藤井二冠の相掛かり戦法への対応力が素晴らしい
先手で相掛かり戦法を採用した初号局は今年の2月の竜王戦の対広瀬戦だった
そのあと、順位戦で中村太地と叡王戦で広瀬と計3局しかないがいずれも勝っている

最新流行形をいとも簡単に自家薬籠中のものにできてしまうのは藤井二冠の棋力が並外れて高いからである
このようなわけで棋力が高ければ高度な最新形も自分の得意戦法にしてしまうことができる

「技術で棋力が決まる」と逆に理解しているとしたら見当違いも甚だしい
棋力があるから技術を生かせるのだ

「将棋の技術には専売特許というものがなく、プロはだれでも、よいものはすぐに採り入れて活用する」(大山)
まして、昔の天才と言えば升田大山である
並みのプロ棋士以上に理解力も対応力もあるわけだから現代戦法についていけないということは考えられない