┃┃ 炸薬 ┃
┗┓ ┃ ┃ ┃
┃ ┃┃ ┃
┗━━┻┻━━━━┻━━━━━━
←──魚雷頭部──→ >>419の続き
上図のように、魚雷頭部の炸薬が詰まっているところに
縦に埋め込むように、設置されていました。
この構造は、航空魚雷でも同じだったようで、
「起爆装置は、魚雷が一定距離を駛走後に、安全装置が解け、
命中時のショックで、中の慣性体が移動して爆発する。
頭部を20ミリ機銃で貫通しても、爆発しないことが、
実験で確認されている」 (『航空魚雷ノート』)p120
こちらの信管も、信頼性は高かったようですね。 >>401
なんでこういう優れたアイデアを実用化しているのに
騒音対策に無神経で訪独潜水艦が独海軍から 騒音が激しく容易にソナーに捉えられると言われるんだ? >>421 そうですよね。
この自動懸吊装置にしても、注排水音が結構大きかったという
話もあるそうです。
基礎研究分野の技術力の差かなぁ >>422
注排水音が大きいのは致命的で使わない艦長も多かった
発射管注水音もそうだが水洗トイレを流すような音だったらしい。 そう言えば現代でもお隣の海軍さんじゃ水上艦、潜水艦ともに
振動や騒音が大きな問題になってる話が伝わってくるな。 >>423 じょぼじょぼじょぼ・・・
意味ないじゃん!
>>424 昔は騒音と言えば、ソ連の潜水艦でしたが・・・
「ロシア人の屁の音まで、聞き逃しませんぜ!」 >>420の続き
この慣性式信管も、構造は簡単です。
筒状の電極の中に、先に球がついたバネが
入っているだけ。 [慣性式信管]
筒状電極
┏━━━━┓
┃ ┃
┃ 電極 ┃
┃ ● ┃
┃ │ ┃
┃ < ┃
┃ >バ ┃
┃ < ネ ┃
┃ > ┃
┃ < ┃
┃ > ┃
━┻━━┻━┻━ >>427の続き
高校の物理の授業で、
「ニュートンの運動第一法則」というものを
勉強したと思いますが、
いわゆる、「慣性の法則」と言われるもので、
外力が加わらない限り、止まっているものは止まり続ける、
動いているものは動き続ける。 >>428の続き
ちょうど電車に乗っているときに、減速すると、
身体が前方に倒れることから、体感できます。
この慣性の法則を利用したのが、慣性式信管。
上図の通り、魚雷が等速直線運動を続けているときは、
バネが中立状態なので、球状電極はどこにも触れない。 >>429の続き
ところが、目標に命中すると、慣性の法則により、
バネの先についた球状の電極が、前方に倒れ、
筒状電極に接触した瞬間に、通電して起爆する仕組み。
触接式信管と違って、外側の電極が円筒状なので、
前後左右どの方向に加速度が作用しても、
中の球状電極が、その方向に動いて作動するというところ。 >>430の続き
だから、浅い角度で命中しようが、垂直に当たろうが、
不発にはならないという理屈です。
ただしこれ、安全装置が万全じゃないと、
魚雷発射時のGで爆発してしまいそうで
怖いですよね。 >>431
魚雷は一定の距離(駛走距離)を進まないと安全装置が解除されないようになって
います。 >>432 そうですね。→>>420
たぶん発射してスクリューが〇〇回転しないと解除されない
仕組みになっていて、
それまでは、電気回路が遮断されており、
仮に魚雷装填作業中に、どこかにぶつけたりして、
信管内の球電極が動いて、外側の円筒電極に
触れてしまったとしても、作動しないような構造に
なっているとは思うのですが、
その回路の絶縁が甘かったりして、
短絡なんかしたりすると・・・恐ろしいですね。 >>431の続き
さて、日本海軍の魚雷については、性能面や
運用面でも、信頼性は高かったようですが、
一方の米海軍の魚雷は、問題だらけだった。
米潜水艦搭載のMk14魚雷は、先に紹介した
触接式信管(>>411)と、磁気信管を併用していましたが、
後者の方が欠陥品でした。 >>434の続き
まず、磁気信管というのは、その名の通り、
周囲の磁気を感知して作動する信管ですが、
何の磁気に反応するかといえば、
船の船体に使用されている鋼板の発する磁気で、
機雷にも磁気反応式がありますが、
それも同じ理屈。
だから、当時の掃海艇は木造船が多かった。 >>435の続き
どうやら戦間期から、ステンレス鋼はあったようですが、
強度や加工性の問題かな。
木造の戦艦があったら、それこそ帆船時代に
巻き戻りですね。 >>435の続き
実は、水中爆発の威力は、想像を絶するもので、
例えば、船が沈む時に、搭載していた爆雷などが
海中で爆発すると、付近を泳いでいる乗員には
内臓破裂するほどの衝撃が伝わるとか。
戦記などでは、立ち泳ぎの態勢だと、
その衝撃波の影響を直接受けてしまうので、
海面と平行に、ちょうどラッコのように、
寝そべる形だと、うまく避けることができると
書いてありますね。 >>437の続き
磁気信管は、これをうまく利用して、
魚雷が目標の通過するときに爆発させ、
その衝撃波の威力によって、キールを
へし折ってしまおうというものです。
通常の触接信管魚雷は、目標の舷側に命中し、
爆発で開いた破口から海水を浸水させ、
敵艦の浮力を失わせ、転覆→沈没を狙うという
間接的な攻撃方法であるのに対し、
磁気信管は、直接的で強力な手段であることが分かります。 >>438の続き
当然ながら、潜水艦の艦長がこの魚雷を使用するときは、
目標の艦底を通過するように深度を設定するわけで、
もし信管が作動しない場合、魚雷は敵艦の下を通過するだけ
という、悲しい現実が待っています。 磁気反応式じゃなくて小型を凧を引いて走るような艦底起爆の航空魚雷もあったような。 >>440-441 三式爆発尖ですね。
これは日本海軍の九一式航空魚雷に使用されたもので、
磁気信管を用いず、触接式の艦底起爆装置と言えます。 [三式爆発尖]
┏━┓
┏┻━━┻┓
〜〜〜┃ ┃〜〜〜〜〜〜〜〜〜
┃ ┃ ▲←三式爆発尖
┗━━━┛ ┌┘
┌┘
←■■■━魚雷 >>443の続き
上図のように、海中を進む魚雷から、斜め後方に向かって
ちょうど凧を上げるような形で、爆発尖を曳航する。
爆発尖が目標の舷側に命中すると、曳航索が外れ、
ちょうど艦底の下にいる魚雷本体が爆発するという仕組みです
また、魚雷本体の信管も生きているので、
本体が命中しても当然爆発します。 >>444 wikiによると、台湾沖航空戦で使用されたようですね。
命中前に自爆してうまくいかなかったようですが・・・ >>446
バルチモア級のキャンベラを一発で航行不能にしていなかったっけ?
損傷したキャンベラの写真を見るとキールが折れてるように見える。
他にヒューストンも航行不能になってるけど三式爆発尖装備なのかは判らない。 >>447 ありがとうございます。知らんかった。
でも、キールが折れてよく復帰できましたねぇ>キャンベラ >>439の続き
先に紹介した、構造が簡素で信頼性の高い
触接式や慣性式の信管とは異なり、
この磁気式信管は、もともと技術的に難しく、
本家Uボートを擁する独海軍でも、磁気魚雷G7を
使用していましたが、
高緯度地方では、地磁気の影響で自爆しやすい、
艦底から離れ過ぎたところを通過すると、
起爆に必要な磁力が得られず、不発になるなど、
苦労しています。 >>449の続き
スカパフローに進入して、英戦艦ロイヤル・オークを
沈めたことで有名なU-47のプリン艦長も、
その半年後に、ノルウェー海域で作戦行動したときは、
輸送船に向けて放った魚雷はすべて不発となり、
英戦艦ウオースパイトに向けて発射した魚雷も外れ、
更に別の船団を発見するも、自艦の魚雷に対する
信頼を失ったことから、攻撃を断念。
「”木銃”で戦争ができるか!」と憤ったという話も
残っているくらいです。 >>450の続き
また、U-56のツアーン艦長は、英戦艦ネルソンに対して
3本の魚雷を命中させたものの、すべて不発に終わり、
精神的に不安定となり、潜水艦から降ろされたとか。
これらすべての原因が、磁気信管にあったとは言えませんが、
ついに海軍当局から、磁気魚雷の使用中止の通達が出る
事態となってしまった。 日本海軍の水上艦魚雷の早発や不発問題は最終的に解消されたっけ?
スラバヤで問題になって対策したにもかかわらず
第三次ソロモンでもやはり不発をおこしたから。 >>452
その後のルンガ沖夜戦にコロンバンガラ島沖海戦にクラ湾夜戦にオルモック湾
夜戦では命中魚雷の不発は報告されていないので解消されたのでは? >>452 どうなんでしょう。
スラバヤ沖と三次ソロモンの早発は有名ですが・・・
>>453 そもそも後半戦になると、魚雷を撃つ機会が
あまりなさそうですね。 >>451の続き
世界一イイイイイ・・・な技術力を持つ
ドイツですら、これほど苦労しているのだから、
米海軍が不良に苦しむのは、むしろ当然と言えます。
そもそも、魚雷そのものが精密兵器であり、
どこの海軍も、不発/早発問題には、悩まされていますからね。 >>455の続き
そんなに技術的に難しいものなら、最初から
採用しなければ良いのに・・・と思ったりもしますが、
やはり、艦底爆発による破壊力の大きさが魅力なのでしょう。 >>456の続き
戦間期、海軍休日には、各国の主力艦は、
舷側にバルジを設置し、また多重層防御によって、
浸水に対する抗堪性を高めてきた。
もちろん、艦底に関しても二重底構造により、
同じく多層化を進めてきたが、
船の構造上、底を厚くすると、座礁などがからんで来て、
おのずと限度があります。 >457の続き
軍艦図面の中央構造断面図などを眺めていると、
舷側と艦底の防御厚さの違いは明確で、
「ならば、艦底で爆発させた方が有効」と考えるのも、うなずける。
まぁ、最初から通商破壊に特化していれば
関係ない話かもしれませんが・・・ >>458
港にとまってる戦艦の船底に爆弾しかけたら簡単に沈められるよね。
現にイタリア海軍はそれでWW1でオーストリア戦艦、WW2でイギリス戦艦を沈めてるし。 >>457
改大和型戦艦となる信濃の艦底は三重底だったらしい。 >>459 それはそれで、
「港で沈めても、サルベージされるだけだから、
外洋で沈めないと駄目」って、
真珠湾の時みたいに、ケチをつけられそうな・・・ >>460 うむ、信濃はやはり戦艦として完成させるべきだったな!
『丸』の小高正稔氏の記事によると、
信濃建造中の昭和15年末、用兵側から
「機関室区画の三重底化」の要望が出されたが、
すでに艦底の工事が進んでいたため、
艦政本部側は反発。しかし、 >>462の続き
「だが機雷や魚雷の艦底爆発による脅威を
重視する運用側の主張は強く、機関室艦底は
ほぼ三重化されたが、
復水器底部など構造上困難な部分は、
二重底のまま25ミリDS鋼の張り増しによって対処された」
(『究極の46センチ砲戦艦改大和型』)76
この追加工事により完成が3ヶ月も遅れてしまったが、
米モンタナ級など、当時の次期型戦艦設計においては、
艦底三重底化は、主流だったようです。 >>458の続き
磁気魚雷の運用を難しくするのは、
文字通り、”磁気を感知して起爆する”という
磁気信管そのものにあります。
なぜなら、この地球上において、磁気を発するのは
船体の鋼鈑だけではないからです。 >>464の続き
その代表格が、地磁気。
地球が大きな磁石であることは、
学校で勉強したと思いますが、
やっかいなのは、
「地磁気の強さは、場所によって異なる」 >>465の続き
>>449で紹介したように、
緯度が高くなるほど、(磁北極に近づくほど)、
地磁気は強くなると、一般的には言われますが、
それだけではなく、同じ緯度地域であっても、
地下に磁鉄鉱床などがあると強くなります。 >>466の続き
更にややこしいのは、時間的にも変化してしまうこと。
例えば、太陽活動により、磁気嵐やオーロラが活発になると、
数日単位で激しく変化し、
また、火山活動や地下のマグマの移動などによっても変化し、
先の「磁鉄鉱床」も、ある温度を超えると消磁(磁気を失う)
するのです。 >>468 き、消えた?
船体磁気には、建造時からある永久磁気と
地磁気の影響を受ける誘導磁気があり、
どちらも消磁する必要がありますね。
>>469 そうですね。
地磁気の逆転は、百万年単位の話なので、
スケールが全然違いますけど >>467の続き
このような事情があるため、
磁気信管の”感度”は、非常に神経を使う
調整が必要となる。
米磁気魚雷が不調だった原因のひとつとして
挙げられるのは、この地磁気の地域差を
考慮していなかったためと言われています。 >>471の続き
この魚雷の開発拠点は、ロードアイランド州の
ニューポートだった。
東海岸の北の方にあり、緯度は北緯42度。
ニューヨークより更に北、北海道と同じくらい。
その沖の島にあるニューポートは、
海軍大学校を始め、米海軍ゆかりの地であり、
多くの訓練施設があります。 >>472の続き
そのため、この磁気信管は、ニューポートの
地磁気に合わせて調整されており、
太平洋戦争で主戦場となった、中部太平洋や
比島海域、ソロモン海などの低緯度地域では、
その分、地磁気が弱く、磁気信管の感度も鈍くなり、
不発が多発した、ということのようです。 その話を聞いて日本潜水艦の例を思い出した。
ハワイ沖で潜水艦が潜行して待ち受けてたのだが米艦をソナー探知できず頭上を素通りしてた。
日本近海とハワイ周辺では海水の層の構造の違いから音波の伝わり方が違っていたため、
日本近海で探知できる深度で潜ってたらハワイ沖では探知できなかった。 >>474 これは『沈黙の艦隊』では、おなじみのネタですね。
河水中では、水温によって、音速が違ってくるので、
変温層があると、”消えて”しまいます。
>ソナー探知できず
たぶんソナーではなく、聴音だと思います。 >>473の続き
オレンジ・プラン(アメリカの対日戦争計画)を
検討する中で、
地磁気の違いまで検討されなかったのは、
兵器局の手落ちと言えますが、 >>476の続き
これは、ものづくりにおいては
避けては通れないところで、
どれだけFMEA(故障モード影響解析)などで、
懸念点を洗い出したとしても、
実際に作ってみないと、気付かないところ
というのは、どうしても無くせないものなのです。 >>477の続き
まして、魚雷は高価な兵器なので、
ばかすかと射ちまくって、テストするわけにもいかないし、
同情の余地は残されていると思います。
問題は、信管の不良が発覚した後も、
自らの非を認めようとしなかった、
兵器局の姿勢にあると言えるでしょう。 >>478
ミッドウエイの時にレスリー隊のSDBは安全装置を外した瞬間にレスリー少佐機
を含めて数機の爆弾が落ちてしまったので少佐はパールハーバーの軍需部に
悪態を付いたものの気を取り直して機銃掃射をしようと降下を開始した。
ところがその機銃も故障していたのでレスリー少佐は「今度こそ心を籠めて
パールハーバーの軍需部を呪った」と豊田中尉の著書にありましたね。 >>479 ですね。
「こんな使えない投下装置を作ったのは誰だ?」
「ヤマモトに決まってるさ!」
いったい俺は誰と戦っているんだろう・・・
>>480 ミッドウェースレは、定期的に新しいのが
立ちますからなぁ
通説をひととおり出し尽くした後に、どう落ち着くのかな。 >>478の続き
結局、磁気信管の使用は中止され、
従来の触接信管に戻ったものの、
今度は、信管の強度不足による不発問題が発覚し、
米潜水艦の魚雷が、まともに使えるようになったのは、
開戦から2年近くも経った、1943年10月になってからでした。 >>482の続き
この欠陥魚雷のおかげで、どれだけ日本の船が救われたか。
利敵行為以外のなにものでもないですよね。
これまで紹介したとおり、魚雷は精密兵器で、かつ
高価であるがゆえに、十分な数の実証試験を行うことが
出来ない事情はありますが、 >>483の続き
前線からの不具合報告を無視し続けた、兵器局の態度は、
どこぞの大本営を思い起こさせるような、
無責任と言わざるを得ないものです。
とかく日本の軍組織を批評するときに、
”合理的で均整のとれた”米軍組織が引き合いに出されますが、
安易な先入観は、排除すべきかと。 >>484の続き
>>297に戻りまして、潜水艦ノーチラスが、
炎上停止している空母加賀に対して、
3本の魚雷を発射したのにもかかわらず、
戦果が皆無だったのは、
ブロックマン艦長が未熟だったわけではなく、
欠陥魚雷と分かりながら、それを使うしかない
米海軍の”お家の事情”にあったと言えます。 >>485の続き
それはそれで、大きな問題なのですが、
現在の主題は、
フレッチャー/スプルーアンス両少将が、
「日本空母は残り何隻か」
を、どのように情勢判断していたか、です。 >>486の続き
このような視点から、もう一度眺めてみると、
ブロックマン艦長が、
「炎上する日本空母ソウリュウに対して、
魚雷3本を発射し、沈没させた」
との報告は、 >>487の続き
内容は、事実では無かったけれども、
先に実施した米空母攻撃隊の戦果を
裏付けるものであり、
以降の作戦指導に貢献するものと思われます。
実際に、スプルーアンス少将のもとに、
この報告が届いたのかは、分かりませんけど。 >>486
この場合は健在な敵空母は何隻か?が重要なんだから
1隻にとどめをさしたって報告よりも3隻が炎上しているって方がよほど価値あるよね。 >>489 まさに、そこですよ。
潜水艦だけでなく、パイロットの「撃沈報告」なども、
割り引いて考えなければならないですからね。
「敵空母炎上中」の方は、ノーチラスが射程に入る前、
かなり遠距離の段階で報告していますから、
信頼度の高い内容と言えるでしょう。
いずれにせよ、情報源は多い方が、適切な判断に貢献できるかと。 >>488の続き
さて、もうひとつ、ミッドウェーにおける
米潜水艦の活躍と言えば、
タンバーの被発見ですね。
といっても、彼女は何もしてないんですけど。 >>491の続き
結果としては、日本重巡2隻が衝突、
後に1隻が沈没となるのですが、
こちらの衝突事故は、スプルーアンス少将の
情勢判断に、どのような影響を与えたのでしょうか。 >>492の続き
事の発端は、三空母が被弾した後
GF司令部が、ミッドウェー島砲撃を命じたことに始まります。
赤城・加賀・蒼龍の3隻が被弾したのが0730頃、
それを受けて、GF司令部は0920時に無線封止を解除し、
作戦続行の決意を明らかにした。
更に、1010時には、
攻略部隊に対し、水上艦艇をもっての
ミッドウェー島砲撃を命じます。 >>493の続き
近藤長官は、第七戦隊に対し、砲撃命令を下し、
栗田少将が受領したのが1115時のことでした。
この時点では、飛龍が健在ですし、
敵空母2隻を撃破との報告も、この後入ってくるので、
まだ作戦中止を考える段階ではないのでしょう。 巡洋艦がミ島にとどまって基地砲撃しつづけたら
B-17はハワイに飛んで帰るだろうし海兵隊の単発機は無効化できるだろうね。
もちろん空母機からは攻撃受けちゃうけどさ。 >>495 それは、巡洋艦が島に接近することが出来て、
沖合にとどまることが出来て、
砲撃を続けることが出来たならば、
確かにそうでしょうね。 >>494の続き
とはいえ、飛龍は単艦にて、米空母と
対峙しなければなりませんから、
とても、ミッドウェー島の方に手をかける
余裕はありません。
すなわち、味方の航空掩護は期待できない中、
ミッドウェー島に対する砲撃を実行しなければ
ならないのです。 >>497の続き
ミッドウェー島の敵航空兵力が、どの程度健在なのか、
正確には把握できていなかったでしょうから、
少なくとも、巡洋艦数隻を攻撃できるくらいの
敵飛行機が残っていると仮定したならば、
昼間堂々と沖合から砲撃することは、
現実的ではない。 >>498の続き
夜陰に乗じて接近し、夜明け前に
せめて単発機の攻撃圏外には脱出したい。
そう考えると、おのずと、タイムスケジュールは
限定されてしまいますね。 ガダル砲撃の件でも夜間一時間だけでは飛行場の機能を奪うまで行かないんだから
翌朝まで沖にとどまって飛行場にどんどん砲弾を撃ち込めばいいのに。 >>500 ガダルカナルでも夜明けと共に、爆弾を積んだ
SBDがわんさかやってきますぜ >>499の続き
公刊戦史の付図第三によると、
第七戦隊が砲撃命令を受領した1115時、
その艦位はミッドウェー島の西南西、約400浬 >>502の続き
全速35ノットで急いだとしても、ゆうに
11時間はかかる。
11時間後というのは、日付が5日から6日に替わる
真夜中零時になります。
ただし、これは日本時間で、
現地時間では朝の4時頃。
まさに”夜明け前”なので、そこから砲撃を始めていては
とても避退する余裕はありませんね。 >>503の続き
もともとこの砲撃計画は、航空支援の期待できない
単独での作戦としては、無理がある内容でした。
「近藤長官は、この命にもとづき、現在
ミッドウェーに最も近い支援隊に、同島砲撃を命じた。
支援隊の第七戦隊は、全速力でミッドウェーに向かったが、
命令を受けたときの位置が、近藤長官の予想より
かなり遅れていたので、同隊の砲撃は、日の出一時間前
すなわち黎明直前となる予定であった」
(『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』)p444 >>501
だから島から敵機が飛んでこないようにとどまって撃てといってるわけで。
もちろん艦載機からの攻撃はどうしようもないけどさ。 >>504
栗田司令が変な行動やってて近藤長官司令部が把握してた位置と大きくずれてたとかだっけ? 島にとどまれば敵の心胆を寒からしめ敵機が飛んでこない(キリッ 昨日虎ノ門ニュースに田中三也氏(甲飛5期偵察員)が出ていて南太平洋海戦でホーネットを発見したと言っていたが本当だろうか?
自分が調べた限り敵機動部隊を最初に発見したのは翔鶴索敵4号機(操縦沖村、偵察浮田、電信戸沢)なんだが。
それとも浮田機の敵機動部隊発見後に再度同じ敵機動部隊を発見したということなんだろうか?
田中氏を貶めたいというのではなくて事実関係の確認のためご存知の方いらっしゃったら教えていただけるとありがたい。
https://www.youtube.com/watch?v=gkS1tWsJJ5k
南太平洋海戦の話は1:07:20あたりから >>505 えっと・・・夜明けまでとどまって射撃すれば
敵機は飛んで来なくなるんですか?
その確信はどこから?
>>506 確かに変な行動かな。
詳しくは、今日の本編にて。
>>507 まぁ、敵潜の良い標的になるでしょうなぁ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています