ハードボイルド総合スレ Part3
セリ・ノワールは仏流ハードボイルドだね
チェイス風の話も多い
フランスで何度か映画化されてる
チェイスはイギリス人だから
イギリス流ハードボイルドということになるのだろうか >>327
すまん。ジョバン二の気ちがいピエロとごっちゃにしていた。 >>323
何か御三家とかと比べると触れる人少ない気がして。 ジェイムズ.M.ケインは田口俊樹さんが『カクテル・ウェイトレス』刊行に合わせて『郵便配達は二度ベルを鳴らす
』の新訳出したりしてたけど、全作品翻訳は出来てないよな
昔は蕗澤忠枝さんの『殺人保険(Double Indemnity/倍額保険)』も出てたが、ビリー・ワイルダー監督の『深夜の告白』(R.チャンドラーと共同脚本)のリバイバルでもあったのかな
E.S.ガードナー(A.A.フェア)なんか書店で見かけないし >>330
3人に比べて言及が少ないのは仕方ない
当時はよく出版されて古本も残ってるのに
あまり言及されないのは残念だが
今は誰でも書評かけるから気に入った人が書くしかない >>331
ペリー・メイソンは最近10冊くらい読んだけど面白くなかった
あれがハードボイルドの一種とされてるのがよく分からない
脳天気なスーパーマン小説だった
深井国の表紙は良い
ハヤカワはミステリーでももっと起用すればよかったのに >>332
ロクな書評がないけどな
ネットに転がってる素人のにしろ専門家のにしろ
よくそれで「書評」って言い張れるもんだ、というのが多すぎて クリスエヴァンスをマーロウに「大いなる眠り」か「湖中の女」映画化してくんねーかな
意外とクラシックな二枚目なんでイケると思うんだが
6フィートの身長もマーロウに合ってる イメージじゃねえな。でも、寧ろ問題はシナリオと監督だな。
チャイナタウンとかLAコンフィデンシャルの様な傑作になるなら誰がマーロウ役でも構わないが。 ロスマクは映像化しにくいだろうなと思う
「マルタの鷹」はヒューストンが決定版をやってしまった(俳優陣も台詞を完璧に覚えられる人材揃いだったとか)。メアリーアスターは今見るとそれほど妖婦のイメージでもないけど。
そこでチャンドラーだ。そろそろ映画化してもいい頃合いだと思うんだが >>338
見た目がいかにもって感じだとストーリーとしてまずいよね
話の展開読めすぎるから
映画は容姿を小説みたいに曖昧なまま進められないので
ああいう選択になるのはまあ仕方ない
エンディングで単なる愚かな女みたいになってるけど
当時の映画のコードでは完全な悪女は厳しいんじゃないかな
「過去を逃れて」のジェーン・グリアは凄くうまくいった例 >>339
そのへんは本国アメリカのプロによる映画評でも言われてるけどね
「ひっつめ髪でスーツを堅苦しく着込んだアスターは、常に『予備の嘘』を用意してる女にはむしろ合ってる」とか >>341
ポールニューマンで映画化されてるね
初期のロスマクはまだそれほど個性出てないしね
10年後くらいに魔のプールも
どっちも観たことない >>339
結局の所あの女は合理的な行動をしてるわけではない
嘘つきで行き当たりばったりに生きてきた女
それなりにいい女じゃないと成立しない >>343
ハメット先生って基本的に悪女が好きよね >>342
「動く標的」はよかった。
探偵の名はルウ・ハーパーに変わっていて
ストーリーも細部がかなり違ってたと思うけど
ハードボイルドの雰囲気がすごく出ていて
好きだった。 >>337
ボガードは老けすぎ。ミッチャムはベンツ乗ってたりロレックスしてたりでマーロウのイメージじゃない。かわいい女は未見。 チャンドラーは同時代に映画化されてるからなあ
今チャンドラーを映画化するならあの時代を再現する形かアルトマンのロンググッドバイみたいに現代に置き換えるのがいいのかな? >>344
悪女といえば、やはりハドリー・チェイスの定番でしょ。『悪女イヴ』はあまりにも有名。
あと悪女書きと言えばカトリーヌ・アルレー。 >>345
ニューマンはハスラーとかハッドとかイニシャルHで当たってきたからゲン担ぎ
と聞いた >>350
ロスマクからアーチャーシリーズの権利を買えなくて
名前を変えないといけないことになって
ニューマンの意見を入れてHで始めたらしい
ローレン・バコールが大いなる眠りの自分と父親を合わせたような役割 ロバートミッチャムって意外にもマーロウを2回演じてるのか
あんまり合ってるとは思わないが。
シャーロットランプリングはナチスの映画の退廃的雰囲気での上半身裸のイメージが鮮烈 和製の浅野忠信とかさ、マーロウって映像化すると何でああタフな容姿優先になるのかね(浅野が悪いと言ってるのではない)
原作を素直に読むと甘いマスクのお喋りでキザな野郎でしょあいつ
俺のイメージに一番近いのはむしろボンドの時のピアースブロスナンなんだが あ、現代だとブラッドリークーパーがいいかもしれませんね
ここだろうとよその板だろうと普段は連投しない俺が今回は4連続!何だかんだでチャンドラー好きなのかもしれん >>354
ミッチャムは過去を逃れてでも狩人の夜でも良かったから
マーロウもできたと思うけどねえ
けど監督とカメラマンがいまいちなんで
大いなる眠りなんかいきなりネタバレ気味だしw >>357
カメラマンの問題じゃなくて予算の問題かもしれないが
室内シーンでセット組めてなくて狭い
さらば愛しき女よのラストなんか悲惨 小説読む限りではマーロウってタフガイというよりイケメンではあるけど減らず口ばかりで周りの男からは疎んじられて酷い扱いばかりされてる男って印象なんだよなあ >>353
『ボギー!俺も男だ』という映画が作られたくらいだからね。 三つ数えろの印象が強すぎてマーロウ=ボギーだわな
ボギー自身がハードボイルド文学の時代に相応しく現れたハードボイルド銀幕スターだったわけで 何とあのロバートダウニーJr.が「悪党パーカー」を映像化するというけど、ホントかな
このキャラクターといえばステイサムが義賊なパーカーをやってたけど
(彼が演るとだいたいいつも義理人情に篤い悪漢になるが) >>363
メルギブソンがやってたのを見たけど
ステイサムの方がしっくりきた。 日本の俳優では原田芳雄がハードボイルド作品に合う。 長いわかれ読了。トータルで一番しっくり来たな。分かりやすかった。
セリフのキレでは清水訳に一歩譲るか。 村上春樹訳、田口俊樹訳と読んで
チャンドラーご好きなんじゃなく清水訳のチャンドラーが好きなんだと気づいた
村上訳だと村上春樹だし
田口訳だと普通のミステリで
これじゃない感があるんだよ 字幕翻訳者ならではのキレがあるよね
田口さんの訳もいいけどね >長い別れ
>田口俊樹 訳
字が小さくて老眼には辛い(涙 ここの住人で、景山民夫の「トラブルバスター」って知ってる?
ハードボイルド…と云うか、ハードボイルド風味でなかなか面白いんだが、
この場ではあまり評価されないんかな? 景山は幸福信者になってから書く事なす事つまらなくなったな。挙げ句焼死って。 >>369
老眼ひどくなる前に、字の大きさ変更できる電子書籍に慣れておくといいよ
俺はもう切り替えた
けど、本棚に並べて満足するために書籍のほうも買ってるw >>325
ロス・トーマスのおすすめは
「女刑事の死」「欺かれた男」
スパイも:お好きならマック&パディロや
ブース・ストリーミング五人組モノもいいかも
俺はスパイもの嫌いだから立風書房の入手困難なのは読まなかった >>373
ロス・トーマスは
第二次世界大戦後二十年くらい
フィリピン、カンボジア、米、独ボン、ナイジェリアで
スパイ活動してたんだな
ぼやかして記者や政府機関の仕事してたことになってるけど
初期はOSS所属で
読んだ6冊くらい主人公も同じ経歴
人物設定と描写が上手い作家
どんどん登場人物が出てきて
その人物像が詳しく語られるから
話の進行がゆったりで苦手な人もいるみたいね
どこかに情景描写が長いという文句もあったなw あれそんなに情景描写長いかな?
同じロスでもマクドナルドの自然主義文学まがいの描写に比べれば全然
むしろシャレオツな会話とキビキビしたアクションで読ませる作家だと思うが 最近突如として自分が英語を読める事に気づいて(Aーha!体験なのか機が熟したのか)
積もりに積もった鬱憤と英語音痴の苦手意識を晴らすが如く読みまくってる
そりゃフィネガンズウェイクを原書で読めと言われたらさすがに怯むが(笑)
とりあえずチャンドラーをRetold版じゃなく読みたい。そこが第一目標かな ちなみにロストーマスは昔英語苦手だった高校生時代に翻訳頼みで読みました
マック&パディロよりウー&デュラント(&アザガイ&ブルー&ストリングス)のほうが好き ウィリアム・ギブスンはハードボイルドSFなんですか? むしろG・A・エフィンジャーのほうがハードボイルドっぽい
もっともらしくチャンドラーが引用されてる「重力が衰えるとき」とかな ギブスンのパターンレコグニションはもはやSFでもなく物語の構造は探偵物語、というか蓮實重彦の分析した宝探しの物語の構造そのままでハードボイルドファンは楽しめるんじゃないかな 昔短編集に入ってて読んだのが面白かった
会社に頼まれて異星へ出張中のアメリカ人社員の殺人を調査
その星は子供作るのに二人の女性と三人の男性がセックスするというような異界でガリバー旅行記みたいな話
これがハードボイルド調一人称小説だった 長い別れ読了村上訳よりは断然良い!
新訳ガラスの鍵以来の感動 >>381
そうなの?
読んでみようかな
ちなみに清水訳と比べてどう? >>383
横レスだが
田口>清水>>村上
清水さんの文体が一番好きだが >>382
ガラスの鍵の新訳とは光文社の池田訳のこと? コーエン兄弟の「ミラーズ・クロッシング」は
ガラスの鍵と血の収穫を元ネタに使ってるよね >>387
そもそもブラッド・シンプルが血の収穫からだし >>384
原りょうさんの文体に近いのはどなたですか? >>391
清水訳じゃないですかね
田口訳の素晴らしさは最終53章に集約されてる気がする
読んでて泣きそうになったわ 俺はロクでもなしのテリーより
時々恐ろしく可愛くなるリンダが好きだ
昔読んだプードルスプリング物語の感想には
マーロウが金持ちのリンダと結婚してしまうなんて信じられない
っていうのがあったがそれこそ信じられない 正直、マーロウって不思議な男だよな
独身貴族を気取ってる(わけでもないんだが、境遇と矜持を見るとそう言わざるをえない)のに、
女を口説きまくって寝まくってるプレイボーイかというと、そうでもない
友はチェス盤と棋譜。それとたまに関わりになるめんどくさい男、ムースとかテリーとか
俺なんか大いなる眠りのあの娘がベッドに裸で待ってたら「喜んで」となるけど(狡猾なスペードさんもそうするだろう…でもない?)、あの頑なな拒否
チャンドラーはなぜああも孤高の騎士像を造形しなければならなかったのかという疑問に誘われる カーメンって頭おかしい設定だろ?
まともな会話皆無だし まあカーメンは確かにヤバめだが、さらば愛しき女よのアンは女のほうでかなり脈ありでマーロウもいい子だって認めてるじゃん。でも手出ししないんだよ、キザだね
あそこまでお膳立てが揃ってたら俺なんか(中略)、エフィたんをこましてる(と俺は睨んでるが)スペードさん(以下略)
真面目な話、エフィ・ペリンとアン・リアードンは快活な職業婦人という事で似てると思う 400Get wild
一応ハードボイルドなので。漫画/アニメだけど。歌詞が。でも新宿鮫とコラボしてたし。
つーか子供の頃はあの歌詞何とも思わなかったけど、大人になるとよくわかるよなー、
野性を取り戻してタフにならなければ、ってつくづく思う >>394
いたした後、カマキリみたいに喰われそう 日本で一番ハードボイルドなキャラクターはゴリラーマンこと池戸貞治 そーげんの日本ハドボイ全集もあと傑作集1冊残すだけとなったは 売れてんのかなあ。日本は未だに本格一辺倒だからなあ。 過去スレはともかく1から読んでみて、ドンウィンズロウのニールケアリーシリーズとパーネルホールのスタンリーヘイスティングスシリーズには言及されてないようですが、スレチになっちゃうのかな?
私はスタンリーヘイスティングスシリーズの大ファンで7〜8回ずつは読み返しています。
後はどちらかと言うとコージーミステリー派です。 パーネル・ホール亡くなったよね
スタンリーは面白いシリーズだったけど表紙とタイトルが悪い
軽めの作品と言ってもどっちも軽薄すぎる ↑↑↑そうなんですか。
ご冥福をお祈りします。
江口寿史の表紙好きだけどな。 いい作家のそれまでは全部翻訳されてるシリーズでも
20世紀末くらいから翻訳止まったよね >>411
そんな中でリューインの沈黙のセールスマンが再版されたのは喜ばしい。
出来れば文庫で出た分は全て出して欲しいが。 リューインは存命だけど
日本でハードボイルド小説売れなくなったのとほぼ同時に
作品書かなくなってるから
ほぼ全て翻訳されてるね
と思ったけど
>>414を読んで外に何が再刊されるのかと思ったらの
新作1つ
サムスンの連作短編集(2018年;知らなかった)
ミステリマガジン9月号 パウダー警部最新(2011年のやつだろうか)、サムスン書籍未収録(初か雑誌再録か不明)
80歳記念出版なんだね サンテレビが入るからアニメ『風都探偵』見てる
元の『仮面ライダーダブル』はハーフボイルドというかラストがウエットすぎたが
映像化はこんな感じでしか出来ないのかな
松田優作が『探偵物語』で使ってた事務所の机が、『ダブル』は同じ東映だから流用されてるが、その時点でパロディだし
松田大泉みたいなのはあったが ゴダール監督の冥福を祈ります
新潮文庫から出た気狂いピエロ、よかったです なぜ犯罪小説から新しい映画のスタイルが生まれ出るのだろうか? 今日の日経新聞文化面に北方謙三の「老年ハードボイルド」というエッセーが載ってる
日経取ってて気づいてない・未読の人は是非
取ってない人は図書館に行って読もう
面白いぞ ハードボイルドを何十年も読みちらかした俺が断捨離した結果
ハメットとジムトンプスンしか残らなかったわ 一生やらないだろうがやったら残るのは、宝島とドイルとチャンドラーとリューインとライアルと矢作俊彦と藤沢周平と氷の森・無限人形までの新宿鮫とさらば長き眠りまでの原りょうと・・・断捨離にならねえw