ヘッセは内的描写と美しい自然の描写が優れているので、
日本で言えば三島由紀夫が描写能力と言う点ではそれに近いと思う。
ただ日本とドイツという国があまりにも違いすぎるのと、
女大好きなヘッセと仮面の告白を書いてしまう三島では女性観が違いすぎる。
川端さんは女性との距離があまりにも遠い感じ。

そうなると結果は日本でヘッセみたいな作家はいないということになるね。

宮本輝の書いた蛍川と泥の河はやや近いかもしれないが、
宮本さんはそれ以降の作品があまりにもダメすぎると思う。
あと堀辰雄の風たちぬともいいかもしれない。