ライトノベル作家志望者が集うスレ 227
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!extend:checked:vvvvv:1000:512 ↑冒頭に、コレを2行重ねてスレ立てして下さい。 ここは文芸書籍サロン板においてライトノベルの新人賞について語る総合スレッドです。 気楽に雑談やら状況報告、情報交換でもしましょう。 ・次スレは>>950 が(規制等の際には有志が)必ず『宣言』して立てる事。 ・ライトノベル作家志望者が集うスレ XXXが含まれないものが建った場合、これを即死させ新規に作り直す。 ・投稿作一字晒しはラ板スレ、または各レーベルスレでどうぞ。 ※文章を発表したい時、批評を受けたい時はこちらへ 【ラノベ】自作を晒して感想をもらうスレ・議論スレ91 https://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1491366009/ 【ラノベ】あらすじ.プロットを晒し感想を貰うスレ9 http://echo.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1455426592/ ※前スレ ライトノベル作家志望者が集うスレ 226 http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1510644610/ VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvvv:1000:512:----: EXT was configured VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvvv:1000:512:----: EXT was configured VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvvv:1000:512:----: EXT was configured どれぐらい(最終?受賞?)で担当付いたか、あとプロット修正はどういう内容なのか参考までに教えてくれ >>620 担当が付いてるのだとしたら、それはある程度は認められている証だよ 頭がぐちゃぐちゃになってるなら何日か離れてみる それか、その作品で自分が何を描こうとしているのか自問してみるといい ラノベの編集は自分の担当作品に少しでも自分の意見を加えたがると聞くけど、それは会社の仕組みだから作家それぞれが割り切るしかない 作家が描けるのは自分が好きなものではなく、深く理解しているもの もし、理解の不足しているものを描こうとしているなら、それはきっと面白くならない どこに問題があるのかよくわからなかったから、適当に助言らしきものを書いてみた >>622 やっぱり数日置いて、少し頭冷やすしかないかな…… 担当には口頭でも内容を伝えたから、プロットが理解できてないとかは無いとは思うんだけど 全部内容を把握した上で、担当編集としてこの内容の作品を推すわけにはいかないと言われてな 意見を押し付けられるとかは無いんだけど、指摘されたところを削ったり直したりしてたら いつのまにか自分の書きたいものから遠ざかってたのと そこまでしたのに没は一向に消えなかったというところでダメージを受けたわ 多分、ダメなサイクルに嵌ってしまったんだろうな 言われた通り頭を整理して、何を描きたかったのかを再確認してみるわ 迷走してる自覚はあるから、まずは冷静さを取り戻すことからやってみるよ 俺なんか返事もこないんだから、書き直しの指示くるだけ、まだましなほうだ ラノベ作家の闇を垣間見た気がする。 こういうところで心が折れたりするのだろうか。プロットイコール自分が面白いと思っている内容だし、 それを否定されたら精神的ダメージは甚大だろうし >>625 そんなの闇っていわない 自分が面白いと思うことを否定されるなんて小説に限らず仕事してたら当たり前にあること それが会議だったりするわけだから 作家の場合、特にデビュー前の担当付きの段階は普通の仕事と違って窓口が担当編集一人しかいないからドツボにハマりやすいんや デビュー後に一般読者からあれこれ言われるのを受け入れる覚悟はあっても、作品が世に出ない段階でたった一人の読者にあれこれ言われてるうちに、わけがわからなくなる そもそもその担当の感性が妥当なものかもわからんし、でもそこを疑うようなことを言うとそもそもの立場が危うくなるかもしれないしで もう10年以上前の話だが。 連載用の短編原稿のプロットを、 ざっと十本ほど没にされ、 これでは間に合わないからと「妥協」された一本にも、 微に入り細に入り修正を入れられ、 「もう作者名をアンタにしろよ」と言いたくなるような内容で掲載され、 その挙句に行きついた果てが、一年に満たぬ打ち切り。 好きなように描かせてもらってたら……と思う。そりゃあ思う。 無論、そうしてたらもっと人気が悪化してた可能性もあるが、 そうでない可能性もあるからな。 とはいえ、上司やら客やらの意見に押し潰され、 自分の意に添わぬことをしなくてはならない、なんてのは 大人だったら、社会人だったら、商売だったら、ビジネスだったら、 当たり前のこと。それで結果を出さねばならない。みんなそうしてる。 だから結局は、「自分が至らなかったせい」と思うしかないなと。 で今は、古巣だけは避けて、あちこちの新人賞に投稿してる。 「あの頃の作品群」は、とっくに本屋から消えて久しかったが、 今は全部電子書籍化されて、年に10〜20冊そこそこだが売れて、 雀の涙ほどだが印税も入ってる。ありがたい。 本音をいえば、もう無料配布してほしいけどな。 雀の涙の印税より、一人でも多くの人に読んでもらった方が嬉しい。 もちろん、それは現役新刊の売り上げを減らすことに繋がるから、 不可能だと解っているが。 と、こういう、俺のような身分の者にとっては。 電子書籍というものが世に出てくるまでの間、 「ブックオフの100円コーナー」には土下座しても足りないほど 感謝してたよ。自作の、「地上からの完全消滅」を避ける手段は、 それ以外何もなかったからな。この世に繋がるクモの糸だった。 この話は、某女性漫画家さんも言ってたよ。 「理不尽な目に遭うのは仕事だから当たり前。みんなそうしてる。その中で成功した人もいる。だから成功できないのは自己責任」 てのはブラック環境に飼い慣らされてしまってる思考だからちょっと立ち止まって考え直してみたほうがいいよ そう思うのが楽なのはわかるけども、ちょっとでも理不尽を変えようとしない限り、いい環境に当たるまでの運ゲーになってしまう 編集が担当についただけで、そこそこのワナビでも世に出せる作品を書けるならもっとたくさん作家になってるだろうね 新人賞の最終落ち辺りならそこそこのワナビってレベルに達してるだろうし。 そうじゃないから>>620 とか>>628 とかあるわけで。 しかし意外と元プロがいるもんだな >>629 ブラック環境っつってもな 仮にも創作者で、プロなんだぞ? まぁ編集うんぬんは置いとくとしても、本当に筆力があるならほかの新人賞でもなろうでも入り口はいくらでもあるはず そうでないなら、その編集は関係なく結局は同じ結果になるはず 作家や創作者なんてサラリーマンの何十倍も過酷で慈悲のない世界でしょ 「必ず正当に評価されてしまう」っていうのは理不尽でもあり公平でもある 運ゲーじゃなくて一切容赦が無い実力ゲーなんだから、認められないっていう絶望への覚悟は必要でしょう それでも書きたいから、俺は書くし実力で認めさせてやるって思うけど >>631 プロだからこそ、って話でしょ まあその辺はもう価値観や人生観の話だから噛み合わん時は噛み合わんだろうけどね 俺も担当ついて返ってきたプロットに書き込まれた赤で腹煮えくり返ったことが まあ面白いけど編集部が求めているものはこうだからって色々口出されたんだが、自分が売りだと思ってるとことか良さとか面白み的な肝心なところを見直せ言われて頭にきた 書きたいものと求められるものってこういうことなんだろうかとか思ったけど、俺は自分を信じるぞ…的な強気の姿勢で屈しない でいいものかどうかを今まさに迷っている >>633 編集に従った方が妥当で、従わない方がリスキーだわな、そして正解は知らん でもまぁ俺なら編集の言ってる方を採用しつつ全力で書くかな 「俺がテメーの発想を百倍は面白く形にしてやるよクソ野郎」って、まぁ口には出さんけどそういう反抗が一番個人的な趣味に合うから >>623 みたいに流されて妥協の末に心が折れちゃうよりは、奮起して全力でぶつかりつつ業界の先達である編集の意見を無視はしないっていうのが向こうにもこっちにも理想的じゃないかね 男なら勝負に出たいって心情はわかるけど、ここは堅実が一番だと思うよ。 うちら所詮はドがつくシロートだし、ここはプロの言葉に従って経験を積んで、それから一筆入魂限界突破の新作で一世を風靡すればいいのさ と言っている俺は一次落ちの底辺ワナビだがね……担当ついた方々に追いつけるようにせんとな。 おまえらこれ読んだ? 今ツイッターの一部で話題になってるやつ ストーリー不要の時代 ttps://t.co/e641nJRiLN 👀 Rock54: Caution(BBR-MD5:b73a9cd27f0065c395082e3925dacf01) >>638 個人事業主である作家の性質からだな 市場価値がPRや時代や地域で変動するとはいえ、被雇用者と個人事業主じゃあ保護の範囲がまるで違うから 本来価値より下になることはいくらでもあるが、市場の評価より上の待遇を法律や社会慣習が与えてくれることは絶対にない それがリーマンとの違い 編集の方針に100従っても売れるとは限らないってのが難しい問題だよな 俺妹の作者みたいにひたすら編集の言うこと聞いてても売れればそりゃ救われるんだけどそんなの極一部だろうし 俺妹は典型的な編集が駄目にした作品だからなぁ 良い編集さんに当たる方法って無いかね 俺妹は成功例だね 逆のパターンは赤月カケヤが思い当たるなぁ。最近の出版部見る限り >>636 主にスマホが主戦場のオンライン・ゲームは、いかに課金させるか、ガチャを引かせるかが命題で、シナリオなんて無いも同然、ファンタジーと銘打ったグランブルーにしてもだ。 あと、『なろう系は日記だ』なんて意見もあったが、俺に言わせれば、少なくとも一部のなろう系は説明文だ。 アニメ化で興味を持ったナイツ&マジックのコミックがつまらないこと。小説の方も読んでみたが、ストーリーと言うよりも、世界観を説明するための方便と言った方が良い。 コネって大切だと思うんだよね ツイッターとかで馴れ合うのは無駄かも知れんが いざって時「こういう事って業界では普通なのでしょうか」って相談できるプロの知り合いがいると楽だと思う 業界暴露話みたいなのみてると、一人で抱え込んで爆発してる人多いじゃんか >>628 おれはあんたのは、「狼男」と「まおもり」しか読んでないし、句読点の打ち方も気になって仕方がないが、嫌いじゃないぜ >>636 読んだよ。追記はいま読んだ 本人も自覚してるけど感情的すぎる文章に、煽った見出し。読む価値はあるとは言えない 書いて反論されたことが、それを書いたやつにとって価値があるんだろうね >>644 黒騎士と白の魔王なんかはちょっと珍しいタイプだった。 主人公(プレイヤー)は戦闘に参加できるけど、ストーリーではいないもの扱いされる。 仲間キャラが4人いて、プレイヤーはその4人と旅をするんだけど行く先々でプレイヤーは完全無視。 選択肢すらない。 編集に従っても売れないのは当然 でも、編集の意見を無視していいものが作れるとは思えない 自分の面白いもの=みんなの面白いものではないから 客観的な意見が必要で、それが第一の読者でもある編集の意見 上で編集を否定している人がいるけど、第三者の意見なしに自作を評価できるわけがない 当然ながら自分で面白いものを作るって意気込みは必要だがな >>636 見たけど要するになんで俺のが売れなくて、こんなのが売れてるんだっていうただの愚痴 それでシナリオライターを名乗るな、恥を知れ >>636 あの主張でなぜかスマホとオルガとポプテってチョイスになる時点で 「殴りやすい奴が目の前を通ったら殴って、恐い相手には口笛を吹くだけ」というゲスの臭いしか漂ってこない 秋山や時雨沢や虚淵もストーリーが断片的な傾向有るんですがそっちには触れないんですかねぇ?www 影響力段違いだと思うんですがぁ?www 実際近年のオタク業界だと薄っぺらい設定だけつけて大量のキャラを消費するだけの文化になってしまってるんじゃないかってのは思わなくもない イラストとかそれこそプロになってからの しかも原稿出来上がってからの話なんだし 今からヒステリックになってどうすんだって話だわな ひどい質問は流石に無視しても良いと思うの まあ、この手の質問してきた奴が1番クレーマー体質だから無視すると面倒なことになるかもなって判断なのかもしれんが…… >>636 客観的な意見(編集)が必要だなってわかった 自己完結して、自分の作品は素晴らしい素晴らしいってオナニーしてるだけ 他人に認められてこそ、素晴らしい作品だといえる >>647 うわ! 酒飲みながら見ていてビックリ。人違いしてるよ。それ俺じゃない。嫌いじゃないって言ってくれたのは感謝 >>653 媒体によってはそれも事実だな 個人的にはラノベは漫画やソシャゲに比べてキャラだけだと売れない媒体だと思う、まぁなんせ絵が少ないから アイデアかストーリーかギャグかエロor萌えか、なんかしらは必要かと >>656 まじか、ごめんな。それっぽかったからてっきり 最近どうなの?新作読みたいよ >>658 去年、電撃で四次落ちした話があるんだけど、いろいろあって、Sってところで読んでもらって、会って話しましょうかって流れになった ひょっとしたら、ひょっとするから、そのときはよろしく 集英社なのか、スニーカーなのか 扱い考えるにスニーカーの方が良さそうだよな ダッシュエックス文庫とか今なにやってるのか全くわからない スニーカーは雑誌をやめちゃったし、何故か人気作品の打ち切りが多いんだよなぁ……大手だけに、目立つ作品が多いだけで、実は人気が無かったり、他出版社でも多いのかも知れんが。 いまさらだが>>636 を読んだ まあ気持ちはわからんでもないけど才能がないやつ(圧倒的大多数)の嘆きって感じ ストーリーの需要はあるけど、求められてるのが鎌池とか西尾維新とか奈須きのことかのトップクラスがさらに才能をきらめかせた一作レベルで、それ以外は求められてないってのが実際な気がする どういうストーリーが好まれるのかもいまいちわからんなぁ 昨今は主人公が戦闘能力なかったり中心じゃなかったりするのもあるし。 >>658 >>659 のつづき。狼男と人魚姫の続編なんだけど、書いても本にならなかったからカクヨムにあげてる もし興味あったら読んで >>663 少なくとも全部の読者の好みが一種類ってことはないでしょ いくつか好まれるパターンがあって、それぞれはまったく違うってことはあるはず まぁ普通に考えて売れてる二つの作品を比べても共通項がほとんど無かったり、とかよくあることだし ワナビの時に付いた担当は飼い殺し狙いな部分もあるだろうし、一番の得策はワナビ側がストレス溜めない形で気楽にやる事じゃない? ボツ出されまくっても、飼い殺し狙いでそもそもチャンスが無いのか、チャンスはあるがかなりか細いのか、内容なんて詳しく見られてなくて回数重ねてストレス耐性を試されているだけでいずれはクリア出来るのか、が区別出来ない 担当との間に溝を作らずうまくやっていきたいなら、気負わずにやってダメだったらフェードアウトという形が一番コスパいいと思う 俺は社会の厳しさを知っている側だ、努力をすれば必ず報われる、報われないやつは努力が噛み合ってないやつだ、というスタンスの人が報われないのを何度も見てるとね ここ何回か催促メールしないと返信ないときあって 忙しいのか意図的なのか分からないって状況があったりしてね 返信内容より待ち時間の長さにモヤモヤすることが増えたな そうなるとこっちも刺々しくなっちゃったりするから 悪循環だなーって あっちの予定はこっちからしたら不透明だから 忙しい中優先しろって言うみたいになったら嫌だし 担当との付き合い方ってなんか難しい ワナビで拾われた場合は、その担当のところからデビューするのは「たくさんある選択肢のうちの一つ」くらいの気持ちでいた方が心情的に楽そうだなーと思いました。 最終で落ちた時に、電話でまた送って的なこと言われて他に応募する予定ある?って聞かれたから今のところないって答えた そしたらその方がいいと思います、絞った方がいい、とか言われたんだけど 次受賞できる保証なんてないわけだしどうしたものかと 本命はそこなんだけど落選作改稿して他に送るとかも普通にしていいよな? 担当ついてないなら、絞るメリットもないよな 無視するのがよろしいかと そこにも出しつつ、他の賞にも もし不安ならペンネーム変えて他賞に出すって感じで あのな、担当じゃなく恋人だったら、お前らはどう考えるよ? いくら連絡しても返事は来ない、よそ見はやめて、けどこっちに構わないで。 「あぁ……俺はキープ君なんだな」 そう判断しないか? 普通なら。 >>672 契約とかしてないなら 自由に他の賞に応募すればいいのでは? >>672 「こいつはなかなかイイ線いってたな。受賞まであと一歩。もう一度作品を遅らせれば化けるかもしれない」 ってことで電話されたんじゃないかの? ダイ大のハドラー様みたいに プロローグとエピローグ書いた。感想ください 【プロローグ】 神様なんて人間にとって都合のいい創作物だ。 もしも仮に本当に神様なんてものがいるんだとしても、きっとそいつは人の為にいる存在なんかじゃないと断言できる。 だってそうだろう? 神様なんてもんを信仰してる多くの国々よりも神様に対する信仰心の薄い日本の犯罪率が低くて、被害者が少ないんだから。 もしも仮に本当に神様なんてものがいるんだとしてもきっと、そいつは人の為にいる存在なんかじゃないと断言できる。 「ごめんなさい」 坂町慶吾はこの呟くように言われた言葉をあと数年は忘れることなさそうだ。 「ごめんなさいか……」 慶吾は俯きながら数十分前の出来事を思い返していた。 「やっぱ無理だったか……そりゃそうだよな」 高校の入学式、慶吾は彼女を見て一目惚れした。 そう一目惚れだったのだ。 高校の入学式、桜の下で笑う彼女を見た慶吾は、初めて一目惚れという体験をした。 あの日から一年間、来る日も来る日も繰り返した妄想――あの日と同じ桜の下でこの気持ちを伝える。 一年間溜め込んだこの思いを、慶吾はやっとのことで彼女に伝えた。 それが数十分前のこと。 そして今、慶吾は一人ぼっちでこの神社にいる。 その現状が示す事実は明らかだった。 慶吾は、誰もいない神社の石段にしゃがみ込んだまま賽銭箱を睨んだ。 慶吾の告白劇のさらに数時間前、彼の五百円玉をポッカリと飲み込んだ木の箱。 今はもう期待でも懇願でもなく、ただ怒りしか湧いてこなかった。 もちろん賽銭箱や神に怒りをぶつけたところで、過去が変わる訳では無い。 そんなことは慶吾も解っている。 でもぶつけるしかなかった。 このどうしようもない喪失感にも似た怒りをぶつける場所は、他にもうなかったのだから。 「くそくそくそくそ、何が運命の神様だ。どんな運命だ。こんな運命の為に俺は貴重な五百円を投げ打ったわけじゃねえぞ」 昔から賽銭箱には十分すぎる額を入れてきたし、その上五百円もの大金を入れたのだ。 なのに、なのに全てが無に帰した。 この怒りと悲しみ、行き場を失った慶吾の思いはここにしか向けることができない。 「明日から俺はきっと笑いもんだ……ははは、笑うこともできねえよちくしょう」 怒りに任せて一枚の紙を賽銭箱に投入する。 もちろんお札なんかじゃない。 怒りのあまりにお札を入れるまぬけをしたら立ち直ることもできないだろう。 入れたのはノートの切れ端。 書かれた言葉はたった二文字。 『死ね』 死ぬの命令系。 もちろん相手はこの神社にいるかどうかも解らない運命の神様とやらだ。 紙を投げ込んだあともしばらく賽銭箱を睨みつけていた慶吾であったが……やがて気が抜けた。 馬鹿らしくなってきた。 何もかもどうでもよくなってしまったのかもしれない。 「ちくしょう……ちくしょう……」 同じ言葉ばかり出てしまう。 それくらい憔悴しきっていた。 生きる気力が無くなってみぞおち辺りにポカリと丸い穴が開いた感覚。 こんなことやったって何かが変わるわけなどないと解ってはいてもやらなくては気が収まらない。 溜息交じりにもう一度恋桜神社をみやって、慶吾は独り寂しい背中のまま帰路へ着いた。 【エピローグ】 天音と別れて数日後の日曜日、慶吾は祐二の家で、有紀と瑠美を交えて勉強会をやっていた。 参考書を読破していた慶吾であったが、記憶に残っていた基礎知識的なものが乏しかった為、結局他の三人同様に瑠美の指導を受けることとなった。 昼から夕方にかけて行われた勉強会は効果を少し残せた程度で無事終了となり、三人と別れて独りになった慶吾はとぼとぼとある場所に向かっていた。 「ここに来るのは、あの日以来か」 瑠美に振られて賽銭箱に紙切れを入れたあの日以来。 恋桜神社。 昔から馴染みの神社で運命の神様がいると云われている場所だが、肝心の神様はもうここにはいない。 おそらく天上界に帰ってしまったことだろう。 ゆっくりと賽銭箱に近づいていき、そして無気力に見つめる。 まさか天音がいなくなったことが、これほどまで自分の力を削ぎ落すものになるとは思っていなかった。 できることならもう一度……。 そう思い、慶吾は一枚の紙切れを賽銭箱に入れた。 書かれている文字は二文字じゃない。 『帰ってこい』 こんなことをしても意味がないことくらい解ってる。 それでもつい行動にでてしまった。 このまま何もせずにお別れなんて嫌だったから。 「ほんと……何やってんだろうな。こんなことをしても天音に会えるわけないのに」 その場に座り込んで数分、無気力なまま慶吾は神社をあとにしようとして、再び賽銭箱を見つめたあと、帰っていった。 もうここに来るのは止めにしよう。 来れば来るほど思い出して女々しくなっていく自分を嫌悪する。 「帰ろう」 元に戻った。そう戻っただけなのだ。 あの時この神社に『死ね』の二枚を入れたあの何も知らなかった頃に。 そう言い聞かせて神社をあとにして帰宅した慶吾。 洗面所で手を洗って、階段を上って自室に帰る。 あれ以来溜息が随分増えたと自分でも思う。 ガチャリとドアを開ける。 わずかに希望を抱いていた。 もしかすると、このドアを開ければ天音がいるんじゃないかという……、 『久しぶりのこの部屋、悪くはないって奴ね』 そこには、 「嘘だろ……」 ドアの淵に腰をかけてこちらに妖気な笑みを浮かべてくるのは紛れもなく数日前に姿を消した彼女だった。 「天音……天界に帰ったんじゃあ」 『天界? ええ帰ったわよ。それで正式に人間界に滞在するパスポートを申請するのに時間がかかってね……って何泣いてるの?』 「な、泣いてねえよ。それよりどうしてお前ここに」 『わたしはこれでも約束は守る方なのよ』 「約束?」 『俺の本当に願った望みが叶うことになったなら、俺以外の人の力になってあげてほしいんだ。あなたはたしかこう言っていたはずよね』 天音は楽しそうに、 『それをまだわたしは果たせていない。一時的に離れたのは状況的に仕方なかっただけって奴ね』 「俺の本当の願い」 『そう、桜王寺さんとの縁を結びつけるっていう大事な役目を疎かにして天界で遊んでいるほどわたしは楽観的じゃないって奴なのよ』 夢にまで見た天音が戻ってきてくれた。 いつだってそうだ。 慶吾が辛い時には傍にいてくれたじゃないか。 今回だって変わるはずがない。 「は、はは、なんだよ。戻ってくるなら戻ってくるって言えよな」 『あら、わたしがいなくなってから随分としょげてたように見えたのは気のせいだったのかしら』 「気のせいだよ気のせい」 『そう』 宙を舞いベッドに腰を下ろす天音。 『慶吾、運命の中には強固に結びつこうとする強力なものも存在しているのよ。それは時折神の力以上に大きなものとなる』 「……」 天音は紙切れを一枚懐から出す。 それは紛れもなく、先ほど慶吾が賽銭箱に投下した『帰ってこい』の切れ端。 『こんな強力な結び目わたしじゃ解くことできなかったって奴よ』 「は、はは……めちゃくちゃ恥ずかしいな俺」 『そうね。大見え切って誰かの力になってほしいとか言っておいて、わたしがいなくなったら途端に元気無くなっちゃうじゃね』 「う、うるぜー」 『ありがとう慶吾。やっぱりあなたはわたしが認めた人間よ。あなたと出会っていなければ今のわたしはいない。だから今度はわたしから約束させて』 天音はスッと慶吾に近づき額にキスをした。 慌てて転げ落ちるように崩れる慶吾。 「な、なに――」 『わたしはあなたが真に望みを叶えるまで共にいるわ。だからこれからもよろしくね』 「……ふぅ、よろしく……天音」 神様なんて人間にとって都合のいい創作物だ。 もしも仮に本当に神様なんてものがいるんだとしても、きっとそいつは人の為にいる存在なんかじゃないと断言できる。 だってそうだろう? 神様なんてもんを信仰してる多くの国々よりも神様に対する信仰心の薄い日本の犯罪率が低くて、被害者が少ないんだから。 もしも仮に本当に神様なんてものがいるんだとしてもきっと、そいつは人の為にいる存在なんかじゃないと断言できる。 だって神様だって意志を持っているのだ。 自ら選んだ道を歩もうとするものが。 人はそれを知らず都合よく神を解釈しているだけだ。 慶吾の幼稚な理屈にまた一つ、つまらない理屈が加わったのだった。 そろそろ電撃に向けて書かないとな みんなは新作進んでる?? 同じく電撃に向けて作品を書いてるけど、他の選考待ちでいまいち気が落ち着かない 喉が痛くて原稿が進まない 書き始めの時は風邪でも書いてたんだけどな 熱はあっても情熱は冷めたってか 皆も風邪に気をつけてな 俺は来月末のファンタジアに向けて書いてるが 未だにプロットだぜHAHAHA 俺もまだプロットだけど一カ月あれば何とかなると思っている なお滑り込み送付で誤字脱字乱発してしまう模様 ふと思ったんだが、100万部↑とか売れてる作家は宝くじ当たった時みたいに親族や友人から金をせびられたり変な勧誘や寄付が殺到するのかな? そんな感じの作家の体験談とか知ってる人いる? >>679 最初と最後だけで分かる部分だが、これストーリー的に電影少女っぽいな。 >>685 漫画家は豪邸だとか豪遊だとかたまに聞くけど、作家は意外と聞かないな テレビに出てくる作家はどれも部屋がやたらと豪華だけど まぁ宝くじは完全棚ボタなのに比べて、作家は仕事で稼いだ金には違いないし、百万部売り上げた場合は「金持ち」よりも「売れっ子作家」って肩書きの方が大きくなるんじゃね >>686 VIPでプロローグだけで延々とスレ立てして他人の意見にケチ付けてる荒らしだから触らんどこ >>685 うーん、葵せきなって人は「毎日ゲームやってのびり暮らしています」みたいなことをサイトだかで書いていたと思うから、 専業でやっていけてるんじゃないかな。将来の夢がゲーム三昧の日々って話だし。 やっぱ専業は憧れるし、それで印税生活ってんなら夢が広がるよね。 >>683 俺はもーちょっとで書き終わるところ。 で、書いた後ページ数削ったり、見直したりしなければならない…… >>687 顔出しNGの多い漫画家よりは小説家の豪邸の方がしょっちゅうテレビに出てると思うが 石原慎太郎はいろんな意味で別格として、筒井康隆だの林真理子だの石田衣良だの まあ百万部程度じゃ豪邸は建たんから、もっと上のランクにはなるが 壁一面が本棚になってる京極夏彦の書斎や、庭に機関車模型が走ってる森博嗣の豪邸は趣味丸出しでいいなと思った あとピース又吉が執筆のために借りてる部屋ってのを見たけど、家賃4万のアパートの一室だったな 作家じゃないけどGEOだったかのレンタルビデオ店の店長の建てた家が趣味とそれに関する実用性を 丸出しにした家があったな。ファミ通ゲーマーに載ってたかなあ。 >>677 を読んでいて思ったけど「キャラの動きが全然ない」んだね。 台詞と状況説明と心理描写だけでキャラの動きがないとすっごく味気なく感じる。 ラノベにはちゃんとキャラの動きも描写されていて、それがキャラが形作るんだと改めて思った。 >>687 なるほど、泡銭だからクレクレが寄ってくるってのはありそう。 ただ、自分の場合だと友人の中に平然と「賞金もらったら奢ってよ」って言ってくる奴もいる。賞金は泡銭だと勘違いしてるらしい >>688 へぇー意外と悠々自適にやれるもんなんだ。そんなふうに夢がある反面、成功した場合のリスクって何かあるのかなと思ってね 俺は受賞したらおごってくれよって言われながら 頑張れってご飯奢ってもらったり、高そうな文具とか頂いてしまったりしてるから あとがきに書き連ねる名前ばかりが増えていってるわ …… >>694 そういう友人なら俺も賞金入ったら喜んでご馳走するなあ。 自分に言ってくる奴は本当に要求してくるだけというね。 そういうの、普通は別に本気で要求してるわけじゃないと思うけどなあ もっと言うと、本気で作家になれると思って言ってる方が少ないだろう 「プロ野球に入ったらご馳走してくれよ!」的な、夢みたいなこと言ってる人に対する社交辞令というか 額面通り受け取る方が生真面目すぎると思う >>693 たっぷり稼げるようになったら法人にした方が税金がかからないので、会社建てたりする。 でも売り上げが下がったら損になる。だから人気を継続できないと法人にはできない。 っていうのがラノベ作家ものに書いてあったかな。 >>694 富士見の受賞作インタビューに「作家になるという話をしたら鼻で笑った友人の頬を札束で叩くのが夢だった」ってのがあったな 実現できたようでなによりだ。 >>697 いま、宇宙よりも遠い場所ってアニメを放送してるけど、それ見てる気分だな 実は、いま君が踏みしめてる場所も宇宙なんだよ。惑星・地球という名のね。 >>696 そうかぁ、なんかワナビ長いせいか卑屈というかピリピリしちゃってるのかも。気をつけるわ。 まああとは、基本的に作家収入だけで生活しようとは思わないことだな でも作家収入さえあれば あとは月15万くらいの楽な事務とかで生きてけそうだよね 人によってはアルバイトと作家ってので十分食ってけそうだし ブラック企業の人にとっては人生のパラダイムシフト起きるかもだし 書き続けられる限り副収入として年に150万くらい入ってくると思うと 最高だよな まずそのコンスタントに毎年作家として収入があるという状態が、今のラノベ業界でいかに高いハードルかを考えたほうがいい 毎年どころか一冊出して消えていく作家だってゴロゴロいるというのに 二作同時受賞(文庫は別々)した三門鉄狼って人もシリーズで出したもので長くても5巻だし、 今は1巻〜2巻で終わる内容の作品ばかり書いてるな 一冊で消える作家って書けなくなるのか、それとも出版社から切られるのかどっちだろ。 >>702 年間収入150万っていうと、5%印税で一巻600円なら50万部、10%印税なら25万部くらいだな 毎年コンスタントに25〜50万部売り上げられるならすぐ累計百万部行くアニメ化クラスだし、 ギリギリアニメ化できる中堅作家がアニメ化作品書いてる頃が大体そんなもんかな 一般だと1万越えない作品も多いからラノベと違って原稿料あるし、また色々違うけど >>707 ミスった、5万部〜2.5万部だなw さすがに修羅の世界すぎたわ 一般文芸でも基本的には原稿料なんてものはないよ。そういう契約を結んでる場合は別だけど。 雑誌とかに連載している作品をまとめて本にした場合は、雑誌掲載のときに原稿料、本になったときに印税があるけど。 雑誌掲載のない書き下ろしの書籍で原稿料+印税、ってのはあんまりない。 1万超えないってマジか 俺の友達ラノベ4社で書いてるけど(打ち切りの名手) 一巻で1万ジャストしか刷ってもらえない時は少し手を抜くって言ってたのよ 一般ってそんな発行部数少ないのか ハードカバーならそれも頷けるけど、文庫でそれだとハードだなぁ 本屋大賞にノミネートされるような小説も あんま売れてないぞ 出版は厳しい >>710 下位層の平均発行部数で比べるとラノベよりかなり少ないからね、一般は メディアミックス抜きでも基本的にシリーズ展開でイラストの後押しもあるラノベに比べて、一般は大抵単巻で売らないといけないし ブームとしても読書離れが直に来てる一般と、オタク文化の広がりで対抗できてるラノベだと風向きもラノベにある だからこそ最近はシリーズ物で表紙絵付きで中身だけ本格っていう、櫻子さんとか古書店みたいなメディアワークス系列のラノベと一般の中間層も増えてきたんだし 自分が新刊買って読んでるシリーズに限って打ち切られる あると思います 打ち切りはまだ作品として完結してくれるからいい 作者失踪は本当に堪える そもそも作家なんてのは食うためにするほど儲かる仕事じゃないってことなんだろう >>710 初版一万部越えないのは基本的にハードカバー 文庫やノベルスで一万部切るくらい見込みがなければ、そもそも社内で企画が通らない 一巻の話で、シリーズ物の打ち切り巻なら敗戦処理として損を承知で一万切ることもあるけど でもってハードカバーやノベルスは文庫落ちの二毛作ができるから、その点では文庫書き下ろしが基本のラノベより恵まれてはいる もちろん文庫落ちするくらいには売れてる作品であることが前提ではあるが >>711 流石に本屋大賞ノミネートレベルを売れてないと言うなら出版全体が死ぬ 今はもう営業の数字読みがシビアだから、増刷かかるだけで売れてると言っていい >>715 作家(文筆業)は副業ならこれほど最高のものはなく、専業にすると修羅の道、とはよく言われる 文庫でもいまは初版1万部未満は多いって話あるけどね。新人賞受賞作ですら1万ちょいちょいは普通だそうで。 売れないプロスレ見てると怖くなるね。 ハードカバー、それも純文学とかになると初版1000部未満とかもあるそうで。 もちろん初版完売でも赤字なんだけど、純文学は売れた場合の規模が大きくて、作家を気長に育てる気風が残ってるみたいね。 その辺もいまは懐厳しいから、昔ほど手厚くはできてないかも知れないが。 初版三千部クラスなら割と普通の話だが、いくら純文でも初版千部を切るのは聞きかじった数字を勘違いしてると思う 著者に出版費用を出資させる自費出版系の出版社なら有り得るが 或いは純文でなく、単価が数千円の学術書系ならまあない話じゃない あ、ラノベと言っても四六判のやつは単価が高いので、あれもラノベに含めるなら確かに初版で一万を切るケースはある つかなろう界隈は一時期中小がどっと参入してきたから、あの辺はちょっと大手出版界の常識とズレてるところはけっこう多いね 印税率も10パー以下のとこがゴロゴロあるという話は聞くし、さらに刷り部数じゃなく実売部数での印税だなんてきっつい話も聞いたことがある ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.1 2024/04/28 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる