藤井二冠の通算勝率の0.840をもってしてもまだ史上最高棋士とは認めがたいのはA級で藤井二冠以上の最高勝率の記録をもっている棋士が二人いるからにほかならない

さて、藤井が全8冠を獲得するには何度かトライする必要があるだろうが、いざ獲得したならば防衛を継続することは物理的に不可能なことではない
全8タイトルを防衛するために必要な勝利数は28勝である
勝率0.85で行けるなら対局数は33局で済む
これに一般棋戦の対局数を最大に見積もると16局、合わせて49局である
年間49局で41~42勝ペースなら日程的に十分であろう
その条件が勝率0.85なのはいうまでもない
つまり、年間勝率0.85でないと全タイトルを制覇するのは日程的に困難になる
大山も羽生もそうした勝率だったから全タイトルを制覇できたわけだ
今の藤井なら全タイトル戦に出ての最高勝率という記録を更新する期待もかかっていることになる