光文社古典新訳文庫17
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次回は、1月28日(金)18:30〜『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』訳者:浦雅春さんを迎えて 今月の新刊 ゲーテ『イタリア紀行』上下二冊刊行
以後の続刊予定
2022年1月12日『法王庁の抜け穴』ジッド/三ツ堀広一郎訳
2022年2月『人間のしがらみ(上・下)』モーム/河合祥一郎訳
刊行時期未発表 『スッタニパータ ブッダの言葉』/今枝由郎訳 野崎歓『赤と黒』
「尊敬に浴する(上14)」(「浴する」のは「恩恵」)
「壁を建立させた(上17)」(「建立」するのは「寺院・堂塔」)
「幸機(上17)」(普通「好機」と書き、そうなっている箇所もある)
「頭をたてに振らない(上36)」(「振る」のは「首」、「首」となっている箇所もある)
「おっしゃるとおりに従います(上61)」(「おっしゃるとおりにします」か「おっしゃることに従います」かどちらか)
「すでにして(上62他多数)」(「すでに」の意味で使っているようだが、「すでにして」と「すでに」は違う)
「恋愛は小説の息子である(上79)」(冨永訳「恋愛は小説の申し子なのである」)
「微にいり細にいり(上171)」)(「微にいり細を穿って」か「微に入り細にわたり」か)
「心の底を割って話す(上180)」(「腹を割って」が正しく、そうなっている箇所もある)
「馥郁たる匂い(上211)」(「馥郁たる」は「香」)
「天罰が当たった(上220)」(天罰は「下る」であり、そうなっている箇所もある)
「険のある声(上430)」(「険」は顔つき・目つきに使う)
「犬たちは(・・・・・)叫び始めた(上448)」(「犬」は「啼く」か「吠える」)
「自由主義者らしさをにじませながら(下38)」(「人柄が滲み出る」とは言うが)
「金を操ってきた(下67)」(「金」は「動かす」)
「考えは(・・・・・・)破られた(下154)」(「夢を破る」とは言うが)
「口も聞かなかった(下177)」(「口」は「利かない」)
「眼中に入れない(下140)」(「眼中にない」とは言うが)
「あてずっぽうに歩きまわった(下206)」(「あてずっぽうに答える」とは言うが)
「凡々たる人生(下207)」(「平々凡々」とは言うが)
「根掘り葉掘り話して(下265)」(「根掘り葉掘り」は「尋ねる」・「聞く」場合に使う)
「あなたの胸の中で鼓動している心臓の気高さ(下495)」(「気高い」のは「心」)
「復讐ぶかくもない(下578)」(「嫉妬深い」とは言うが) 光文社文芸編集部・駒井稔編集長の「『赤と黒』につきましては、読者からの反応はほとんどすべてが好意的ですし、読みやすく瑞々しい新訳でスタンダールの魅力がわかったという喜びの声だけが届いております。
当編集部としましては些末な誤訳論争に与(くみ)する気はまったくありません。もし野崎先生の訳に異論がおありなら、ご自分で新訳をなさったらいかがかというのが、正直な気持ちです」
839吾輩は名無しである2021/10/08(金) 07:26:57.41ID:sa6Fbu/k
日本スタンダール研究会
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ここの18号で読める
誤訳は数百か所、日本語は間違いだらけとのこと けれど不思議だなあ。駒井の著作の『いま、息をしている言葉で。』には裏話がたくさん載ってるけど、赤と黒の話もある
それによると光文社の校閲はすごい、ここまでやるのか、と翻訳者からたびたび声があがるとか、
赤と黒も、翻訳の野崎は、原稿の段階から最終チェックまで実に丁寧に対応したと書いてあるし
駒井は夏休み旅行にでかけた野崎の宿泊先まで校正刷りを送って返事してもらったと書いてある
駒井の手前味噌ということもあろうからすべて言葉通りには受け取れないが、>>6の一覧も本当なのかね こんなちょっとした中学生でも気づくような間違いを
しかも校正もあってするのか謎でしかない 昔、辞書を出版するときに先行出版辞書の語彙、言い回しを替えて使って安上がりに仕上げるというのがあったらしい。
光文社の「赤と黒」の件はそれをしたためにかえって薮蛇になったんじゃないのかと疑いたくなるような酷い日本語だな。 漢和辞典を引くと、「建立」は、読みが2通りあって
漢音で、「ケンリツ」と読めば、普通に「建てる」という意味
呉音で、「コンリュウ」と読めば、寺院、仏塔などを建てる意味になる
これは、仏教系の用語は、呉音のためである 新潮か岩波、ちくまで間に合うだろ
カッパなんか買わない >>13
じゃあ良いんじゃん
建立建立ディスってるやつ😭 ケンリュウだったとしても、普段息をしてる言葉に出てこないよね。壁を作ったとか建てたでいいんじゃないか。 光文社赤と黒を読んだけど、訳語の乱れは後半の方がすごいんだよな
作家もだけど執筆後半になると疲れてくるのか雑というか乱れる
作品だと
チャタレイ夫人の恋人を読んだときもそう思ったし、村上春樹の騎士団長殺しを読んだ時も体力低下を感じた
サッカー試合の後半じゃないがミスが目立つ こんな感じか
もともと中国や日本では、「建立」(こんりゅう)を、普通に「建てる」という意味で使用していた
↓
延暦12年(793年)、桓武天皇が漢音を正規の字音と定める勅令を発布
↓
仏教勢力は、これに従わずそれ以前の字音(呉音)を使い続け、「建立」(こんりゅう)は仏教建築に限定されるようになる
↓
一方、漢音の「建立」(けんりつ)は、あまり普及せず、「建設」や「建築」の方が使用される 個人的にはエンタメ・大衆系のものを出す出版社というイメージ
正統な意味合いの学術系・芸術系(古典・文芸含む)を扱う会社とは元々の生息域が違うというか
そんな専門外の人間が専門外ならではの違う切り口で古典に挑戦してみました風な
音楽でいうなら職業作曲家じゃなくてDJ・リミキサー・トラックメイカーの作品を売っている様な感じ
だから今までにないスタンスの新しい視点での売り方も出来るんだろうけど
キチンとしたものを求めるならこの出版社のは後回しでいいかもしれない ピランデッロやバルバラやマンディアルグ、コルタサル、ルゴーネス、マシャード・ジ・アジスらを文庫で読めるのはすばらしいことだと思うけどね 新潮の現代国語辞典だと、建立は、建てること特に寺院・堂塔を造り
建てること、と記載してある。寺院等には限定されてない。
用例として漱石の文が載っている。
不同不二の乾坤を建立し得る〜 乾坤とは天と地のこと。 法王庁の抜け穴 (光文社古典新訳文庫)
ジッド (著)、三ツ堀 広一郎 (訳)
税込:1,364円
ISBN:978-4-334-75456-3
2022年1月12日発売予定 高遠先生はプルーストへの扉というフランスの研究者が書いたガイドを翻訳して白水社から出すようだけど、そういうのを翻訳する前に本編の翻訳に取り組んでもらえませんかね イタリア紀行、訳文はさすがの出来
絵画とか名所の図版がもっとあれば良かったけど
その辺は集英社新書のビジュアル版で補完 一巻巻末の
プルーストとの運命感じちゃったらしい
魂の咆哮がもはや懐かしい >>29
もう出てるでしょ。それよりツイッターによると、ご病気なのだから仕方ないのでは?確かに読書ガイドの意気込みは凄かったけど、長丁場だから何があるか分からない。その点、岩波は僥倖だった。 大きな書店にいったら中江兆民があって驚いた。ちょっと読んでみたくなった 人間のしがらみ(上) (光文社古典新訳文庫)
モーム (著), 河合 祥一郎 (訳)
税込:1,430円
978-4-334-75457-0
人間のしがらみ(下) (光文社古典新訳文庫)
モーム (著), 河合 祥一郎 (訳)
税込:1,430円
978-4-334-75458-7
各2022年2月15日発売予定 スッタニパータまだ予約出来ないのか…>大手書店サイト >>38
まだ発売月が公式で発表されてないから。今月分が発売されてしばらくしないと検索で出てこないと思う 本日発売日あげ
ジッド著『法王庁の抜け穴』 訳:三ツ堀 広一郎 1,364円(税込) 『都会と犬ども』改題か
訳者が個性を出してくるのは好きじゃない 本邦初訳をした訳者の功績は大きいから、その訳題をのちの訳者は尊重すべきだ ラテンアメリカ分野の本が増えるのは嬉しい。ルゴーネス、コルタサルもよかったし 邦題が違うと検索にひっかかりにくいというのはある
あと『クレーヴの奥方』『法王庁の抜け穴』みたく新たな題が思い浮かびにくいというパターンも
まあでも寺尾さんなら間違いはないだろうし買うわ 邦題の付け方にもやっぱり意味があると思うんだ。これまでの題に対して新たな提案だったり異議申し立てだったり
訳によって題が変わるのは当然と言えば当然ではないかな 原題が変わることはないんだから
あくまでArrangementを愉しみたい後塵の遊び。他人の原作で創意工夫するんだから、たのしいダロ 日本人同士が海外文学を論じるとき、訳題が複数あると紛らわしい
自分が読んだタイトルしか知らない人もいるから
タイトルはすべからく統一すべきだ それを言えばすべて原題のまま発売するべきだし翻訳ではなく原文を読むべきということになってしまうよ
外国語と日本語は違うことと、翻訳は逐語訳と違うことを理解するべきでは 研究対象として論じることに重心を置くなら、クラシック音楽みたいにBWV 988みたいに整理しておく方が合理的だよ
古典小説をあえて新訳する意義は若い読者の獲得だ。文学研究者のためではない 新訳は歓迎する
ただタイトルを新訳者は変えるなと言っているんだよ リョサ(ジョサ)なら変えてもいい
サン・テグジュペリの『星の王子さま』を原題の『ちいさな王子』とした翻訳があったけどそういうのはカッコがきで旧名も併記して欲しい
『ペーター・カーメンツィント』みたく旧訳が『郷愁』『青春彷徨』と題が別れてるパターンが一番厄介かも知れん 邦題の違いなんてそれほど真剣に語り合うことなのか
オースティンのPersuasionは岩波で説きふせられて、他は説得が一般的でこんなのは昔からいくらでもある。いろんなのがあるのがいいんじゃないか お前らがうるさいから公式のインスタで原題について言及してるぞ
「有名な旧訳のある古典新訳のタイトルをどうするかという問題はとても難しいのです」 改題が好きじゃないなら買って読まなければいいだけ。 変な邦題は、新訳のときどんどん変えて欲しい。題名含めての新訳だと思う。『女の一生』なんて、『ある人生』で充分じゃないか。 原題の方がいいとは限らない
これはその人の感性の問題だが、
モーパッサン『女の一生』やゾラ『制作』は邦訳タイトルがいいと思う
ハムスン『飢え』も将来『空腹』なんてタイトルで新訳が出ないことを願う >>60
題名は作者が心血注いで決めたもの。それが一番だし、一読者が原題がいいとは限らない、などと言うべきものではない。 >>63
「言うべきものではない」と雑魚のお前が俺に言うべきでもない 『ちいさな王子』この原題はダサいから日本では定着しない
カフカ『訴訟』も原題だが、『審判』という従来の邦訳タイトルの方が壮大でよろしい ちいさな王子は素敵な題名だと思うよ俺は
原作者の心意をバカにしちゃいかんよ >>66
カフカの訴訟は審判だったのか。知らなかった。なるほど、たしかに定着した題名と異なる時は編集が危惧した通りあの作品と同じだと気づかれないことがあるね
でも新訳の時に新しい訳題をつけるのは悪いことではないからいいと思う すみません
But Cross was not be be fooled
この文章の意味が分かる人いませんか?
Crossは人物名です。
be be と繰り返す意味がわかりません 創刊15周年記念フェアから一冊くらい買おうと思ってチェーホフのワーニャ伯父さん、三人姉妹にした
ワーニャ伯父さんは泣ける。これは若いときに読んでも全然ぴんとこないだろう。おっさんの胸に刺さるわ
三人姉妹はソリューヌイがだいっ嫌いだ 私はバルリョサの『都会と犬ども』の新訳を買おうかとかんがえている。いい訳か、読むか読まないかではなくて、お布施みたいなもんだね。 【Zoom配信】紀伊國屋書店Kinoppy&光文社古典新訳文庫読書会#75 時代を超えて愛されるチェーホフのお芝居の魅力 講師:浦雅春さんを迎えて
2022年1月28日(金)18:30〜
視聴希望者は事前申込が必要です。光文社古典新訳文庫の公式サイトから案内を見てください(無料)。
紀伊國屋書店の電子書籍サービスKinoppyにおいて、1月30日までチェーホフ『ワーニャ伯父さん/三人姉妹』を税込500円で販売します。 次回読書会は2月24日(木)18:30〜
『ラ・ボエーム』訳者・辻村栄樹さんを迎えて ラ・ボエーム読んでないわ。古典新訳文庫のは本邦初の全訳なんだっけ プラトンの国家
アリストファネスの雲
ここらへんよく引用されるから読みやすい新訳が出てくれると嬉しいなぁ >>77
プラトンの国家については賛成
文庫の流通で岩波だけって印象が強いから レーニンの帝国主義論を読んだ!
ものすごい勢いで金融資本というものを敵視してるのが伝わってきた 資本論第一部草稿ってのが出てるけどこれはなんなの? >>81
資本論ってどこを読んだらエッセンスがくみ取れるんだろうか?
岩波文庫とかネットで調べて見るとやたらと冊数が多いだけじゃないかと思った
それなりの活字の大きさで500ページくらいで1冊とかなら楽なんだけど>中公文庫のパンセ・ツァラトゥストラ >>83
マルクス本人が書いた第1部だけ読んだらいいのかなと思わないでもない
残りはエンゲルスが味付けしちゃってるからどうなんだろ 資本論や金融資本論はコミュニスト側が敵対的に論考してるものが多い
資本制を資本主義者の側から論じている名著って何があるんだ??とくに金融について >>86
惨憺たる数字だね。イギリス人は意外に本を読まないんだな。我が国でもアンケートを取ったらこんなものかね ドストエフスキーとトルストイ以外の「外国文学」
を読む日本人がそもそもいないだろうし、
当の本人はおそらく死ぬまで気づかないだろうが
周りからは「変わった人」扱いだろう。 >>87
夏目漱石の坊ちゃん読んだ事ある人何%いるのよ 親が読書家とか文学部青年じゃないとなかなか長編小説に時間使わないだろう若者はInstagram見てるよ >>88
さすがにディケンズとオースティン作品と若草物語は読破率高いのな
オリバーとデイヴィッドは長いが読んでる人が多いね。長さの問題より英国人にとって親しみやすいから読まれているのだろうかね そりゃあ趣味だから
501、さらにはビンテージの501を
履いたことがある人と同じようなもんだろう 「オリバーツイスト」って面白いかね?
他のディケンズは読めたけど、あれだけは退屈で読めなかったわ 大菩薩峠は一章読んだな。呆れるほど延々と続くと知ってやめた
長くてもちゃんと完結してるものなら読みたい。失われた時を求めてや、チボー家とか >>95
主人公がどちらかというと狂言回しだからな、その点はオースティンのマンスフィールド・パークに似てる
オリバーは新潮の加賀山卓朗訳で読んだけどそこそこ面白かった
二都物語もだけどあれくらいの分量なら一冊本にして欲しいわ イギリス人やフランス人の読書状況はどんなだろう。やっぱりスマホやゲームに時間を取られて本を読む人は減っているのかな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています