1行ずつ書いてスペースオペラを完成させる第十四部
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「乗客の皆さま。御乗車お急ぎください。999は間もなく発車します。どなた様も乗り遅れのないようお急ぎください」肥ノ素駅にアナウンスが響いた。 そこに現れたのは黒いコートに身を包んだキリキリ・フンバッターとマントを羽織ったパパ・テクノである。>>48・>>54 非情にもキリキリ・フンバッターとパパ・テクノの眼前で扉は閉められ、二人は取り残された。 キリキリ・フンパッターとパパ・テクノは腹いせに惑星肥ノ素のエネルギーを全て管理するという汚穢土城中枢のコントロールルームを破壊することにした 泡立った冥照ヶ沼>>62から銀河超特急999号が出現した。車窓にはメーテルと鉄郎の姿があった。999号はすぐに大気圏を抜け次の停車駅へと走り去っていった! 惑星肥ノ素は軌道上のモノポール級宇宙巡洋戦艦タクカニンのトラクタービーム>>49とスペースシップトラクタネーター>>51により重力バランスが崩れ始めていた。それは様々な天変地異を発生させたのだ! その泡は有毒な気体で構成されていた。惑星全体で有毒ガスが発生していた。 ギャンブリング大佐>>47は困惑していた。アンチディスバランスシフターアトラクター>>52により、モースティア辺境伯領星系>>36から肥ノ素まで強制的に転移させられたからだ。 惑星肥ノ素は、有毒ガス満ちつつあった。そして、惑星表面に繁殖した動物も死滅する運命であったのだ。肥ノ素は、繁殖と絶滅を繰り返す惑星であった。いま、ギャンブリング大佐のみが惑星住人を救う事が出来る。しかし、侯景万景のもとにミンク姫を送る使命もある。どうする、ギャンブリング大佐。 >>67ティー・ギャンブリング大佐は侯景万景>>20に身も心も捧げている。無論惑星肥ノ素などどうでもよくミンク姫が優先である! そんな大佐に、ユニクロンのエージェント・シットウェルからメッセージが入る「HAIL HYFRA.」 そう、偉大なるハィフラのために、この星を導くのだ。「ビーコンを焚け、テラフォーミング船団を招き入れるのだ。そして軌道防衛艦隊を上がってくる前に潰す、爆雷投下」 星威大将軍徳川家康は激怒した。必ずやこの無知蒙昧暴虐無人な宇宙戦艦を叩き落とさねばならぬ。「韮山に連絡、反射砲用意!」 すぐさま江川太郎左衛門が標的をロックオン。反射砲が放たれた! 「殿お待ちください。」野牛倍損は続けた。「我が手の者によると、タクカニンには皇帝の娘も乗艦しております。もし、皇帝の娘になにか在れば帝国とも事を構えることになりましょう。ご再考を。」 それは誤報である。銀河第四帝国皇帝の三番目の妹、ミンク姫はいまだモースティア辺境伯領星系にいる。四番目の妹ムンク姫や、自身の影武者もだ。 ここで登場するのが古代前スレ世紀の兵器「ペシャメルの宝冠」である。 さて、ギャンブリング大佐とその乗艦はどうなったでしょうか? モノポール級宇宙巡洋戦艦タクカニンは反射砲の熱に焼かれゆっくりと溶けて行った。当然ギャンブリング大佐もしんだ。 タカクニンは熔解したがすでに軌道防衛艦隊に対する爆雷攻撃はなされており、超空間ビーコンはハィフラ教団のテラフォーミング船団を含んだ大艦隊を呼び寄せていた。 ハィフラ教団艦隊はユニクロン製モノポール級宇宙巡洋戦艦オーヘン=リーとゴトバイン、肥ノ素製島風級駆逐艦島本や島次郎などの混成艦隊である。みな、本来の所属を離脱して教団に帰依したのだ。 ハイフラ教団の聖地、惑星クラートゥ>>3は合同結婚式を控え賑わっていた 肥ノ素は赤色超巨星フォルノαを巡る惑星である。モノポール級宇宙巡洋戦艦タクカニンだった物は、フォルノαに落ちていった。フォルノαはタクカニンだった物のモノポールによって核融合が加速され星の終わりを迎えることとなった。フォルノαは膨張し肥ノ素とハィフラ教団艦隊を飲み込んだ。 フォルノαに飲み込まれたものは全て死んだ。戦力を失ったハィフラ教団に侯景万景は興味を失った。 通信を傍受、暗号解読成功、但し何を言ってるのか判明せず。内容はかくの如し。分かる方応答させられたし。「ところで肥ノ素というと熊本が連想される。梶尾真治はお好きですか?」 「次の停車駅は惑星クラートゥ、クラートゥ・・・停車時間は85レス・・・」車窓を眺める鉄郎とメーテルの前を車掌が通り過ぎて行った。 「ここが聖なる星か。合同結婚式を観に行こうかな。」星野はホームに降り立った。 しかしそこはハィフラではなくハイフラであった。ホームに降りた男も星野鉄郎ではなく星野哲郎であった。罠が罠を呼び、事態は錯綜する!999号は静かにホームを離れ、空高く飛び去った。 突如四方八方から無数の銃弾と高熱ビームが一人取り残された星野哲郎を襲った! 星野鉄郎を爆烈的な火焔が包んだと思うと四肢がちぎれ内臓が飛び散り脳漿が迸った。だがこの星野鉄郎の残骸も機械化人間のものだった。 その頃、惑星クラートゥで降車した星野鉄郎は体験結婚式に勧誘され、フラフラと付いて行っていた。 999のメーテルに男が話し掛けて来た。「お連れさんが連れ去られ合同結婚式に参加させられる様ですよ。助けに行かれるなら、急いだ方がよろしいかと。申し遅れました私はホールライトと申します」 メーテルとホールライトを爆烈的な火焔が包んだと思うと四肢がちぎれ内臓が飛び散り脳漿が迸った。この二人の残骸も機械化人間のものだった。 破壊が起きるたびに何処からか聞こえる アイララ! アイララ! という響き。それは呪詛に満ちていた。 キリキリ・フンバッターとパパ・テクノ「アイララ! アイラララァアア!!」 そしてキリキリ・フンバッターとパパ・テクノと教祖センテンスクリアと宇宙英雄教と機械化人間とメーテルとホールライトと星野鉄郎とペシャメルの宝冠と合同結婚式とモースティア辺境伯領星系が物凄く非常に桁違いに並外れてとても過度に過剰に異常に出鱈目に大人気ですよ。 やってきた使者は、そんな理解し難い言葉を延々と並べ続ける。
誰もが困惑した。 使者は車掌とウェイトレスの前で熱弁を振るっていたのだ。 その頃、メーテルは教団に捕獲され、教祖センテンスクリアの所に連れてこられていた。センテンスクリアの周りには放心状態の女や発狂した女、女の死体もあった。センテンスクリアは鍵盤楽器を弾いており、楽器からは時には高く、時には低くアイララ! アイラララァアア!!と鳴く女の声が聞こえた。教祖の弾く楽器こそオルガスマトロンNTである。 教祖センテンスクリアは合体したキリキリ・フンバッターとパパ・テクノだったのだ!! 「皆さんお初にお目にかかる。私がセンテンスクリア改めキリフン・パーテクだ。以後お見知りおきを」教祖は恭しく一礼した。「この女たちは私の芸術の素材だ。お気になさらず」 センテンスクリア改めキリフン・パーテク>>105「今宵我が教団の宿願アイララ文明の復活が果たされる。私は確信して...してしてして・・」一瞬キリフン・パーテクの頭部が分裂したが元に戻った「・・している!」 神官たちはメーテル>>103を名城しがたく冒涜的な機械に拘束した。「貴女の機械帝国王女としての知識を惑星アイララ復活のために役立たせていただく! 惑星再生装置を起動させよ!アイララ!!」 何事もなく元に戻ったキリフン・パーテクは拘束され動けないメーテルにM字開脚させると、秘部から恥ずかしい機械油で濡れ光った小さなネジを取り出した。「ああっ!やめてそれは!」メーテルが叫んだ! 「ああ、やめろ、やめるのだ!」先ほどまでメーテルっぽい姿の少女だったものは、元のずんだもんにもどってしまったのだ。 ずんだもんを爆烈的な火焔が包んだと思うと四肢がちぎれ内臓が飛び散り脳漿が迸った。「ちぃっ!偽物か!」 その頃惑星クラートゥの衛星軌道上に突如大艦隊がワープアウトしてきた。