TBCN
襤褸は着ててもロックンロール
2013-04-02
a day in the life of mercy snow

ミステリ作家の殊能将之氏が亡くなられたということで、旧作を再読しつつ、現在は失われた公式
サイト「a day in the life of mercy snow」の記述を振り返っている。

ちなみに、2000年から2010年にかけて執筆された「memo」欄の残存箇所のテクストをコピペして
保存していったら、総計してだいたい200万字だった。もし全体が残っていたら推定するに240万
字近く、原稿用紙に換算して約6000枚はくだらないだろう。
6000枚がどのくらいの数字かといえば、中里介山『大菩薩峠』1万5000枚、プルースト『失われた
時を求めて』邦訳1万枚、大西巨人『神聖喜劇』4700枚、古川日出男『聖家族』2000枚、……とい
うふうに並べると、わかりやすいだろうか。
枚数としてはおそらく武田百合子の全作品は優に超え、「岩波全集版で3000ページ以上」という触
れ込みの40年以上にわたって書かれた永井荷風『断腸亭日乗』にもそれほど劣らないのではないか
と思う。