南雲忠一中将を再評価するスレ(天)
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
南雲長官はもっと評価されるべき(36代目)
前スレ
[35代]南雲忠一中将を再評価するスレ(江)
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1530542607/
(>>261〜飛龍はどこに居るかの章、>>569〜即時発進考察再びの章)
過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo
戦史検証が中心になるので、雑談は支隊スレへどうぞ
【飛越し着艦】本日の南雲部隊司令部 1AF【離着艦】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1384660511/ >>308の続き
その中で、ハー四二(社内呼称:Aー18)は、
昭和14年から開発された、複列18気筒エンジンで、
一式陸攻などに搭載された火星エンジンの後継にあたる。
このハー四二を初めて搭載したのが、
陸軍の四式重爆撃機「飛龍」で、水平爆撃だけでなく、
急降下爆撃や雷撃も出来るという優秀機。 >>309の続き
三菱の伝統的な思想として、
初期の頃、故障の続発で苦しんだ経験から、
信頼性を重視した設計となっており、
例えば、九六式陸攻に搭載されたのは金星エンジンですが、
あの甚大な被害を出した渡洋爆撃においても、
エンジンの故障は皆無だったと言われます。 >>310の続き
その伝統は、このハー四二にも引き継がれており、
「海軍で銀河の整備にあたっていた西村真船氏によると、
昭和19年にかけて、陸軍の爆撃機が海軍と共同で、
雷撃を行うことになり、訓練に入った。
陸軍機は飛龍、エンジンはハー一〇四※、
海軍は銀河、エンジンは中島の誉
※ハー四二の排気タービン搭載型 >>311の続き
海軍は、二日前からの連続徹夜作業であるが、
陸軍さんは気楽なものである。
機体にカバーをかけっ放しで酒を飲み、騒いでいる。
出発30分前にやって来て、エンジン始動、
点火栓が汚れているのか、パンパンと音を立てても、
平気で回している。
そのうち調子が良くなり、定時には全機飛び立つ。 >>312の続き
我が銀河は、二日の徹夜作業で、やっと8機中7機が
離陸したが、しばらくすると1機がエンジン不調で帰って来た。
まことに情けない限りであった」 (p146)
まさに、軍人の蛮用に耐え得る軍馬、ですな。 三菱の星エンジンと蒼星エンジンは振動も騒音も少なくスムーズに回ったけど
パワーがなかったな。 >>314 なるほど、馬力不足ですか・・・
特に燃料事情が厳しくなった後半戦ではつらいですねぇ >>303の続き
そもそも、どこの国の軍隊でも、一般に
潜水艦乗りというのは、”精鋭部隊”に位置付けられます。
かつて『沈黙の艦隊』という漫画がありましたが、
潜水艦は、その任務の性格上、出撃してから帰投するまで
主に海中で行動するため、外の空気を吸えるのは見張くらい。 >>316の続き
艦長ですら、プライベート空間は無いに等しく、
水兵たちは、魚雷の間に寝起きするなど、
極端に狭く、制約された艦内で過ごさなければならない。
戦闘では、駆逐艦の爆雷攻撃にさらされ、
その息苦しさは、「潜水艦映画に外れ無し」と言われるほど。
精神を病んでしまう者も多いとか。 >>317の続き
もちろん艦体が傷付けば、助かる見込みはなく、
全員揃って海の底・・・
それ故に、乗員には強い精神力と団結心が要求される。
昨年は、航空自衛隊で初めて女性戦闘機パイロットが
誕生し、話題となりましたが、 >>318の続き
これだけあらゆる分野で女性の社会進出が進んでいる今日でさえ、
女性の潜水艦乗りが、未だ存在しないのも、
その環境の特殊性ゆえでしょう・・・
と書こうと思ったら、来年から制度上は、
女性自衛官も配置可能になるらしい
いずれにせよ、”働き方改革”など無縁の世界、
「労基は、労基は何処にありや、全世界は知らんと欲す!」 >>315
長官にマジレスされて困惑w
星→アストロンエンジン
蒼星→シリウスエンジン
ボケを解説することほど虚しいものはない(´・ω・) >>305
全部撃ってしまわなかったのが賢いところだよね。
実物がないと魚雷に欠陥があると訴えても使い方が悪いとみなされてしまうから。 >>320 ははは・・・失礼、三菱自動車の方でしたか。
てっきり、金星や火星の他に蒼星というエンジンがあるのかと
思ってましたよ。てへ
>>321 そうですね。
潜水艦の戦果って、艦長の申告に頼るところが大きかっただろうし >>219の続き
米海軍においても、それは同じだったようで、
「潜水艦の乗員は、志願者の中から厳選されて、
練達熱心な一団となるように性格づけることによって、
その戦闘の伝統の不足を補った」
(『モリソン戦史』第四巻)p78 >>323の続き
更には、昇進が早いことから、すぐに一人前(艦長)になれる
優秀な下士官・兵を指揮することが出来るなど、
独立心旺盛な士官には人気で、
空母航空隊や海兵隊と並んで、
「海軍精鋭部隊」の代表的存在だったようです。 >>324の続き
その”精鋭”であるはずの潜水艦の主力兵装が
欠陥品とあっては、全く看板倒れですよね。
米帝さまが、必要な技術を持っていなかったわけでも
なかろうに、いったいどうして? >>322
英海軍は撃沈の証拠として漂流物や乗員の遺体もしくはその一部の提出を
義務付けていました。 >>326 ありがとうございます。
戦記では、海面に油が浮いて来たかを確かめる場面が
出てきますよね。
潜水艦側も、沈没を偽装するため、わざと油を流したりとか。 >>325の続き
開戦当初の米潜水艦の魚雷は、Mk14
Wiki先生によると、その諸元は、
制式採用:1931年
重量:1490kg
全長:6.25m
直径:21インチ(53cm)
射程:4km(46ノット)/8km(31ノット)
炸薬:トーペックス(292kg)※TNT467kg相当
信管:接触/磁気
エンジン:ウエットヒーター+蒸気タービン
酸化剤:圧縮空気
推進剤:メタノール
誘導方式:ジャイロスコープ >>328の続き
比較対象として、日本海軍の潜水艦で使用されたのが、
九五式魚雷
制式採用:1935年
重量:1665kg
全長:7.15m
直径:21インチ(53cm)
射程:12km(45ノット)/9km(49ノット)
炸薬:九七式爆薬(400kg)※TNT588kg
信管:接触
エンジン:ウエットヒーター+蒸気タービン
酸化剤:純酸素
推進剤:灯油
誘導方式:ジャイロスコープ >わざと油を流したりとか。
その程度では撃沈の証拠として認定されず前記の証拠物を提出させていたのです。 >>330
あくまでも潜水艦側が自艦の沈没を偽装するために油を流すのであって
それが攻撃側の戦果報告において撃沈の証拠として認定されるかどうかということは潜水艦側としてはあずかり知らぬところでしょう >>330 そこが潜水艦映画の面白いところですよ。
狐と狸の化かし合い!
>>331 映画『深く静かに潜航せよ』では、
宿敵である日本駆逐艦アキカゼの爆雷攻撃で
進退きわまったとき、
戦死した乗員の遺体を発射管から射出して
窮地を脱したくらいですから。
やることがえげつない・・・ >>331
それはそうでしょ?
飽くまでも司令部の対潜作戦の戦果判定の規定です。
>>332
実際に米軍は豊後ピートの存在を信じていたのかな?
日本近海の米潜水艦被害の殆どは対潜機雷堰によるものだったけど。
アルバコアはその最期が特設監視艇に目撃されていましたね。 >>329の続き
魚雷と言えば、日本海軍の酸素魚雷が有名ですが、
米海軍の魚雷の欠陥は、もちろん空気魚雷だったことが
原因ではなく、
もっと基礎的な技術的欠陥、
さらには改良を怠った組織的問題でもある。 >>334の続き
「しかし不幸にも、これらの魚雷には深度調定装置
及び起爆装置に重大な欠陥があったが、
このことは、戦争が相当経過するまでの間は、
明瞭にされなかったのである」
(『モリソン戦史』第四巻)p63 >>335の続き
まず深度調定装置の問題について、
魚雷は様々な形態で発射されます。
水上艦なら海上から、
飛行機なら空中から、
潜水艦なら海中から、
発射された後に、設定された深度を航走するように
調整するのが、この深度調定装置。 >>336の続き
先に伊168潜水艦のヨークタウン雷撃を
紹介しましたが、
田辺艦長がヨークタウンに接近しすぎたとき、
いったん距離をとってから発射したのも、
>あまりに近距離で魚雷を発射すると、深度を調定する前に
>目標の艦底を通過してしまうおそれがある。(>>247-248)
それほど、魚雷にとって重要な要素になります。 >>337の続き
では、どうやって魚雷は深度を調整しているのでしょうか。
海面から海底までの深度は、
魚群探知機の要領で、超音波を照射し、
反射してくるまでの時間から知ることが出来る。
逆に海中にある潜水艦や魚雷が、海面までの距離
すなわち深度を知るには、どうすれば良いのか。
答えは、水圧です。 >>338の続き
wikiにある通り、
「水が物体に与える圧力(水圧)p は、物体と水面の間にある水の重量
によるもので、測定点と水面の距離(深度)に比例する」
水の場合は、10メートル深くなるごとに、1気圧増加していく。
海の場合は塩水なので、その密度は塩分濃度に依存し、
その分だけ若干水圧は増えます。 >>339の続き
魚雷には「深度機」と呼ばれる装置が付いていて、
水平舵と連動する構造となっており、
設定深度より水圧が高ければ、深過ぎるということなので、
上げ舵にして調整する。
逆に水圧が低ければ、浅過ぎることになるので、下げ舵
こうやって駛走しながら、徐々に調整し、
設定深度に近づけて行くので、
ある程度の距離が必要になるわけですね。 >>333 きっと信じていたはず(願望)
「艦長、豊後水道へ行くつもりですか?」
「ああ、そこにアキカゼがいるからな」
「豊後ピートに葬式を出してやりましょう!」
ふふふ、戦う前に聞いておこう、
貴官の葬式は何宗で出せばよいのかな? >>240の続き
その深度調定機構に欠陥があった。
具体的には、『モリソン戦史』の指摘するとおり、
「その装置は、魚雷を調定深度より10フィート
(3.048メートル)も深いところを走らせる欠点があった。
このために魚雷は往々にして、目指す目標艦船の
船体から下方に離れ過ぎて、起爆装置の磁気発火装置が
作動しなかった」 (第四巻)p83 >>342の続き
この調定深度というのは、極めて重要で、
例えば、駆逐艦の吃水は、吹雪型で3.2メートルなのに対し、
大和型戦艦ともなると、10メートル以上になります。
また、同じ空母といっても、
龍驤などの小型空母は、5メートル程度(新造時)
大型の翔鶴型は、9メートル近くになる。 >>343の続き
艦種や排水量によっても大きく異なるし、
油槽船などのように、同じ船でも
満載時と空荷時では、当然違ってきますよね。
潜水艦の艦長は、目標を正確に観察し、
適切な魚雷の深度を設定しなければならない。 >>344の続き
ところが、せっかく決めた深度よりも
3メートルも深く潜ってしまっては、
艦底を通過してしまうことにつながる。
これでは、決死の思いで、敵に肉薄した苦労も
報われないというものです。 >>345の続き
米潜水艦の艦長たちも、この欠陥については気付いており、
中央に速やかな対策を要求していましたが、
当のMk14魚雷を開発・製造した米海軍兵器局は、
全くとりあわず、「訓練不足」や「発射時の設定が甘い」などと、
用兵側の責任として、一蹴していました。 >>346の続き
この間も、太平洋の各地で、”魚雷と乗員の無駄遣い”は
続いていく。
ここでチャールズ・ロックウッド少将の登場になります。
彼は開戦時は、駐英武官としてロンドンに赴任していましたが、
1942年5月に少将に昇進し、南西太平洋方面の潜水艦部隊
指揮官として、オーストラリアに着任した。 >>347の続き
この「南西太平洋方面」というのは、豪州、ニューギニア、
ソロモン諸島の西半分※を含む一帯で、
※東経159度以西、ガダルカナル島は含まない。
陸軍のマッカーサー大将が管轄しており、
海上部隊であっても、ニミッツの直接の指揮下にはなく、
珊瑚海海戦以降、指揮権をめぐって、ずっと対立の火種と
なっていたところですね。 >>348の続き
ロックウッド少将は、着任してからMK14魚雷の欠陥に関する
報告を受け、早速、兵器局へ対策を要求しましたが、
先に記した通り、一向に取り合ってもらえなかった。
業を煮やした彼は、自ら”実験”を行います。 >>349の続き
「彼は地元の漁師から投網を買い求めて海中に張り、
起爆装置を解除した魚雷を撃ち込んで潜航深度を計測。
最終的に魚雷は設定深度より10フィート(およそ3メートル)
ほど深くを走っていることが確認された」
太平洋戦争の米潜魚雷は不具合だらけ?
https://stonewashersjournal.com/2015/03/24/ustorpedoes/ >>350の続き
そして実験結果を提出しましたが、なんと兵器局はこれを無視!
「魚雷の取り扱い方が悪い」と従来の主張を繰り返した。
全く話にならないお粗末さですが、
ロックウッド少将は、更に実験を重ねて、再現性を確認し、
粘り強く交渉を続けた結果、
ようやく兵器局に、魚雷の設計ミスと、
開発時の試験が不十分であったことを認めさせたのです。 >>351の続き
そもそも、このような深度調定の狂いが発生する
原因は何だったのか。
「原因は魚雷の設計そのものにあった。
魚雷の深度調節機構の配置がまず問題で、
魚雷が水平かどうかチェックするためのその機構が
魚雷の軸に対して完全に平行に配置されるべきところ、
スペースの問題で少し斜めに配置されていた」 まあアホ南雲の艦隊を屠るのに、アメリカ様は欠陥魚雷さえ使う必要は無かったんだけどね
ミッドウェー海域から最大船速で離脱しようとする最上三隅艦隊
それを発見したアメリカ潜水艦タンバー様だが、どう足掻いても追いつけるわけが無い
一計を案じたタンバー様はわざと急速浮上する
潜水艦が敵前で浮上するのは魚雷発射して攻撃する時しかない
それを見張りから伝えられた三隅艦長はパニックになってしまい、慌てて旋回する
そこへ突っ込む最上、衝突した瞬間二隻の重巡は海面から浮き上がったとも伝えられている
凄まじいまでの衝撃に床に叩きつけられ、首や背骨をへし折った乗員が多数いたとも
こうして一発も魚雷を発射せずに二隻の重巡洋艦を屠った米潜水艦タンバー様
なんと智者であることか
この記録は21世紀になっても破られることは無いであろう >>352の続き
この文章だけでは、詳細は不明ですが、
深度調整機構というより、魚雷をまっすぐに進ませるための
ジャイロの問題かもしれません。
Mk14魚雷の欠陥は、深度調定装置だけではなく、
ジャイロにも問題があったようで、発射した魚雷がターンして、
自艦に命中したという笑い話?まで残っているほどですから。 >>354
タングとタリビーの自爆は魚雷の改良が実施された後なのに? >>355 これは失礼しました。
><031>三菱発動機小史について
両艦の名前しか見ていませんでしたが、
どちらも”自爆”したのは、1944年になってからなんですね。
お詫びして訂正をば >>353 はっはっはっ、三隈と最上は、米潜水艦を
発見したから転舵したのではなくて、
旗艦から変針信号を受け取ったからですよ。
殿艦だった最上は、前続艦との距離をとりながら
転舵角を調整しつつ航行していたのですが、
実は前続艦と思っていたのは三隈ではなく、
先頭艦の旗艦熊野であり、全くの死角になっていた
右舷側から三隈が突っ込んできて衝突・・・という流れです。
なにしろ夜間航行中の話ですから、混乱も仕方あるまい。
それはさておき、書き込みありがとうございます。
そろそろ連投規制が心配になってきたところだったので。 >>354の続き
Mk14魚雷の構造は、資料を持たないのですが、
参考までに、九一式航空魚雷について
(『航空魚雷ノート』)p121 [九一式航空魚雷改三]
起爆装置 清水室 深度機 縦舵機
↓ ↓ ↓ ↓ △
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ ┃ ┃┃┃ ■┃ ┃ ■ ┗
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
↑ ↑ ↑ ↑ ▽
炸薬 気室 燃料室 機関室 >>359の続き
手抜きでスマソ
左側が頭部、右側が尾部、
▽△が舵、┗がスクリュー・・・のつもり >>352
相当昔になんかの番組で見たけど91式航空魚雷には実物のジャイロが入っていたんだとな。
当時の各国の魚雷も同じようなものかな? >>361 九一式の場合、空中での雷道安定にも使われています。>ジャイロ
他国の魚雷の資料があれば、読んでみたいですねぇ >>360の続き
九一式航空魚雷(改二)の炸薬量は204kg
また酸素魚雷ではないので、前部の気室に
150気圧以上の高圧で、空気が充填されている。
その後方、魚雷の全長からみると中央付近に
「前部浮室」があり、
清水室、燃料室、深度機が設置されている。 >>363の続き
「深度機は、水圧を両して、魚雷が一定の水深
(調定深度)を保つよう横舵(水平舵)を操作する」
(『航空魚雷ノート』)p120
この深度機の精度が、鍵を握っているわけですね。 >>364の続き
ちなみに、深度機については、
「補助発條(ばね)、これは深度板を一杯に押し上げ、
仰角25度傾けたるとき、揺錘(おもり)が中心となるように
調整すること」(p117)
Mk14魚雷は、このような調定機構に問題があったため、
馳走深度が不安定になったのかもしれません。 米軍53cm魚雷の不発対策にはアインシュタインも参加していたな。
魚雷の信管は磁気信管と触発信管の二種類を備えていたが目標に対して
直角に近い角度ほど不発率が高かったらしい。 >>366 ありがとうございます。
まさかこんなところまで>アインシュタイン
信管の件は、日本の魚雷でも問題になりましたね。
こちらはむしろ早漏(ry・・・もとい、早発の方でしたが。 魚雷の起爆不良問題は初期のドイツ海軍(Uボート)でも大問題になった。
むしろ問題になった事の無い国があったのかと。
(日本は寧ろマシな方だったような気が) 魚雷に関してはどの国も苦労していたようだが
開戦当初のアメリカの魚雷のポンコツぶりは知れば知るほど意外に感じてしまう
確かに魚雷大好きな日本に比べれば熱心じゃないのは仕方ないけど、アメリカの国力ならもっとましなもの作れたはずなのに >>368
第三次ソロモン海戦で早発した魚雷、スラバヤ沖海戦で問題になって対策したはずが
それでも早発したのが問題視されたよな。
敵艦に命中したとされてる魚雷(実際は誤認)以外でも早発が確認されたで。 >>369
世界恐慌で海軍予算が削減されてた時期に実射テストしなかったんだっけ? >>368 そうでしたか。>Uボートでも
そもそも魚雷というのは、精密兵器なんですねぇ
>>369 そこが、今回の結論的なものと考えています。
レーダーやらVT信管やら排気タービンエンジンやら造れた
あの米帝様が、どうして魚雷くらいまともに造れないの?
と思っちゃうんですよね。
>>370 第三次ソロモン海戦は惜しかったですよね。
愛宕〜!!
>>371 そうでうね。実射テストが不足していたためと言われています。 >>365の続き
もうひとつは、重心の問題です。
「さらに弾頭の爆薬量を最初の設計から増やして
いったことで重心がずれてしまい、それも深度の
狂いに拍車をかけた」 >>373の続き
炸薬量が設計時より多くなって、重心が前に移動し、
自然に沈降しながら馳走するようになったようです。
つまり舵を水平にしても、魚雷がだんだん沈んでいくので、
駛走中に、こまめに上げ舵にして調整しなければならず、
魚雷の軌道が不安定になります。 >>374の続き
この重心というのは、非常に重要で、
同じく三次元空間を移動する飛行機も、
旅客機などでは、離陸前に綿密に重心計算を行い、
場合によっては、乗客に座席の移動を依頼することもあるとか。 >>375の続き
予科練ものの戦記では定番ですが、
最初は教官から、
「操縦方法が分からなくなったら、操縦桿から手を離せ」
と教えられます。 >>376の続き
「教員に気付かれないように、そっと手足を離した。
なんと機は、ひとりで水平直線飛行をやっているではないか。
きわめて安定性の良い初練(三式初歩練習機)などは、
操縦が困難になった場合、むしろ手足をはなした方が
うまく飛ぶことに気づいた」
(『サムライ零戦隊』島川正明/著)p57
海中で三次元航行する魚雷もまた、同様のことが言えます。 P-40のパイロットはトリムタブの奴隷と揶揄されていた。
現代日本ではスマホの奴隷が多く見られるけどw 結局、兵器は実戦で使ってみないと本当の性能は分からない、ということだよな。
日本製の武器を多く使っている自衛隊は、実戦で役に立つのかね? >>380
動翼に付いている小さな動翼(タブ)のこと
動翼を動かすと空気の流れでそれを戻そうとするのをタブを操作して緩和し操縦
しやすくする。 要するにまっすぐ飛ばないから頻繁にトリムタブを操作してやる必要があるってことかな? >>378 ははは・・・パイロットはお気の毒ですな。
>>379 特に魚雷は、日米共通して”高価な”兵器ですから、
そうそうテストも出来るもんじゃないしね。
>>380 トリムタブとは、飛行機で言うと、
方向舵の先端の一部分のことで、舵とは別個に動かすことができる。 >>383
長官この場合のトリムタブはエレベータのことです。 [トリムタブ]
垂直尾翼
┏━┳━━┓
┃ ┃ ┃←方向舵(ラダー))
┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃
━━━━━━━┛ ┃ ┏┫
┃ ┃┃←トリムタブ
┃ ┗┫
┃ ┃
━━━━━━━━━━┻━━┛ >>384 ありがとうございます。
まず、言葉の定義から言うと、トリムタブとは
方向舵に限定されるものではなく、
三舵、すなわちエルロン(補助翼)、ラダー(方向舵)、
エレベータ(昇降舵)のすべてについています。
今回はP-40の話なので、
>P-40は横滑りをおこす傾向あり、特に高速域ではフットバーを踏み続けている程に直進安定性が悪い
>「P-40のパイロットはトリムタブの奴隷」などとも言われた
>尾翼配置のおかげで射撃時の座りの良い中島製戦闘機とは対称的である
(一式戦闘機隼を語りまくるスレ>>795)
を参考にしまして、方向舵を例に挙げた次第です。 というわけで、話を戻しまして、
>>385は飛行機の尾部を真横から見た図です。
たいていの戦闘機は運動性を良くするために、
垂直尾翼の後ろ半分が方向舵となっていて、
操縦席の右フットバーを踏めば、舵は右に傾き、
左フットバーを踏めば、舵は左に傾きます。 >>387の続き
通常空戦時以外の巡航状態ではまっすぐ飛びますから、
どちらのフットバーも踏まず、方向舵は中立状態ですが、
機体にはそれぞれクセがあるため、微妙にどちらかに
傾いてしまう。
そうなると搭乗員は、巡航中も直進状態を維持するために、
随時”当て舵”をしてやらねばならず、大きな負担となります。 >>388の続き
車で言うと、ハンドルを切らずにまっすぐに保持しているのに、
ひとりでに曲がっていくようなもの。
そこでトリムタブの出番。
方向舵の一部に、長方形状に切り欠きが入っていて、
例えば、舵を中立にしても、機体が右に傾くクセがあるときは、
このトリムタブを少しだけ左に傾けてやります。 >>398の続き
そうすると、お互いの力が打ち消し合って、機体は直進状態を
維持することができるというわけです。
P-40が「トリムタブの奴隷」と言われるのは、
特に直進安定性が悪いので、トリムタブをフル活用しないと
まともに飛行できないと言う皮肉ですね。→>>386 >>386
なるほど私もF2A(常に操縦桿を引き気味としないと水平飛行できない)と混同
しておりました。 >>390
そんな機体で空戦を行なっていたP-40パイロットは大したものです。 >>390の続き
手元に大戦機のプラモデルがあれば、
尾翼の部分を見てください。
>>385の位置に、あるはずです。
もちろん1/48スケール程度では、
動かないですけどね >>391 やれやれ、敵さんの飛行機は欠陥機ばかりだな!
>>392 なるほど、それは言えるかも・・・てな >>377の続き
三次元空間である海中を走る魚雷もまた、
重心位置が重要であることは、言うまでもありません。
『航空魚雷ノート』には、そのものズバリ
「魚雷頭部の重心の取り方」という章があり、
「魚雷は円形断面の細長い形をしていて、
空中・水中を運動するため、重心を正しく定めておかないと、
計画通りの動きをしない」(p268) >>394
そんなこと言ったら、P-51Dは胴体燃料タンクに燃料がある状態で空中戦やると
危険なのではなかったっけ?
最初はなかった場所にタンクを増設したからな。 >>395の続き
詳細は省略しますが、工場での製造時に
二箇所に鉛を付けて、重心を調整しているようです。
魚雷の軸方向と、外周方向に、
それぞれバランスを取り、
また、頭部の炸薬部単体でいったん調整した後、
さらに完成してから、全体でも再度取るとか。 >>397の続き
この深度調定については、日本海軍は魚雷だけでなく、
潜水艦本体にも優れた装置を保有しており、
その名は、「自動懸吊装置」 >>398の続き
通常、潜水艦は艦内タンクの注排水により、
重力と浮力のつり合いを取って、一定の深度を維持している。
しかし、海中は変温層や潮流の関係で、必ずしも一様ではなく、
場所によって海水の状態大きく変化するので、
深度を一定に保つのは、それほど簡単なことではない。 >>399の続き
そこで航行中は、水平舵を操作しながら、調整している。
問題は海中で停止しているときです。
この場合、舵は利かないので、タンクの注排水による
つり合いに頼るしかないが、微妙な調整が必要とされ、
非常に神経を使う作業となります。 >>400の続き
この課題を解決したのが、自動懸吊装置で、
機関を停止していても、注水用と排水用のそれぞれの
タンクが、艦外の水圧を感知して、自動的に調整し、
深度を維持する仕組み。 <<401の続き
しかも、注排水ポンプを作動させることなく、
設定深度と実際の深度との水圧差を検知して
弁を開閉させて調整するというすぐれもの。
具体的には調定深度と2メートル以上の乖離が生じると、
自動的に作動し、復帰後に停止する仕組みで、
乗員が何か操作する必要はありません。 ??402の続き
特に潜水艦は、静粛性を重視され、機関を停止して、
無音で待機する場面も多いですから、
この自動懸吊装置のおかげで、敵駆逐艦の爆雷攻撃に対する
抗堪性が向上したとも言われています。
後にUボート先進国である友邦ドイツにも技術供与された
ようですから、その完成度の高さが分かりますね。 >>403の続き
この画期的な装置を考案したのが、
友永英夫造船少佐(当時)で、
もともとは、東大工学部の船舶工学科を卒業した後、
造船士官として、潜水艦の設計に携わっていた。
その中で、昭和15年にこの自動懸吊装置を考案し、
その他にも「重油漏洩防止装置」を開発。
これは、燃料タンクが損傷した場合でも、流出を防ぐもので、
敵駆逐艦の爆雷攻撃を受けた際など、燃料の流出により、
自艦の位置が知られる危険を回避するものだった。 >>404の続き
wikiにもありますが、潜水艦の艦長の中には、
「自分が生き延びることが出来たのは、自動懸吊装置のおかげ」
「友永さんの発明に助けられた艦長は、どれだけいるか
分からない」
などなど、絶讃されていますね。 >>405の続き
酸素魚雷を開発した大八木静雄技師といい、
その国の得意とする分野には、
自然と優秀な技術者が集まってくるものなのかもしれません。 >>406の続き
米魚雷の欠陥は、深度調定問題だけではない。
>及び起爆装置に重大な欠陥があったが、(>>335)
モリソン博士が指摘する、起爆装置の話です。 >>407の続き
これは信管の不良が原因となって、
せっかく魚雷が目標に命中しても不発に終わる
もしくは目標に命中する前に勝手に爆発してしまう
という、これまた大問題でした。 >>408の続き
有名どころでは、「第三図南丸串刺し事件」
1943年7月、米潜水艦ティノサが
トラック沖で日本軍の油槽船第三図南丸を発見。
15本もの魚雷を発射し、13発が命中したものの、
なんとそのうち11本が不発という驚くべき結果でした。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています