今日は丸山九段が勝って叡王戦準決勝への進出を決めた
50歳で20代棋士と遜色ない活躍ができるのは丸山が名人だった頃より棋士のレベルが落ちている証拠だろう
丸山の得意戦法と流行戦法が一致していることも幸いしているだろうが、羽生世代が30歳前後だったときより今の30歳前後の棋士のレベルが落ちているのは間違いない
したがって、後の時代のほうが棋士の底上げがなされているという説は間違っている
藤井二冠のレベルがピカ一なだけで、藤井二冠に2割も勝てない棋士が昔の棋士よりレベルアップしているはずがない

今の時代より羽生世代が30歳前後だった時代のほうがレベルが高かったわけではない
羽生世代の上は38歳の谷川だけで、渡辺はまだプロになっていなかった
しかし、米長が30歳の時代は確実に今より棋士のレベルが高かった
(大山50歳、二上41歳、有吉38歳、内藤34歳、加藤33歳、板谷進33歳、大内32歳、森けい二27歳、勝浦27歳、中原26歳、森安24歳)

今の時代はソフトの影響で流行戦法のレベルが上がったのは間違いないが、棋士の面々のレベル(素質)が上がったと錯覚すべきではない