前スレ銀河で滅んだはずの神聖焼き豚人民共和国人民解放軍主席艦隊である 神聖焼き豚人民共和国人民解放軍、それは前スレには存在しなかった。実は… 実は大量生産したメーテル型ハニー・トラップ兵器で銀河宇宙に混乱を招き、その隙に焼き豚好きの焼き豚好きによる焼き豚好きのための共和国を作るのが目的だった。 コズミック巨江戸と名を変えたかつての太陽系第三惑星に君臨する星威大将軍徳川家康>>9はそのころ、自身を構成する恒星系間ネットワークの不調に苦しんでいた。 ピコリー、それは宇宙の性的エントロピー臨界から発生した情報寄生体 ウスターソース朝銀河帝国宇宙軍次期制式採用型恒星間艦隊旗艦、デスシャドウ級宇宙戦艦一番艦デスシャドウはそのころ、極秘裏に運用試験を行っていた。 ウスターソース朝銀河帝国皇帝ズィマ・ブルー17世「ふふふ、まさか我が生き延びてこのスレにいるとは誰も気づくまい。」 しかしそれは先祖の記憶を移植され自分がズィマ・ブルー17世だと思いこんでいるズィマ・ブルー23世であった そして彼は銀河帝国がウスターソース朝からオタフクソース朝に変わったことにもまだ気がついていない 神聖焼き豚人民共和国主席チャーシューキンペイは旗艦ペキングのブリッジに立っていた。彼の体はほとんどが機械になっており生身の体は頭部のシリンダーに格納されている一片の焼豚のみであった! 野牛倍損は通信を受け取っていた。それによれば、惑星クラートゥでメーテルとオルガスマトロンNTによるショーがある。 同じころ、同じころ、要塞惑星・ユニクロンでは侯景万景が同じ通信文を受けていた。もしメーテルになにか有ればハィフラ教団を保護していた我々とプロメシューム率いる機械帝国との火種になる。ハィフラ教団討伐を決定した。「お待ちください」その時、初芝電獣軍団の島仲達が異を唱えた。「これはホールライトの罠です」 「見事なものだ」大蛇牌孫は思わずため息を漏らした。「死せる小梅太夫、生ける仲達を走らすとはこのことか」 デスシャドウの艦橋で大蛇牌孫は“小梅太夫”ホールライト最後の謀略を知り、そしてその命がけの策を破るべく艦長に指示を出した。「運用試験は終わりだ。帝都に戻り、当艦を旗艦とする艦隊の編成に取り掛かる」 「ちょっと待て」太史爺爺が引き止めた。「小梅太夫はいまだ存命ではありおりはべりいまそかり」 惑星クラートゥでメーテルとオルガスマトロンNTによるライブ>>103・>>125にクラウス・ノミがゲスト出演するというニュースが銀河を駆け抜けた! ライブ>>130は恒星系間ネットワーク>>117で全銀河主要都市で配信されることが決定された しかし宇宙の性的エントロピー臨界から発生した情報寄生体ピコリーがネットワークをすべて喰い尽くしていた!ハニー・トラップ兵器のメーテルは猥褻な言葉を喚きながらM字開脚で潮を噴射した! チャーシューキンペイ「メーテル型ハニー・トラップ兵器はまだ800万体ほどしか潜入させておらぬ。急いで増産させねばな。ふははは。ふはははははは!」 その頃教団のエントランスで男が挨拶していた。「どうも、クラウス・ノミです。この度はお招きいただきありがとございます。」 ちょうどラーメン屋のテレヴィジョンで>>130-131のニュースを見た鉄郎はメーテルを救出するため教団本部に忍び込んでいた 鉄郎はそのメーテルがハニー・トラップ兵器だと分かっていた。しかし一度そのトラップの甘美な快感を知ってしまったら、それから逃げられはしない。鉄郎は脳天が沸騰するような快感をもう一度味わいたかった。 そしてここで登場するのがジョン・ポールである。彼は情報寄生体ピコリー研究の第一人者だった。 そして、メーテルがハニー・トラップ兵器だと分かっていない男が、真のメーテルを探していた。「この女からも機械反応が…メーテルはどこにいるんだ?」 クラヴィス・シェパードはクラウス・ノミの付き人である。付き人になったのは、ほんのしばらく前である。 一方そのころ、街頭テレビでニュースを見た鉄郎とラジオで聞いた鉄郎は、新聞で読んだ鉄郎の死体の前で困惑していた。 そこに現れた策士ホールライト>>126は教団>>97にメーテルがとらわれていることとオルガスマトロンNT>>130のライブによりメーテルが死にいたることを告げメーテル救出を唆した。 教団ではデュラン・デュラン博士によりオルガスマトロンNT>>130の最終調整が進んでいた。 鉄郎「おい鉄郎。この死んでる鉄郎は確かに俺だけど、じゃあそれを見てるこの俺は一体誰なんだ?」鉄郎「いや俺が鉄郎なんだからお前は誰だよ?」 デュラン・デュラン博士「ふははははは!このオルガトロンNTの効果は面白いのう!この幻想メーテルの記憶の中から次々と鉄郎が現れおるわ!」 センテンスクリア改めキリフン・パーテクは笑った。「デュラン・デュランの馬鹿が。オルガトロンNTはオルガスマトロンNTのパチモンとも知らず。うふふ」 そのころ、銀河の覇権国家の一角たる「スパルタ艦隊のための遺失種族学会」に所属するトップガン級宇宙空母トム・クルーズ及びトニー・スコットを中心とする機動艦隊がクラートゥに向かっていた。 オルガスマトロンNTによるライブ>>130を阻止するためである。 オルガスマトロンNT内のメーテルが爆発した。クラウス・ノミ「デュラン・デュラン博士、大丈夫ですか。誰か医務室に…」 医者「大丈夫です。特に問題は…」一瞬、医務室が揺らいだ。医師は失神していた。クラウスの影が立ち上がると、人の姿となった。野牛幻妖斉「この部屋に結界を張った。監視カメラには何事もなっかたようにうつている。」野牛突進(クラウス)「いや、びっくりたぜ。大丈夫か、学天則。」野牛学天則(デュラン・デュラン)「大丈夫だ。私とて野牛十天君の一人。それよりメーテルが死んでしまった。」幻妖斉「あれはメーテルの偽物だ。儂のみるところライブを阻止しようとしているものがいる。」 野牛幻妖斉>>152「儂はジョン・ポール>>138が怪しいと睨んでおる。奴め身分を隠してこの教団本部に忍び込んでいるに違いない。」 野牛突進(クラウス)>>152「いや違うな。奴ならライブを通じて変態の文法を銀河中にばら撒くのが目的のはず。ならば妨害するはずがない。俺が考えるに・・>>141」 学天則「銀河中にばら撒くと言えば、オルガスマトロンNTは伝説のオルガスマトロンは全くの別物。サブリミナルな音域で聞くものを、洗脳する装置です。宇宙に広がるライブ映像でハィフラ教徒を一気に増やすのが目的です」突進「お前の技で何とかならんか?」学天則「ライブまで時間がありません。無理です」幻妖斉「うーむ、倍損様のAプランは無理か。」 彼らには妨害した者が誰か判る筈もなかった。意図して妨害した者などいないのだから。賢明な読者ならご存知の通り爆発したメーテルはチャーシューキンペイが800万体も作ったメーテル型ハニー・トラップ兵器の一体のだから。所謂偶然である。そもそも、彼らはチャーシューキンペイの事など知らなかったのだ。クラヴィス・シェパードは侯景万景の部下、ワタ―・ギャンブリング少尉だった。ギャンブリング家の末弟である。ワタ―・ギャンブリングの使命はメーテルを助け出し、プロメシュームのご機嫌をとることである。 侯景万景は艦隊を鶴翼の陣に展開し惑星クラートゥに迫っていた。ギャンブリング少尉がメーテルを助け出そうと出すまいと惑星クラートゥをせん滅するつもりだった。プランAが失敗に終わった場合に備え、家康は艦隊を二つに分け魚鱗の陣と散開急集の陣でゆっくりと近づいていた。侯景万景がクラートゥせん滅戦に入ったころ合いを見て魚鱗の陣を突撃させ、その間に散開急集の陣の部隊をクラートゥの逆側に集結させ侯景万景を挟撃する作戦である。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています