強くなるためには学習して記憶する定跡を増やすか地力で読む力を鍛えるかの二通りしかない
時間は有限なのでそのバランスをどうするかがプロ棋士に課せられた宿命のようなものになっている
鍛えがいのない頭なら定跡を覚えることにせいを出すしかないがそれでは絶対に一番にはなれない


「将棋の技術には専売特許というものがなく、プロはだれでも、よいものはすぐに採り入れて活用する。これは当然のことであり、そうした努力によって技術が進歩していく。
しかし、技術がすべてと錯覚してはならない。
若い棋士は、歳月を経てもびくともしない底力を身に付けることを考えねばならない。10年先、20年先の自分を見て鍛えるべきである」
1983年 大山康晴